08年トレンド大賞か
「女の子にキスしちゃった/そしたら気持ち良かった/アメリカの女の子ってマジカル/柔らかい肌に赤い唇/キスするのにぴったり」と歌う「アイ・キス・ア・ガール」で、この夏、全米・全英シングル・チャート首位を独占していたケイティ・ペリー(23)。
この曲に「レズビアン・キス促進ソングだ、けしからん」と保護者やPTA、教会関係が噛みついたことで火が付いた。事実、米サンタバーバラ出身のカリフォルニア・ガール、ケイティが、ステージで「アイ・キス~」と歌い始めると、観ている女の子たちがキスし合うらしい。真剣キスというより、ちょっとした大人への反抗心ありつつ、やんなきゃ遅れるくらいの軽~いノリ。仮に同性愛に目覚めたとしても、きっかけであって原因じゃない。とにかくテレビやインターネットなど、あらゆる媒体が報道するから、事はますます大きくなってゆく。お陰で宣伝効果はバツグン。曲が売れ続け、PTA様々の皮肉な結果に。
女の子同士のキスといえば過去にt.A.T.uの2人や、マドンナとブリトニー・スピアーズがステージ上で生キスを披露し話題になった。映画やドラマでも、「フレンズ」のジェニファー・アニストンとウィノナ・ライダー始め、サラ・ミシェル・ゲラーとサルマ・ブレア、サラ・ジェシカ・パーカーとアラニス・モリセットらいくらでもある。故にケイティの歌も、その文脈の中に納められるハズだった。しかし、女優リンジー・ローハン & マーク・ロンソンの妹カップルや、カリフォルニア州の同性愛婚合法化などで、コンサバな米ショービズに地殻変動が起こっている最中での「女の子にキス」。偶然か必然か、とにかく08年トレンド大賞の最右翼には違いない。