英国の代表料理と言えば、もちろんフィッシュ・アンド・チップス(F&C)。
ただ揚げただけ……と思っていたら大間違い。
同じ素材、同じ調理法のはずなのに、
店によってテイストが異なるF&Cは、実は奥が深いんです。
店ごとに異なるこだわりの数々。
その差を楽しめるのは、シンプルなF&Cだからこそ !
今回は、多くのF&C店がひしめくロンドンで、高い人気を誇る9店をご紹介。
いろんなお店に繰り出して、自分にぴったりのF&Cレストランを
見付けてみるのはいかがでしょう?
(文・写真 : 津久井 貴美)
メルヘンチックなお洒落レストラン
Olley’s Fish Experience

彩りも鮮やかな F&C
南ロンドン、ブロックウェル・パークの隣にあるのは、可愛らしい雰囲気が一際目を引く「Olley's」。リサイクル品をふんだんに盛り込んだという内装は、まるでおとぎの国の一部のよう。注目のF&Cも奇麗に盛り付けられ、サイズもコンパクトにまとめられている。とはいえ、新鮮な油でカリカリに揚げられたF&Cはなかなかボリューミー。そこでお勧めなのが、ホームメイドのマッシュ・ピー。やさしい味が油っこさを和らげてくれる。人気小説家にして上院議員のジェフェリー・アーチャーなど、来店したセレブが注文したものと同じ品が食べられるという特別メニューも見逃せない。また、このお店の名物となっているのが店長のハリーさん。素早いラッピングから「忍者おじさん」とも呼ばれるハリーさんの気さくでフレン ドリーな接客は、もう一度店に来たいという気にさせてくれる。
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| タイルに描かれた店名が可愛らしい(写真左) オリジナル・レシピの3種のケーキ (同右) |
65-69 Norwood Road, Herne Hill SE24 9AA
Tel: 020 8671 8259 / 020 8671 5665
www.olleys.info
営業時間 火~日 12:00-15:00、17:00-22:30
伝統とシンプルさにこだわった、熱い心を持つ老舗
Rock & Sole Plaice

100年以上変わらぬ伝統の味
観光客に人気のコベント・ガーデンという素晴らしい立地にあるのが、1871 年創業の老舗「Rock & Sole Plaice」。「開店当初の古き良き時代にお客様を連れて行く」という熱い魂を内に秘め、創業当初の味を頑なに守り続けるこのお店は、壁一面に演劇などのポスターが貼られたレトロな感じのレストランだ。地元民はもちろんのこと、ガイドブックを手にした観光客も多く訪れ、昼も夜も大盛況。混み合ってはいるものの、客の回転が早いので心配する必要はない。メニューはいたってシンプルの王道派。厚すぎず薄すぎず、程よい厚みの衣で覆われるフィッシュは、外はカリっと中はホクホク !! どっしりした外見とは裏腹に、意外にあっさりしていて食べやすく、平べったくもっちりとした重量系チップスとの相性は抜群だ。調理法が難しいと言われるSkateが店自慢のメニューだそう。

天気が良ければ、外で食べるのがお勧め(写真左)
お揃いのTシャツで温かく出迎えてくれるスタッフ(同右)
47 Endell Street, Covent Garden WC2H 9AJ
Tel: 020 7836 3785
営業時間 月~土 11:30-23:30 日 12:00-22:00
優雅な気分で一日を過ごしたいときには
202

身がたっぷり詰まったフィッシュ
アンティーク・マーケットで有名なポートベローから歩いてほんの数分。上品なお店がずらりと連なる通り、ウエストボーン・グローブにあるお店、「202」 は、入り口付近が雑貨スペース、地下はブティックになっている、新しいスタイルのカフェ・ レストランだ。ショッピング中に立ち寄る人で常にいっぱいで、特に週末のブランチは大人気。座るまでに多少時間はかかるものの、おいしい料理とカジュアルかつ落ち着いたお店の雰囲気は、待ち時間のことなど忘れさせてくれる。メニューには、トーストやハムなどの軽食からスープやリゾットなどしっかりしたものまで揃っているので、朝食、昼食、またディナーと、それぞれの時間帯に合った料理が楽しめる。F&Cもその中の人気料理。身がたっぷり詰まったフィッシュと、粗めにつぶされ、豆の食感を楽しめるマッシュ・ピーのF&Cは、がっつり食べたいときにお勧めだ。

