全員、腹筋割れてます
来年1月まで、アリーナ・クラスのUKツアーを展開している黒人ボーイズ・グループ、JLS。オーディション番組「Xファクター」で準優勝してから、わずか2年足らずだが、デビュー・アルバム「JLS」とシングル「ビート・アゲイン」「エブリバディ・イン・ラブ」をチャート1位に送り込み、英音楽賞「ブリット・アワーズ」の「英国新人賞」と「英シングル賞」のメジャーな2部門を受賞。男性ポップスでは今現在、文句なくトップを走っている。ついでを言えば、音専紙「NME」の「ワースト・バンド賞」も頂戴している。
アルバムを聴く分には、取り立てて目新しいことをしているわけでもなく、使い古しのアレンジがむしろ「ダサっ」と感じるが、ま、キャッチーで分かりやすいし、4人ともキュートだしってことで、全部許されてしまうのだろう。だって、ファンの主流はヒトケタ台からローティーン。JLSだけに限らず、曲単位でインターネットからダウンロードできるようになったお陰で、ポップス購買層の低年齢化が進んでいる。
おめめパッチリでバック転が得意のちびっ子メイン・ボーカル、アシュトン(22)、背が一番高いマーヴィン(24)、中背のがっしりした2人、ギョロ目のオーライティス(23)と頭髪を模様刈りしているJB(23)のメンバー4人とも、とにかく踊りのキレがよく、全員がシックス・パック、腹筋が割れている。「男子の腹筋は、女子のバスト」。あくまで一般論だが、大きくて形のいい胸、たとえそれが整形で膨らんでいても、この国の女性ヒエラルキーでは上位となるように、腹筋の鍛え具合は男前度に最も影響するといっていいだろう。
チビでもハゲでもどうにかなる、腹筋さえ割れていれば。とにかく全米進出がんばって。以上。