夏に向けての「爆笑」エレ・ホップ
出せばヒットの米歌姫と言えば、新曲「S & M」のビデオが過激すぎと11カ国で放映禁止となった(確信犯?)リアーナ(23)か、英芸人ラッセル・ブランドと格差婚したケイティー・ペリー(26)。これに、オーディション番組の「温情派」審査員として支持を得ているアラフォーの星、ジェニファー・ロペス(41)が、「ランバダ」焼き直しの「オン・ザ・フロアー」で、久々チャートに返り咲き、枯れ木も山の賑いに(失礼!)。
おっと、オノ・ヨーコに「真の芸術家」と言わしめ、歌手マドンナの公認にして後任、エルトン・ジョン夫夫の子供ザッカリー君のゴッド・マザーを務め、ゲイに圧倒的支持を持つ、アルバム間もなく発売のレディー・ガガ(25)は別物、いや別格。頭や肩に角が生え出した(普段は引っ込んでいるが、インスピレーションがわくと出てくるとは本人の弁)、身体をはっての概念芸術( コンセプチュアル・アート )を展開中。
翻って英勢2大ディーバは、アルバム「21」が英チャート11週連続1位で、マドンナの9週連続を抜く女性アーティスト新記録を樹立し、1964年のビートルズ以来、シングル2曲とアルバム2枚が同時に英トップ5入りしたアデル(22)と、2番手「プライス・タグ」のジェシー・J(23)。とにかく、今年に入って英シングル1位を獲ったのは、ブルーノ・マーズの「グレネード」以外、すべて女性アーティストの曲。
そこへきて4月、LAから歳の近い叔父甥デュオ、LMFAO(「ラッフィン・マイ・ファッキング・ アス・オフ」の略で、大爆笑の意)の「パーティー・ロック」が3週連続1位の快挙。上記のディーバ真剣勝負に割り込んできたのが、肩の力が抜けきった超クールなエレクトロ・ヒップホップ。マイケルの「スリラー」をパロったビデオもいい。夏に向けては、この手の曲じゃなきゃ。