単なる援助交際かと
20歳のロシア人ウェイトレス、エカテリーナ嬢と出奔し、アイルランドの別荘でしばし同棲していたローリング・ストーンズのギタリスト、ロン・ウッド、御大61歳。このトシの差42の関係を、谷崎「痴人の愛」やナバコフ「ロリータ」に例えるのは早計だ。
そんな高尚なもんじゃなく、ぶっちゃけ「回春」したロンが、若い娘と「援交」、恋愛に名を借りた「パワーゲーム」をしていたと考えたほうがしっくりくる。女性側から見れば、金のあるちょいワルおやじ(死語?)に老人愛を感じた、と。因みに「痴人の愛」の主人公は28歳、ナオミ15歳で13歳差、「ロリータ」も中年と12歳。少女の未亡人母と結婚したから、せいぜい30歳差だ。ロン、あっぱれ。
だが、そう感嘆していられないのが近親者。彼らの再三の呼び掛けに(タブロイド紙にまで情報をリークしたくらいだからよっぽどのことだ)渋々出てきたものの、23年連れ添った妻ジョーは、頑として夫との面会を拒否。しっかし、エカテリーナ嬢と若い頃のジョーはよく似ている。丸顔でコケティッシュ。
有名人のオジサンが若い娘に血迷ったケースは他にもある。バンド仲間だった元ストーンズの「性豪」ビル・ワイマン(72)は、47歳で13歳の少女と交際スタート。彼女の10代最後に結婚、その2年後に別れた。また、「ローズマリーの赤ちゃん」「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督は30年前、ジャック・ニコルソン邸で13歳の子役に性的いたずらをしたとして実刑判決に。以来、米国を脱出し欧州暮らしだ。同じく映画監督ウディ・アレンは、元恋人ミア・ファローの韓国人養女スン・イと恋仲になり、37歳差結婚、続行している。「迷走」ロンの終着点やいかに。