240億円相続の一人息子
3人揃ってシングル兄弟
結成から今年でちょうど半世紀となる「ファブ・フォー」。今回はジョージ・ハリスンとリンゴ・スターの子供たちの行方をたどる。
まずは、2001年にがんでこの世を去ったジョージの一人息子ダーニ(31)。ハリスンが最初の妻、パティ・ボイドと離婚した翌年、メキシコ生まれのオリビアと再婚して出来た子だ。因みに、人気モデルだったパティはその後、ジョージの親友エリック・クラプトンと再婚、10年の結婚生活を送っている。三角関係時代に書いたクラプトンの不倫ソング「いとしのレイラ」のモデルなのは有名。話がそれたが、ダーニも他のメンバーの子と同様、出来るだけ公衆の目を避けて育てられた。米名門ブラウン大を出た後、空気力学者を目指すも挫折し、4年前に「DNAだから仕方ない」と音楽の道へ。ジョージの遺産1億6000万ポンド(約240億円)を相続した、英国屈指の若い富豪でもある。
一方、リンゴの子3人は、相当、素行不良のティーン時代を送ったようだ。ロンドン・ハムステッドの豪邸で何不自由なく暮らすのに飽き足らず、車のステレオをかっぱらったり、ドラッグにはまったりで何度か警察のお世話になっている。12歳でザ・フーのキース・ムーンからドラムの手ほどきを受けた長男ザック(44)は現在、父親と同じくプロのドラマーとして、オアシスなどと仕事をしている。次男のジェイソン(42)は、ドラムを止めて写真家に。5歳のときに両親の離婚を経験した末娘のリー(39)は、中でも一番の波乱万丈。高校を中退し、職を転々とする間、19歳で母が白血病で亡くなり、自らも脳腫瘍を発病し、再発も経験。完治した今は、メイクアップ・アーティストとして活躍している。バツイチ含め、3人とも独身だ。
「寄って来るのは、金目当て」と思うのか。