スタンダップ・ツアーでボロ儲け プレミア・リーグ選手より年収上
あなたは知っていますか? コメディアンがプレミア・リーグのサッカー選手より儲けていることを……。あなたは知っていますか? お笑いライブが音楽ライブより実入りのいいことを……。あなたは知っていますか? アリーナ・クラスのスタンダップ・ツアーの存在を……。
日本にも、たけし(65!) やタモリ(66) 、さんま(56) 、引退した島田紳助(55)ら、億円単位の年収を持つ芸人はゴロゴロいる。しかし、人口が日本の半分であるここ英芸人の稼ぎっぷりはハンパじゃない。ずっと若いうちに、彼らを軽く凌駕してしまう。前者の収入のメインが、テレビ出演料(主に司会者)であるのに対して、後者は、「(地方)営業」、こちらで言う「スタンダップ・ツアー」がメイン。日本でも「(地方)営業」は多く存在するが、ピンでしかもアリーナ・クラスのツアー会場を満場にする芸人となると見当がつかない。
例えば、丸太キャラのピーター・ケイ(38)。かつてブリット・アワードの司会でリアム・ギャラガーを「ノブヘッド」と呼ぶなどしてひんしゅくを買ったケイだが、O2アリーナを含むツアーと収録DVDで昨年度の年収はベッカム夫婦と同じ26億円。プレミア・リーグ選手の平均年収1億4000万円(2011年「インディペンデント」紙調べ)の19倍近い。ほかにも映画出演の多いリー・エヴァンス(47)が16億円、おねえ言葉とメガネが特徴のアラン・カー(35)が7億5000万円、地味渋ジョン・ビショップ(45)が6億2000万円といった具合。会場に大仕掛けは不要、言葉だけが勝負で利益率も高い。
テレビのコメディー→ハリウッド映画出演という王道パターン出身の両者、モンティ・パイソンのジョン・クリース(72)やリッキー・ジャベイス(50)だってツアーは欠かさない。不況で「笑いがほしい」世の中、今が稼ぎどきだ。