さらりとした心地良い風が、夏の到来が近づいていることを実感させてくれる今日このごろ。そろそろ夏休みにどこへ旅行するか、決める時期になってきた。パリやブリュッセルなど、気軽に旅ができる有名観光地も良いけれど、少しまとまった休みが取れる夏の季節に、ちょっと足を伸ばして日頃は行けない国や地域を訪れるというのも良いだろう。今回は、日本からではなかなか訪れることのできない3都市をピックアップ。今の時期、英国にいるからこそ味わえる旅の醍醐味を堪能してみよう。
(本誌編集部)
世界遺産を包み込むスペクタクル
フランス・アヴィニョン

ゴシック建築が散在する、中世の歴史を今に残す街、アヴィニョン
高速列車TGVでパリから3時間弱。強烈な日差しと緑まぶしいプラタナスの並木が、南仏プロヴァンスに来たことを実感させてくれる。こじんまりとした牧歌的な村々が、雄大な自然の中に抱かれているかのように存在するこのプロヴァンスにあって、まるでそこだけ時の流れが止まったかのように、城壁に四方を囲まれた街、アヴィニョン。チェスのルーク(城)を思い起こさせるゴシック様式の建築物が点在するこの街は、「アヴィニョン歴史地区」の名でユネスコの世界遺産に登録されているだけあり、まさに街そのものが中世キリスト教の息吹を今に伝える趣深さを湛えている。
アヴィニョンを訪れるのに最適なのは、7月から8月にかけての初夏。この季節、街全体が演劇やダンス、パントマイムで華やかに彩られる。毎年恒例の大イベント、「アヴィニョン演劇祭」では、街のあらゆる場所が舞台となる。夕方から真夜中まで、徐々に日の暮れゆくなか、教皇庁宮殿を始め、あちらこちらで繰り広げられるイベントを眺めつつ、その喧噪に耳を傾けていると、非日常の世界にトリップしたような気分に陥ってしまうはずだ。観劇にちょっと疲れたときには、広場のカフェへ。きりりと冷えた白ワインで喉を潤して、また別のイベントへと足を向けてみよう。
アヴィニョンは、プロヴァンスの玄関口。歴史ある街の外に一歩出れば、大自然が出迎えてくれる。東には宮崎駿の映画「天空の城ラピュタ」の舞台になったとも言われるゴルド村を有するリュベロン地方の穏やかな山々が連なり、南に行けば、地中海を臨むカマルグの塩田が漠々と広がっている。アヴィニョンで中世の雰囲気に浸った後は、様々な表情を持つ自然に身を委ねてみてはどうだろう。

アヴィニョンへの行き方
ロンドンから飛行機またはユーロスターでパリまで行く。
その後、パリ・リヨン駅からTGVに乗って約2時間40分。
世界遺産は「街全部」
14世紀、7代にわたる教皇が居を構えていた教皇庁宮殿や、「橋の上で踊ろうよ踊ろうよ〜」の歌詞で知られる童謡の舞台となった「サン・ベネゼ橋」など、ここアヴィニョンには世界的に有名な建造物が存在する。しかし、世界遺産に登録されているのは「アヴィニョン歴史地区」、つまり、街全体が世界遺産なのだ。世界最大規模のゴシック宮殿である教皇庁宮殿など、いくつかの見逃せない観光スポットもあるが、それと同時に、のんびり散歩して城壁に囲まれた直径約4.3キロの街並みを丸ごと味わってみたい。
「舞台」は世界遺産
6月から10月にかけ て、フランスでは600以上のフェスティバルが催される。そのなかでも60年以上もの歴史を持ち、先駆者的な役割を果たしているのが、「アヴィニョン演劇祭」だ。毎年7月から8月の約1カ月間、連日、街の様々な場所で芝居やパントマイムなどのパフォーマンスが開催される。イベントは、アヴィニョンの街が招聘する「On」と自由参加の「Off」の2種類に大別される。日本からもこれまで、東京乾電池や自由劇場などの人気劇団が参加しているとか。今年のスケジュールは7月7日(水)から27日(日)まで。
