ハリウッド行きは良いとこの子
祖父母に両親、叔父、姉妹と役者の家系、それでも本人は「労働者階級出身」と宣うケイト・ウィンスレット(34)や、父→舞台俳優、母→劇作家のキーラ・ナイトレイ(24)、離婚した両親ともに弁護士という、映画「ハリポタ」シリーズのエマ・ワトソン(19)、そして、ロンドンにある演劇学校の元経営者を母に持つシエナ・ミラー(28)たち、ハリウッドに行った(行けた)英国人女優のトレンドは、先週の英女性アーティストと同様、中産階級出身。
「狼男」(1941)のリメイク版「ウルフマン」でヒロイン役のエミリー・ブラント(27)もご多分に洩れず、父は法廷弁護士で、母は元女優の国語教師。目元が似ている叔父は、元陸軍大尉で現在サリー州ライゲートの保守党議員、クリスピン・ブラントと、良いとこの子だ。
ハリウッド・デビューとなった「プラダを着た悪魔」(2006)で雑誌編集長役、メリル・ストリープのアシスタントを演じ、主役アン・ハサウェイと遜色ない注目を集めたブラント。以後、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」など主役級の女優として、今年公開予定を合わせ、4年間で15作品に出演している超売れっ子ぶり。
大きく切れ長のクリスタル・ブルーの瞳に、こじんまりした鼻、ぷっくり上唇。異論アリだろうが、歌手IZAM繋がりのタレント、吉川ひなのと有坂来瞳に似ている。とにかく彼女の頬染める表情を見たら、ギャラが高騰しない今のうちに、「キャスティングしちゃえ」と製作側が思うのも無理はない。不況下の低リスク対策だ。
番組「Xファクター」へのゲスト出演以来、英国のオバサンたちの「ヨン様」となったマイケル・ブーブレと同棲後、今は米版「オフィス」で人気となった米俳優ジョン・クラシンスキーと婚約。漁師の息子より、医者の息子を取った。