パリのカフェを思わせる外観(写真左)
店内奥にはワインもずらりと並ぶ(同右)
202-204 Westbourne Grove W11 2RH
Tel: 020 7727 2722
営業時間 月 10:00-18:00 火~土 8:30-21:30 日 10:00-17:00
*16:00-18:00はキッチン・クローズ
カジュアルかつスマートにF&Cを味わう
Fish Central

こんがりと揚がったF&C
ロンドン東部、オールド・ストリートの落ち着いたエリアにある 「Fish Central」 は、 白と黒で統一された内装がシックな雰囲気を漂わせる一方で、人々の声が弾む明るく賑やかなレストラン。数々の賞を欲しいままにするこのお店は、英国の人気情報誌 「Time Out」 に 「そのおいしさは言葉に尽きる」 とまで言わしめた実力派だ。こだわり抜かれた品々は、どれをとっても超絶品。F&C はと言えば、こんがりキツネ色の衣のフィッシュはサクサクで香ばしく、細く柔らかめのポテトは日本のフライド・ポ テトと似ていて、どこか懐かしい味がする。店のスタッフから、「是非とも注目して 欲しい」 と念を押されたのが、店内の壁に貼られたボード。旬の食材を使った、その日一番の特別メニューが記載されている。デザートは10種類ものメニューの中から 選べて、すべて 3.5ポンドとお手頃価格。迷ったらスタッフに相談してみよう。

特別メニューが書かれたボードに要注目(写真左)
白と黒のミニマルな内装(同右)
149-151 Central Street, King Square EC1V 8AP
Tel: 020 7253 4970(Reservation)
www.fishcentral.co.uk
営業時間 月~木 11:30 -14:30、17:00 -22:30
金、土 11:30 -14:30、17:00 -23:00
ひと味異なる新しいF&Cを求めるなら
Fish Club

自家製タルタル・ソースも美味
新鮮な魚を間近で見られるカウンターが印象的な「Fish Club」の店内は、清涼感たっぷりで自分が海の中にいるかのよう。店員さんがテキパキと調理しているところを見ながら、魚の細かい説明を受けられるところなどはポップな英国版お寿司屋さんといった風情だ。魚介類のみならず、豊富なメニューが揃うが、やっぱり人気は王道、F&C。天ぷらのような繊細な衣に包まれた、しっとり中身のフィッシュに、ポテト チップスのようなカリカリのチップスは、他店のものとはひと味異なり個性的。またChips、Mash、New Potatoes、Sweet Potato Chipsと、ポテトが 4 種類あるのも 面白い。中でもSweet Potato Chipsは甘くてホクホク。おやつ代わりにも良さそうだ。また、ここでは Asahi ビールも楽しめる。メニューに入れたのは「Asahi のドライな感じと魚の相性がたまらない」からなのだとか。

新鮮な食材がずらりと並ぶカウンター (同左)
フレンドリーで知識豊富なスタッフ (同右)
● St John's Hill-Clapham Junction店
189 St John's Hill, Clapham Junction SW11 1TH
Tel: 020 7978 7115
● Clapham High Street店
57 Clapham High Street SW4 7TG
Tel: 020 7720 5853
www.thefishclub.com
営業時間 月 17:00-22:00 火~日 12:00-22:00
味で勝負の本格派
The Fryer's Delight

肉厚なフィッシュはとてもジューシー
ビジネス街、ホルボーンにあるのは、可愛らしい !? ナマズがシンボル・マークの 「The Fryer's Delight」。カラフルでこざっぱりとした店内にシンプルなメニュー、飲み物込みでも7ポンド程度で収まる良心的な価格設定は、いかにも庶民的な「地元のF&C屋 さん」という感じ。長年人気を保ち続ける秘訣は何かという質問に、「味が良いから、こんなに長く続いているんじゃない !? 」とあっけらかんと答えるオーナーの言葉通り、肉厚でジューシーなフィッシュと、しっかりとじゃがいも本来の味が出ているチップスから成るF&Cは一度食べたらくせになり、また行きたくなること間違いなし。サイド・メニューを付けるならば、さっぱりとしたピクルスがお勧めだ。毎朝市場から仕入れてくるフレッシュな魚と、手作業でゼロから調理されるポテトは、常連客をつかんで離さない。1968 年創業以来、変わらぬ味を求めて、30年来通っているお客もいるのだそう。

