「仮面の告白」の裏10年
日曜紙「ニュース・オブ・ザ・ワールド」で「隠れホモ」をスクープされたダイアナ妃の元執事ポール・バレル。同紙によると、結婚25年の妻と息子2人をチェシャーに置いたまま、本人は6400キロ離れたフロリダの豪邸を拠点に、日夜ボーイ・ハントに勤しんでいるという。若くてハンサムな筋肉マンを求めてクラブやジム、ホテルを徘徊し、好みのタイプを見つけるや、キンキン声で「あ~、たまらない~」とダイアナ・ネタでゲット。以下、あまりにも赤裸々過ぎて省略するが、まるっきり嘘とは思えない「元親友」の暴露だ。
ダイアナ妃の死後、バレルの表向きの10年は、英王室、マスコミ、法廷を巻き込んでの醜聞と、かつての主を食い物にして完結される。列挙していくと02年、ダイアナの所有物300点余りを盗んだとして起訴されるも、王室側の要請で取り下げられ無罪放免に。翌年、「誰かがプリンセス側に立って闘わなくてはならない」と暴露本「A Royal Duty」を出版。なんてことはない、25年後に公的資料が公表される前にひと儲けしようという算段だ。
続く04年には番組「I'm a Celebrity Get Me Out of Here!」に出演、蜘蛛だかが入っている穴に手を入れたときの女子高生のようなリアクションは、何度も放映されるお宝映像に。その後は、米豪のテレビ番組に出演してはダイアナ& ロイヤル話で荒稼ぎ。米国人相手に、「王室に仕えた元執事推薦」を謳った一本6ポンドの高級ワインも販売している。また今年に入って、元妃に関する審問で偽証したと告白したビデオ映像の一部写真を「サン」紙が掲載。法廷から再証言を求められた。
これが留めの一発か、いやこの手の厚顔はゴキブリ並の生命力で必ず舞い戻るだろうな。