「ニューズな女たち」真打ち登場
メディア王の虎の子ならぬ「虎の妻」
電話盗聴事件で揺れる、ルパート・マードック会長(80)率いる米ニューズ・コーポレーション(NC)と傘下にある英出版部門ニューズ・インターナショナル(NI)。これにより「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」紙が廃刊に追いやられ、英衛星テレビBスカイBの完全買収を断念することになったNC社だが、事件以外で関心を呼ぶのは、NI社のCEOを辞任したレベッカ・ブルックス(43)と、氏の娘でNC社取締役候補のエリザベス(42)、そして中国人妻ウェンディ(42)の1968年生まれトリオ。
中でも赤毛ブルックスが「ニューズな女たち」の真打ちと思われていたが、どっこいマードックに対する下院委員会の証人喚問で一変、妻のウェンディと判明した。この日、生中継の議会中、乱入してきた男からシェービング・フォームが盛られた皿を投げつけられた氏を守るため、後部座席にいた彼女が素早く前に出て、「バッチーン」といい音鳴らせて男の顔に平手打ち。マスコミは「虎の妻」と興奮した。多勢に無勢で取り押さえられかけていた男へのビンタは、反則のような気もするが。
とにかく、この瞬発力と闘争心むき出しの防衛反応は氏の右腕として文句なし。娘2人を持つ彼女が、夫亡き後も後継人として采配をふるうのは必至だ。中国東部の江蘇省徐州で育ち、19歳で知人の米国人ビジネスマン夫婦に保証人となってもらい渡米。その夫との不倫が妻にバレるや、一緒に家を出て結婚。約3年後、米国市民権を取った数カ月後にこの男性と離婚し、エール大大学院でMBA獲得。NC傘下スターTVのインターン中に妻子持ちのマードックから猛アタックされ、氏の離婚成立後すぐに結婚、今に至る。どう見てもウェンディの人生にとって、先の短いマードックは「踏み台」!?