カラフルで庶民的な外観(写真左)
こざっぱりとした店内(同右)
19 Theobald's Road, Holborn WC1X 8SL
Tel: 020 7405 4114
営業時間 月~土 12:00-22:00
ちょっとポッシュなF&C
Golden Hind

薄めの衣は長時間たってもサクサク
お洒落なショップが連なるマリルボンの一角という、ちょっとポッシュな場所にあるのが「Golden Hind」。オーナーがイタリア人からギリシャ人に代わって早15年。フレンドリーでハッピーな接客を心掛けているという私服のスタッフに、オー プンで賑やかな店内の雰囲気は、まるでギリシャにいるかのように心地良い。薄めの衣で包まれたフィッシュと、あっさり軽めなポテトは、時間がたってもサックサク。それほど脂っこくなく、サイズも大と小のどちらかを選べるのは、ヘルシー志向の女性にはうれしいところだ。常連客からの高い支持を受けるマッシュ・ピーは、 アイルランドのBatchelors 社のものを使用。スターターにはFishcake や Feta Cheese、サイド・ディッシュには Garden Peas、Pickles Onionがお勧めと語る店員さんからは、「いつも笑顔で礼儀正しい日本人からなら、いつでもなんでも質問を受け付けるよ」 とうれしい一言。気軽に話し掛けてみよう。

カラフルで庶民的な外観(写真左)
こざっぱりとした店内(同右)
73 Marylebone Lane, Marylebone W1U 2PN
Tel: 020 7486 3644
営業時間 月~金 12:00-15:00、18:00-22:00 土 18:00-22:00
英国の「ザ・パブ」でいただく伝統料理
The Ship Tavern

巨大なフィッシュにはお客さんから歓声が上がることも
ホルボーン駅から程近く、昼間からお酒を手に陽気に笑う人々で賑わう「The Ship Tavern」。磨きこまれたカウンター、ビリヤード台や、サッカーの映し出されるテレビに囲まれたこの空間は、紛れもなく英国の「ザ・パブ」である。ダイニング・ エリアとなっている2階はぐっと落ち着いた雰囲気で、メニューにも典型的な英国料理がずらり。ここで試してみたいのが、常連客から「フィッシュの大きさでは他店に負けない」と言われる巨大なF&C。あくまでもパブ料理のなかの一品のため、魚の種類などは選べないものの、毎朝市場から仕入れてくる新鮮なHaddock としっかりと揚げられたポテト、マッシュ・ピーは、F&C専門店に負けるとも劣らない。 他の料理も外れがないと評判で、ローズマリーの風味がアクセントになったチェダー・アンド・マッシュなど数種類のパイも人気メニューだ。ゆっくりと2階で食事を楽しんだ後は、下のパブでビール片手に語り合おう。
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| ホルボーン駅の脇、細い小道の奥に店がある(写真左)ソーセージ・アンド・マッシュも人気の一品(同右) |
12 Gate Street, Holborn WC2A 3HP
Tel: 020 7405 1992
www.theshiptavern.co.uk
営業時間 月~水 11:00-23:00 木・金 11:00-0:00 土・日 12:00-22:00
著名人も認める北ロンドンの名物店
Two Brothers Fish Restaurant

ボリューム満点な2種類のF&C
日本人も多く住むフィンチリー・セントラルにあるのは、1988年に双子の兄弟によって開業されて以来、北ロンドンで一番という名声を保ち続ける高級F&Cレストラン「Two Brothers Fish Restaurant」。店内は毎晩満席で、いつも外にまで行列ができるという人気振り。値段は多少張ろうとも、高品質な食材からつくり出される料理の数々は、一度は味わってみる価値がある。メニューの品数も豊富で、何を頼むか迷うところだが、「1 回目は伝統的なF&C、次は違うものを頼むのが良いよ」 とスタッフが言うように、F&Cが一番の人気メニュー。また、セレブ・シェフ、ジェイミー・オリバーも絶賛したという、Mediterranean Prawns in Garlic Butterにもチャレンジしてみたい。著名人もお忍びでよく来店するそうで、「万が一隣に座っても驚かず、大人な対応をしてほしい」とのこと。

落ち着いた雰囲気の店内(写真左)
深海を思わせる深い青色が印象的な外観(同右)
297-303 Regent's Park Road N3 1DP
Tel: 020 8346 0469
www.twobrothers.co.uk
営業時間 火~土 12:00-14:30、17:30-22:00



