UK1位のポップ・シンガー
ご存知ですか、レディー・ガガ。クィーンの楽曲「レディオ・ガ・ガ」の誤植なんかじゃもちろんなく(ここから芸名を付けたのは確かだが)、10分で作詞作曲したという1枚目シングル「ジャスト・ダンス」、続く「ポーカー・フェイス」、デビュー・アルバム「ザ・フェイム」とすべてUKチャート1位を獲った、米ニューヨーク出身のシンガー(23)のこと。
歌は、曲を提供してきたブリトニー・スピアーズやプッシーキャット・ドールズと同じく、何から何まで人工的に手を加えたひたすらキャッチーなダンス音楽。外見は、身長150センチのプチ体型に、こっちで言うPVC(ポリ塩化ビニール)製の「ヤッターマン」ドロンジョ風コスチューム、素顔が全く想像つかない目張りバッチリの化粧、銀色の目深いオカッパ。まるでガガの理想の女性であるデザイナー、ドナテッラ・ヴェルサーチを若くしたよう。地方出身のマドンナやブリトニーのデビュー当時と比べると、野暮ったさがなく無臭。生々しいフェロモンに欠けている。
両親共にイタリア系の裕福な家庭に育ち、ヒルトン姉妹も通っていたというお嬢様学校を出て、17歳でニューヨーク大学芸術学部に飛び級入学。ストリッパーで稼ぎ、ドラッグを相当していた時期もあったというが、さっさと手を引き、音楽に専念。都会の中産階級子女らしい目算だ。
ガガに似ていると言われ、「全く知らない。男か女かも分かんない」とコメントをしたクリスティーナ・アギレラにも、「相手はビッグ・スター。花を贈らなくちゃいけないくらい」とソツがない。名前はGAGA(イカれた)でも、かなりクレバーのよう。ここで名が挙がった同系古手も、オチオチしていられない。