「トマト」のフル・コース
英作家、ピーター・メイルの「南仏プロヴァンスの12か月」で大注目された南仏プロヴァンス。この本のなかでもとりわけ、肥沃な大地が生み出す新鮮な野菜やハーブをふんだんに使った料理の描写には、心惹かれた人も多かったのではないだろうか。この時期、お勧めしたいのが、燦々と降り注ぐ夏の太陽の光を存分に浴びたトマト料理。前菜からメイン、デザートに至るまで、すべてがトマトづくしのフル・コースは絶品だ。赤・黄・緑と目にも鮮やかな様々な種類のトマトの、異なる食感や豊潤な味を心ゆくまで楽しもう。
「教皇」の名を持つワイン
世界に名だたるワインの名産地、ここプロヴァンス地方で、教皇のお膝元であったアヴィニョンと深い関わりを持つワインがある。「シャトーヌフ=デュ=パプ(教皇の新しい城)」という名を持つこのワイン、14世紀にアヴィニョンに居住していた時の教皇が、同地に夏の離宮を建造、その際に製造が始まった。コシの強さと味わい深さが魅力のワインだ。また、アヴィニョンから車で数十分の場所にあるタベル村では、ロゼのみが製造されている。バーベキューのような味のはっきりとした料理にピッタリのこのタベルは、夏にもってこいだ。
取材協力: MIKI TRAVEL LIMITED、アエヴァツアーズ 武藤美佐
多くの謎を秘めたリゾート地
マルタ共和国

どこまでも澄んだ青い海の底には、古代のロマンが眠っている
英国人に絶大な人気を誇るリゾート地、マルタ共和国。日本の淡路島の3分の2ほどの面積しかないこの国は、以前英連邦の一部だったこともあり、英語が公用語として用いられ、マークス・アンド・スペンサーなど、英国の店もあることから、英国人にとっては実に居心地の良い保養地となっている。眩しいばかりに照りつける太陽の下、何も予定を立てず、海辺で読書に浸る ── そんな日々を過ごすのも贅沢だが、この国にはもう一つ、忘れてはならない魅力がある。3つもの世界遺産を有するこの小国は、超古代と中世が同居する、謎多き国でもあるのだ。
現在、マルタ共和国内で世界遺産に登録されているのは、ハル・サフリエニ地下墳墓と巨石神殿群、そしてバレッタ市街の3カ所。
超古代文明の謎を追ったベストセラー「神々の指紋」で知られる英作家、グラハム・ハンコックは、自著の中でマルタについて触れ、この国こそ謎の大陸、アトランティスだったのではないかとの説を唱えた。その真偽は定かではないが、エジプト・ギザのピラミッドより古い時代に建造されたという巨石の神殿や、石灰岩をくり抜いてつくられた地下神殿の精緻な細工の数々は、遙か昔、この地で驚くほどに高度な文明を持った人々が生活を営んでいた事実をまざまざと見せつけている。
そしてマルタの首都でもあるバレッタ市街では、もう一つの時代の存在を感じることができる。16世紀から18世紀、聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)が本拠地としたバレッタの街は、黄褐色のマルタ・ストーンで建造された聖堂や家々が独特の雰囲気を醸し出している。同騎士団歴代の騎士が眠る聖ヨハネ大聖堂は、外観こそ簡素だが、大理石で縁取られた豪奢な内部は、現在はイタリア・ローマに本部を置き、国連にもオブザーバーとして認められている同騎士団の権勢を今に伝えている。

マルタ共和国への行き方
ロンドンから飛行機の直行便で約3時間。
「ネコの楽園」ではバスもネコ!?