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うことなんじゃないかな。2005年にロンドン地下鉄でテロ*7が発生したときも、バスカーたちの顔色から「テロに負けてなるものか」という気持ちが伝わってきましたよ。
あとロンドンの冬って、本当に寒いですよね。そうした寒い日に、外気が入り込んでくるような場所で演奏していると、お金がよく入るんです。僕はこれを「同情票」と呼んでいるんですけど(笑)。こういうときにチップがたくさん入ったり、「頑張ってね!」なんて声かけられると、人生捨てたもんじゃないなと思いますね。この前なんてサウス・ケンジントン駅横の長いトンネルで演奏してたんですけど、とにかく寒くて寒くて震えてました。そうしたら、そこを通りかかったダウン症の子供たちが寄ってきて、皆でニコニコしながら僕の体をさすってくれたんですよ。「頑張れ、頑張れ!」って言いながら。もう、「この優しさは一体何だろう」ってぼんやりと疑問に思うことしかできなかった。あと、ホームレスの人から1ポンドをもらったときも、どういうことなのか、頭の中が整理できなかったですね。
誰かを、または何かを待っている気はしますね。期待や希望がなかったら、何もできないでしょう。
それで先月、重度の鬱状態のとき、何もかもが怖くてギターが弾けなくなってしまったんですよ。指の神経までおかしくなってしまいました。決まってたコンサートや講演を全部キャンセルして多大な迷惑もかけてしまいました。今はだいぶ良くなりましたが、結局、最終的にバスキングが救いになったんです。バスキングを通して通行人に安らぎを与えるつもりでやってきたのに、今度は自分がバスキングで通行人に癒してもらう立場になっちゃっていました。やっぱり、そういうときは人と触れ合うのが一番いいんでしょうね。そうだ、もし今、鬱の人、または何かに悩んでどうしようもない人がいたら、僕がバスキングしてる所に来てみませんか? スケジュールがウェブサイトに載っていますから、気軽に来て声をかけてください。僕は専門家ではないので治療やカウンセリングみたいなことはできませんが、同じような痛みを経験している者として、良い話し相手にはなれると思いますよ。これから本帰国までの間は、そういった活動もバスキングを通じてやっていきたいと思っています。






スコットランドの首都、エディンバラから西へ14キロ。フォース湾と呼ばれる入り江に、「鋼の恐竜」とも形容される巨大なフォース鉄道橋が架かっている。19世紀末に大英帝国の技術を結集して建設されたこの鉄道橋は、ユネスコの世界遺産の候補にも挙げられており、英国の1ポンド硬貨、そしてスコットランド銀行が2007年から発行している20ポンド紙幣にもその威容が描かれている。
カンチレバー構造は、片持梁の原理を応用している。片持梁は両岸に支えとなる刎木(はねぎ)を埋め込んだり、大石で押さえたりして固定し、突き出した先端を支えとしてこの上に梁を渡すというものである。単純桁では渡せない渓谷でも、両岸から片持梁を突出させ、真中に別の桁を載せると、橋脚がなくても両岸を結ぶ橋桁を渡すことができる。
日本近代工学の祖
工部大学校の初代教頭
電気工学の先駆者
日本の灯台の建設者
日本物理学の父
博学多才な技術者 

