ドラッグ・イン・UK
事件簿その一、六本木ヒルズの一室で女性の全裸遺体発見→直前まで一緒にいた俳優の押尾学をMDMA(エクスタシー)の所持・麻薬取締法違反容疑で逮捕。その二、覚醒剤所持容疑で酒井法子の夫逮捕→本人失跡→同罪で逮捕状→6日後、警視庁富坂庁舎に酒井出頭。火曜サスペンスも顔負けの、相次ぐ芸能人麻薬ご用ドラマで大騒動だった日本の夏。
一方、麻薬に関してはゆるーい英国音楽界。誰がどう見てもジャンキーのエイミー・ワインハウスでさえ、薬物所持で逮捕されたのは2回、いずれも一晩で釈放されている。同じく警告だけで済んだのは、ハムステッド・ヒースのトイレ、自宅付近の車中と2度、現行犯逮捕されたジョージ・マイケル。何度も捕まったピート・ドハティーの場合、執行猶予中の麻薬使用と違法運転で実刑14週、ムショ入りしたのは4週間だけだった。
パンク・バンド、ストラングラーズ時代に3カ月、囚人の身となったヒュー・コーンウェル。釈放を求めてピーター・ハミル、ロバート・フリップ、イアン・デューリーらが救済ライブを敢行、後にアルバムにもなった。また、大麻所持のU2アダム・クレイトンは、チャリティに500万円寄付して難を逃れている。
コカイン所持と虚偽通報で5日間の社会奉仕を言い渡されたボーイ・ジョーイ。禁固15カ月(4カ月で出所)は、出会い系サイトで出会った男性を監禁・暴行した方だった。ウィングス時代のポール・マッカートニーは、大麻栽培で罰金100ポンド、成田空港での大麻所持・現行犯逮捕でツアー中止を経験。カナダ・トロントでの麻薬売買容疑を含め都合5回ご用となりながら刑務所入りを免れたのはキース・リチャード。マンモス・ラッキー。