「ネコの楽園」として知られるマルタには、何と人口の倍の数ほどのネコがいるという。そしてこの国には、もう一つ、注目すべき「ネコ」がいる。電車がなく、タクシー料金も高いこの国の主要交通手段はバス。このバス、実は宮崎駿の人気映画「となりのトトロ」のネコバスのモデルになったと言われている。黄色と白を基調に、オレンジのラインが鮮やかなバスの車体は、ころんと丸みを帯びたフォルムが愛らしく、確かにニヤリと笑って走り出しそうな風情だ。
マルタにもあった「青の洞窟」
「青の洞窟」と言えば、誰もがイタリア・カプリ島を思い浮かべるはず。しかしここマルタにも、海が青碧色に輝く青の洞窟がある。マルタ島の南、ズリーにあるこのマルタ版青の洞窟は、カプリ島とは異なり、洞窟というより、アーチ状になった岩礁がいくつか点在しているため、「青の洞門」と呼ばれることもある。小船に乗ってこの洞門を巡れば、透きとおった海水と海底の白砂が織り成す自然の神秘を目の当たりにすることができる。観光するならば、日光が青色を鮮やかに浮かび上がらせる午前中がお勧め。
「ほろ苦コーラ」でほっと一息
突き刺さるような強い日差しを浴びて長時間歩き回っていれば、当然、喉が渇く。そんなときにぐびりといきたいのが、マルタ特産のソフト・ドリンク「キニー(Kinnie)」だ。コカコーラを薄めたような色合いで、味もコーラを少々、ほろ苦くさせた炭酸水といったところ。クセがあるので好みは分かれそうだが、このマルタの太陽の下では不思議と美味しく感じられる。国外では販売していないそうなので、滞在中、一度はトライしてみよう。飲むならばソフト・ドリンクよりビール、という人は、さっぱりとした後味の地ビール「チスク(CISK)」をどうぞ。
世界遺産は「住宅地の真下」
マルタ国内にある3つの世界遺産のうちの一つ、ハル・サフリエニ地下墳墓が位置しているのは、何とごく普通の住宅街の一角。入り口も注意して見ていないと通りすぎてしまうほど地味なつくりになっている。そもそもこの遺跡が発見されたのは、1902年と比較的最近のこと。首都のバレッタが手狭になり、住宅街を拡張すべく、近隣のハル・サフリエニで地下に貯水池の建設工事を進めていた際に、現場作業者が偶然、発見した。始めのうち、作業者たちはその存在を隠して工事を続行したために、この偉大なる遺産の上に住宅がつくられてしまったのだとか。
取材協力: Gendai Travel Limited.
ご予約・お問い合わせは ゲンダイトラベルへ
*2名様一室/3泊4日 £289〜 詳細はこちら![]()
電話 : 020 7404 5375 / Email :
このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
アフリカに漂う欧州の風
南アフリカ・ケープ・タウン

緑豊かなワインの名産地、ステレンボッシュ(写真上)。
圧倒的な存在感を放つ「テーブル・マウンテン」(写真下)
サッカー、ワールド・カップ開催で世界中から熱い注目を浴びる南アフリカ共和国。とはいえ、日本からだと飛行機を乗り継いで20時間以上、おいそれと行ける場所ではない。それに比べ、英国からだと直行便で11時間30分。英国滞在中ならば、このアフリカ大陸最南端の国へも、比較的気軽に足を運べるはずだ。
ワールド・カップを機に国の近代化を図っている南アフリカだが、一部地域ではいまだ治安面で不安を覚える部分があるのも事実。そうしたなか、ヨーロッパの観光客の人気を集めているのが、南西部に位置するケープ・タウンだ。入り組んだ海岸線が縁取る青い海、過ごしやすい地中海性気候に、風雨が造り出した独特の形状が異様な存在感を放つ山……。かの地は、まさにヨーロッパ人がリゾートに求める要素を兼ね備えた場所なのだ。
学生時代、誰もが地理や歴史の授業で耳にしたことがあるであろう「喜望峰」や、地面と平行に まっすぐ線を引いたかのように平らな山「テーブル・マウンテン」は、ケープ・タウンに来たならば一度は訪れてみたい有名観光地。また、岩山の連なりを横目に見つつ、市内から東へ1時間ほど車を走らせると、白壁の家と緑鮮やかな低木が続く田園風景に出くわす。顔をくすぐる爽やかな風も手伝って、南仏にでもいるような錯覚にとらわれるが、実はこの一帯は、南アフリカ随一のワインの名産地、通称「ワイン・ランド」。ワイン好きならば、地図を片手にいくつかのワイナリーを訪れて味比べをしてみたい。