19世紀のスコットランドは、教育制度において、イングランドをはるかに凌駕していた。イングランドにオックスフォードとケンブリッジの2大学しかない時代、スコットランドには既に1413年創立のセント・アンドリューズを始め、グラスゴー、アバディーン、エディンバラの4大学があった。1860年代において、高等教育を受ける人口がイングランドでは1300人に1人のところ、スコットランドでは140人に1人と、10倍近かった。特に1451年創立の名門グラスゴー大学は、学生の5人に1人が労働者階級出身で、貧しい農家の息子が大学教授になるなど、社会的流動性の低いイングランドでは考えられないような立身出世があった。またスコットランドでは実学教育が重んじられていたために、経済学者のアダム・スミスや技術者のジェームズ・ワットを輩出したグラスゴー大学は、まさに産業革命の原動力となっていたのである。
スコットランドと日本のつながりの深さを示すエピソードがもう一つある。福沢諭吉の三男・福沢三八は1900年に慶應義塾大学を中退し、グラスゴー大学に留学した。その福沢三八が入学試験で、語学科目として独・仏語ではなく、日本語の受験を希望。すると、大学評議会はアンダーソン・カレッジ理事のヘンリー・ダイアーに意見を求め、日本語を入試選択科目として認めたのである。試験官を依頼された在ロンドン日本総領事は留学中だった夏目漱石を推薦、漱石はグラスゴー大学「教授」として試験委員を務めた。漱石には4ギニーが支払われている。
最初の逃亡人民兵
インヴァリーデン通り(Invalidenstr.)の橋のたもとに、1961年8月24日、川を越えて西側に逃げようとした際に射殺された、当時24歳のギュンター・リトフィンの記念碑が立っている。近くにはギュンター・リトフィン記念館(Gedenkstätte Günter Litfin)もある。彼が壁の最初の犠牲者だが、正確な犠牲者の数はいまだに分かっていない。
同年11月9日、旅行自由化に関する歴史的な記者会見がモーレン通り(Mohrenstr.)の38番地で行われた。会見に臨んだ東ドイツ社会主義統一党のギュンター・シャボウスキーは、「その政令はいつから有効か」という外国人記者の質問に対して、うっかり「今すぐ」と答えた。この会見が行われた部屋は現存しないが、「旅行自由化の公布」という名のインスタレーションが法務省の建物内にあり、道路側からのぞけるようになっている。
テレビで記者会見を見ていた人々は半信半疑のまま検問所付近に集まりだし、状況を知らされていない警備兵との間に食い違いが生まれた。やがて「門を開けろ!」の大合唱が起こり、同日23時半頃、ボルンホルマー検問所を皮切りに、ベルリンのほかの検問所もついに開放されたのである。
オーバーバウム橋から東駅まで続く全長1300 メートルの壁に、21カ国118人のアーティストが絵を描いた世界最長のオープン・ギャラリー。昨年すべての絵が描き直され、美しくよみがえった。
シュレジア灌木の監視塔
昨年8月にオープンしたばかりのブランデンブルク門駅は、分断の象徴ともいえる場所。構内に壁の展示があり、「マウアー・ガイド」(P15参照)もここで借りられる。地下へ降りるエレベーターの壁には、壁にまつわる政治家の発言がちりばめられていて、この場所が持つ意味の重さを実感できるはずだ。
かつて外国人専用の検問所だったチェックポイント・チャーリーに面した壁博物館は、1963年設立と古い歴史を持つ。数々の写真や資料のほか、西側への脱出に使われた車や気球、ボートなどの展示物が充実している。検問所の敷地には壁に関する野外展示もあり、ここを観るだけでも十分多くのことを学べる。
昨年5月にオープンした新しい公園。戦前は鉄道のターミナル、戦後は壁の緩衝地帯だった細長いスペースに作られている。当時の壁が残り、注意して歩くと昔の線路が埋め込まれていることも分かる。奥に進むと遊び場が見えてくる。ベルリンらしい不思議な雰囲気の公園だ。
アパートの中は東側、前の通りは西側というこのベルナウアー通りで当時、何が起きたのか。コンパクトな展示スペースながら、その内容は充実している。建物の向かいには当時の壁が再現され、屋上からその様子を見渡すことができる。壁が実際どういう構造になっていたのか、よく分かるだろう。
フリードリヒ通り駅
白い十字架
ヴァルデマー通り
東ドイツの国産車「トラバント」を運転できるツアー。色とりどりのトラビの中から好きな車を選び、簡単な手ほどきを受けてからいざ出発。旧東ベルリンをメインにしたコースと東西の両方を巡る、それぞれ約1時間のコースから選べる。
"All free men, wherever they may live, are citizens of Berlin, and, therefore, as a free man, I take pride in the words, Ich bin ein Berliner‘! "
"Gefahren lauern auf diejenigen, die nicht auf das Leben reagieren.“
Apple社が開発したスマートフォン(携帯電話と携帯情報端末が一つになった機器)。キーパッドではなく、画面に触れることで操作を行うことができるマルチタッチスクリーン方式を採用、その洗練されたデザインが人気を博している。電話はもちろんのこと、メールやインターネット、テキスト・メッセージなどの機能に加え、様々なアプリケーションを追加することで、自分の好みに合わせてカスタマイズすることができる。













































