バイセクシャル発言の矛盾
人気男性誌「FHM」(For Him Magazineの略だって)による読者投票で、「世界で最もセクシーな女性」の昨年度1位、今年2位(1位はシェリル・コール)に選ばれた映画「トランスフォーマー」「トランスフォーマー: リベンジ」のヒロイン、ミーガン・フォックス。直截に言って「エッチしたい女性」の世界1位か2位ってことは、23歳のハリウッド若手女優にとってCVの箔付けに効果大だ。
タレ目よりツリ目、丸い鼻よりとがった鼻、色白より日焼けした肌、おちょぼ口より厚め大口、メリハリある細身プロポーション。この今どきのセクシー不文律を、確かにミーガンは全部満たしている。ネイティブ・アメリカン、フレンチ、アイリッシュが合わさったエキゾチックな容貌の年不相応なねちっこい色気は、F1ルイス・ハミルトンの婚約者、プッシーキャット・ドールズのニコール・シャージンガーに、タトゥー好きで10代の頃はストリッパーの女性と付き合っていたという自他共に認めるバイセクシャルは、ブラピ前のアンジェリーナ・ジョリーに共通する。そういえば、3人とも美人にしか似合わない、額を出した平安朝ロングヘア。金髪でないのがミソだ。
雑誌「エスクワイア」のインタビューで、「人はバイセクシャルに生まれるけど、社会的プレッシャーから無意識のうちに(ストレートかゲイか)選択するんだと思う」と発言する一方で、「バイの女性とは付き合わない。だって、汚らわしい男とも寝てるってことでしょ。絶対ヤダ」。本人はこの矛盾を「私って偽善者だから」で済ませているが、「汚らわしい男と寝る私」にどう落とし前つけてるんだか。恋愛市場で「私、選ぶ人」の独裁的ご都合主義は、若いうちだけなんだけど。