現代のM・モンロー
スカーレット・ヨハンソンを語るとき、演技力云々は二の次、三の次、いや、はっきり言ってどうでもいい。もちろん出世作「ロスト・イン・トランスレーション」で英国アカデミー主演女優を獲ったし、ゴールデン・グローブにもこれまで主演、助演と4度ノミネートされている。23歳といえども、女優としてのキャリアは8歳から。大根なワケがない。
しかし、ヨハンソンの魅力のすべては、あのフェミニンな容姿に集約される。「ジムで鍛えて体脂肪率10%以下にしました」「炭水化物抜きダイエットで体重絞りました」な線香女優が主流のハリウッドで、デブではないが、脂肪の張り切ったムチムチ感で勝負を賭ける。丸くて上向きの短鼻に、ぽってり肉厚の唇、アンパンマン系大丸な頬、吸いつくようなポーセリン肌、そして「最も美乳なセレブ」に選ばれた豊満なマシュマロ・バスト。「ヤッターマン」のドロンジョ様と、タレントのソニンが「あー、そういえば」な相似形か。
30歳以下の男性に興味がなく(それにしてはジャスティン・ティンバーレイクと噂になっていたが)、年に2度HIV検査を受け、一夫一婦制に疑問を持ち、基本的に人間はアニマルとインタビューで応えているヨハンソン。米版「FHM」「プレイボーイ」誌など、男性誌から「最もセクシーな女性」に召された現代のマリリン・モンローは、同じニューヨーク出身でユダヤ系のウディ・アレン監督にかわいがられ、「マッチポイント」「スクープ」、続くペネロペ・クルスとのレズ・シーンが話題の今秋公開作と、3作に出演しているアレンのミューズでもある。
果実が熟れて、腐って、落ちるところまで楽しめそうな女優だ。