初めの一歩が肝心

渡英直後、現在の家への入居時に、物件や備品の状態を記録した「インベントリー・リスト」を受けとったはず。このリストに基づいて、家の状態を回復できているかどうかを確認するのがインベントリー・チェックだ。引越し予定日が決まったら、大家 / 不動産会社とインベントリー・チェックの日時を決める。清掃業者への依頼もこのときに行うことになる。
帰国日を決めるのはその後
正確な見積りをもらうために
いよいよ本格的に始動




ロンドンの劇場前などでよく見かける、主に観光客を相手とする人力車。
ロンドン市内の観光名所を周遊する観光バス。この街に関する新たな発見があるかも。
ロンドン・アイなど、定番の観光スポットを訪れていない人は意外と多い
ロンドン在住者であれば、カンタベリーなどに日帰りで出掛けるのもいい








一生使える優れもの
「すりこぎを使っているときにふと思ったんだ。もっと手早く簡単にハーブやスパイスを砕いて混ぜ合わせる器具があってもいいんじゃないかって。以来、ドレッシングやマリネをつくるたびにその思いにとらわれるようになってね」。それから約4年近く、セレブ・シェフのジェイミー・オリバー自ら試行錯誤を重ねた末に完成したのがこの一品。使い方は至って簡単、スパイスやハーブ、ガーリック、ナッツなど好みの材料を入れてシャカシャカ振るだけ。セラミックのボールが中で跳ね回り、材料を細かく砕いてくれるのだ。オイルやクリームなどの液体を入れてドレッシングを簡単につくることもできる。
母国オランダおよび英国の美術系大学院RCAでプロダクト・デザインを学んだ後、ロンドンを拠点に活躍中の新鋭デザイナーによるプラスチック製ジャー・トップの5点セットは、NY現代美術館のコレクションにも登録されている秀逸アイデア・グッズ。使い切ったパスタ・ソースの瓶をリサイクルごみとして捨てるのももちろんエコだけど、瓶にこのジャー・トップを付ければオリーブ・オイルや砂糖入れとして再利用できるのだからスゴイ。ちなみに瓶詰め食品に使われている瓶の直径は、世界的にみても約75%が同じ大きさなのだとか。つまり、どこの国の瓶にも大抵フィットするというわけだ。
双子の兄弟、アントニー & リチャード・ジョセフが2002年に創業したキッチン用品 & テーブル・ウエアのブランド、Joseph Joseph。カラフルな色使いで料理が楽しくなりそうなキッチン用品は、どれも実用性を重視した革新的な設計だ。本体をラインに沿って折り曲げることで、切った食材を簡単に鍋に入れることができるまな板「Chop to Pot」をさらに進化させたこの「Rinse & Chop」は、野菜の下ごしらえに便利な、まな板と水切りを一体化させたデザイン。アウトラインにサーマル・プラスチック・ラバーが配されているので、水回りでも滑りにくい。お手頃価格で、ちょっとしたギフトにも最適な一品だ。
アール・ヌーボー調のレトロでスタイリッシュなパッケージが目を引くナチュラル・コスメ。なかでも一押しなのが、2009年に「ナチュラル・ヘルス・マガジン」のビューティー・アワーズに輝いた100%オーガニックのバーム。保湿効果抜群で、リップやフェイスはもちろん、全身に使える。また、オーガニック・エッセンシャル・オイルと植物成分を配合した、なめらかなテクスチャーのバス & ボディー・ケア製品は、華やかなバラの香りに包まれる「ランブリング・ローズ」と、リラックス系の「スウィート・ゼラニウム」の2種類を揃えている。
毎日の使用で効果は絶大!
マッサージ・セラピストでヒーラーのロバート・ティスランドが、1974年に始めたアロマ・オイル会社を下敷きに、85年に創業したナチュラル・スキンケア & ヘアケア・ブランド。吹き出物に悩まされている人は、ティーツリー・オイルやアロエなどを 配合した「Daily Oil Control Gel」を試してみて。オイル・バランスを整えるジェルで、殺菌効果の高いティーツリーが爽快感をもたらすとともに、肌を清潔に保ってくれる。美容系ウェブサイトbeautybible.comのビューティー・バイブル・アワードを獲得したハンドクリームも保湿効果が高くてお勧め。
Neal’s Yard Remediesの「Spritzer」
