事件多しのコワモテ俳優
シリーズ打ち切りが決まった「セレブリティ・ビッグ・ブラザー」に出演した、元サッカー、ウェールズ代表のタフガイ俳優ヴィニー・ジョーンズ(45)。恐らく番組を観て、ずいぶんと彼に対する世間の印象が変わったのではないだろうか。
一番、常識をわきまえていて、オレ様自慢せず、ウィットもあって、何より台所仕事をよくこなす、身体を使い惜しみしないマメ男。参加者の一人だった、元高級娼婦マダムのハイジ・フレイスに言わせると、「女性が望むものすべてを満たしている理想像」という。序盤にナルシストぶりが鼻についたジョーダンの恋人、アレックス・リードに対しても、適度に皮肉を挟みつつ友好的で、彼を更正(?)、優勝に導いた(と思う)。
プレミア・リーグでの15年間は、チェルシー、リーズ・ユナイテッドといったチームを渡り歩き、1988年のウィンブルドン時代には、世紀の番狂わせと言われる「FAカップ」優勝を果たしたメンバーの一人だった(ポジションはミッドフィルダー)。引退後、ガイ・リッチー監督の「ロック、ストック & ツー・スモーキング・バレルズ」(1998)で本格的に役者転身し、以来、「スナッチ」「X − MEN: ファイナルディシジョン」「ヘルライド」など、これまで40作品の映画に出演。年平均3本以上に出た計算となり、ハリウッドの脇役としての地位を築いてきた。
保守党支持者としてつとに有名だが、隣人へのハラスメント行為(1998)、航空機内で大暴れ(2003)、バーで乱闘騒ぎ(2008)と、これまでなにかと事件を起こしてきているヴィニー。せっかく好感度を上げたのだから、くれぐれも素行には注意して。いずれ議員に立候補するかもしれないし……。