ミス・ハリウッドの宿命
2003年に始まった米ドラマ「The O.C.」(昨年でシリーズ打ち切り)で一躍人気者になったロンドン生まれNY育ちの女優、ミーシャ・バートン(22)。映画「シックス・センス」や「ノッティング・ヒルの恋人」に子役として登場しているが、「ホーム・アローン3」のスカーレット・ヨハンソンと同じで、ほとんど記憶に残っていない。
「The O.C.」景気で、ここ数年は「ヴォーグ」や「エル」といったファッション誌の表紙や、カルバン・クラインなど大手広告に引く手あまた。ティーンエイジャーの間ではカリスマ的存在だった。しかし、我が世の春と調子に乗ったのか、年末に無免許での飲酒・薬物使用運転、薬物所持の疑いでご用となる。同じ日にミーシャの妹が自殺未遂を起こして、まさに泣きっ面に蜂だ。
115万円の保釈金で留置場を出た後、ビバリーヒルズにあるカトリック教会に通う姿をパパラッチされていたが、イメージ挽回のためのポーズに過ぎないともっぱらの評判。免停を無視して何度か運転し、実刑を言い渡されたパリス・ヒルトンが、聖書を手にしおらしく外を出歩いていた時と酷似している。
ほかにも、飲酒運転での衝突事故及びコカイン所持で捕まり、マダム・タッソーでは自身の蝋人形に囚人服まで着せられたリンジー・ローハン、薬物影響下の運転で禁固4日だったところを82分で出所したニコール・リッチー、無免許と当て逃げ、起訴はされていないが4カ月の息子を膝に乗せて運転したブリトニー・スピアーズと、車での失態で人気墜落の憂き目に遭うミス・ハリウッドは多い。
自宅でコカインとは違って、公衆の面前での違法行為。言い訳無用の、身から出た錆だ。