「京都議定書」からその名を取ったというエコ志向のデザイン・チーム、DIY Kyotoが提案するポータブル & ワイヤレスの消費電力測定器「Wattson」。付属のセンサー・クリップをメーター・ボックスのケーブルに装着すれば、室内のどこにでも簡単に設置できて、消費している電力とそのコストをデジタル表示で知らせてくれる。電力消費が少ないときはブルー、平均的なときはパープル、普段より使用量が多いときはレッドと、色別で表示されるのもポイント。年間に最大25%の電力を節約できるというから利用価値大だ。スマートなデザインで部屋のインテリアに馴染みやすいのもうれしい。
Dysonの「Air Multiplier」
英国生活の必需品といえば、やっぱり傘。どうせ持つならデザインにもこだわって、雨の日を楽しみたいもの。そこでお勧めなのが2008年に創設されたばかりの傘ブランド、London Undercoverである。 紳士用の「クラシック」は、柄からハンドルまで木造りの一体型になっており、クラフトマンシップを感じさせるつくり。一方、レディス用の「スリム・ウォーカー」はイングリッシュ・ブレックファーストやフィッシュ & チップスのプリントをキャンバスの内側に大胆にあしらうなど、英国らしい個性が際立つ。布地からフレームに至るまでリサイクル素材を使用するなど、環境への配慮も忘れていない。
ロンドンの交通事情にストレスを感じ、移動手段を自転車に変えようかと検討中のアナタ。どうせなら英国が世界に誇るAlex Moultonを手に入れてはいかがだろう。大英帝国勲章を受勲しているエンジニアで発明家のアレックス・モールトン氏が、数十年にわたる研究と改良の末に生み出した専用サスペンション搭載の自転車は、機能美を追求した究極のデザイン。特徴的な小径ホイールが接地抵抗や空気抵抗を軽減し、加速性能やハンドリングを向上、走行時の安定性も抜群だ。レーシング・バイクとして数多くの記録を打ち立てていることからも、その実力は明白といえよう。
公園散歩からガーデニングまで、英国生活には何かと欠かせない長靴。1856年創業の老舗、Hunterのウェリントン・ブーツは、今や日本でもファッション・アイテムとして若者に人気だが、長い歴史をもつその他の老舗長靴ブランドの類にもれず、もとは悪天候による過酷な環境下でも耐えうる頑丈なブーツをつくるという目的のもとに生まれた。それだけに耐久性、機能性に優れているのは言うまでもない。天然ゴムを使用したハンドメイドの長靴は、整形外科学に基づいたつくりで、28ものパーツから成り、この上ないフィット感と抜群の履き心地を実現。 カラー & デザイン・バリエーションも豊富だ。
室内からガーデンまわり、はたまたビーチや農場など、あらゆるシーンにおいてあらゆる用途に使える、まさにフレキシブルなカゴ型バケツ。凍結 & UV防止の丈夫で柔軟なラバー素材を使用しているから、どんな天候下でも安心。ビルダーや庭師、漁師を始めとする様々な職業の人々が、作業現場で愛用している。家庭内で洗濯物カゴとして、ペットのエサ入れとして、またワインラックやマガジンラックとして使うのもいいだろう。カラーは14種類、サイズは6種類とバリエーションも豊富で、いくつあっても重宝しそうだ。
石川 俊祐
英大学を卒業後、日本の大手電機メーカーでデザイナーとして約6年間勤務。同社を退社後、ロンドンの産業デザイン・コンサルタント会社PDDにシニア・デザイン・コンサルタントとして就職、現在に至る。食品パッケージのデザイン・ブランディングから家電、医療機器のデザインまで幅広く手掛ける。本業の傍ら、個人プロジェクトなども進める多忙な毎日を送る。
沖 恵美子
食器のデザインを主に行っている、ロンドン在住のプロダクト・デザイナー。英国の大学で学んだ後、各国で展示会を開催しながら、セルフ・プロデュースによりオンラインなどで作品を販売。現在は、デザインから各種コーディネートまで幅広く手掛けている。昨年5月にSuck UKから発売されたユニークなマグカップのシリーズのうち、
大英帝国勲章4等勲爵士 (OBE)
大英帝国勲章2等勲爵士 (DBE)
大英帝国勲章5等勲爵士 (MBE)
大英帝国勲章2等勲爵士 (DBE)
大英帝国勲章4等勲爵士 (OBE)
ナイト爵
ナイト爵
大英帝国勲章4等勲爵士 (OBE)


