ポルトガルやフランス、東南アジアと、様々な国の移民を受け入れているケープ・タウンは、食事も多国籍。また、港に揚がったばかりの新鮮な魚を使ったフィッシュ・アンド・チップスは、ロンドンで味わうものとは一味もふた味も違うので、「え、ここまで来て英国料理?」と思わず、カリカリに揚がった魚をがぶりといってみよう。

ケープ・タウンへの行き方
ロンドンから飛行機の直行便で約11時間30分。
大航海時代の「喜望」
ポルトガル人のバーソロミュー・ディアスが、この岬に到達したのは、1488年のこと。新航路発見への「喜望」から名付けられたとも言われるこの喜望峰、アフリカ大陸の最南端と見なされていることが多いが、実は本当の最南端はここからさらに南東に行った場所に位置するアラガス岬。とはいえ、多くの人たちが、歴史的にも知られるこの喜望峰見たさに世界中から訪れる。海にせり出すように伸びた岬の先、視界いっぱいに広がる紺碧の海と空の美しさを見れば、きっと大航海時代の喜びを実感できるはずだ。
街にそびえる巨大な「テーブル」
ケープ・タウンの街中の至るところで、気付くと目の端に、不自然なまでにまっ平らな山が見える。それが「テーブル・マウンテン」だ。標高は1086メートル。頂上へはケーブル・カーを利用するか、徒歩で登ることになる。富士山と比べればかなり低いが、だからといって油断は禁物。刀ですっぱり垂直に切ったかのような岸壁に沿った、かなり険しいゴツゴツとした岩場の道は、思ったよりも難物だ。しかし、頂上から見下ろす、弓なりに伸びる海岸線とケープ・タウン市街のコントラストの鮮やかさは、その苦労を補って余りある美しさ。体力に自信がある方は、徒歩でこの山の魅力を体全体で感じてみよう。
良質なワインを生み出す「ワイン・ランド」
米国やチリといったワインの新興国でつくられるワインを「新世界ワイン」と呼ぶ。その新世界ワインのなかでも、近年、とみに評判が高いのがここケープ・タウンでつくられたワインだ。ステレンボッシュなどいくつもの名産地を内包する東部地域は、「ワイン・ランド」として知る人ぞ知るワイン天国。肥沃な土壌と地中海性気候、そしてフランスからの移民という組み合わせが生み出した同地のワインは、味もフランスらしい深みが特徴。ワイン農家を訪ねるツアーでは、ワインだけでなく、手作りチーズなどを試食させてくれる場所もある。
「ペンギン」と一緒に海水浴!?
岩場にもペンギン、海岸にもペンギン、海にもペンギン……。そんなペンギンだらけの癒しエリアが、喜望峰から程近い海岸沿いにある。野生ペンギンの保護区、ボールダーズ・ビーチには、小柄でキュートなケープ・ペンギンが生息している。観光客は遊歩道からペンギンを見ることになるわけだが、それだけでは終わらないのがこのビーチのすごいところ。野生の彼らは、このエリア近隣を自由気ままに闊歩している。道を歩けば、卵を温めているペンギンに遭遇したり、近くの岩場で海水浴を楽しめば、一緒にペンギンも泳いでいたりと、とにかくペンギンの国に人間がお邪魔しているような気分に陥るビーチなのだ。
取材協力: JTBレジャーセクション
夏だからといって、長期の休みが取れるとは限らないのが社会人。しかし、海外に行く余裕がなくても、国内で日の長い夏の日々を有意義に過ごすことは十分可能だ。ここでは英国内で家族全員が楽しめる夏の小旅行をご紹介しよう。
エディンバラで
一大スペクタクル体験
スコットランドの首都、エディンバラ。岩山の頂にそびえるエディンバラ城を始め、落ち着いた風情漂う重厚な街並みは、訪れる人誰もを魅了してやまない。そんなエディンバラも、夏になると日頃の穏やかな雰囲気が一変する。8月に約1カ月間、開催されるエディンバラ・フェスティバルでは、演劇やオペラ、大道芸人のパフォーマンスなど、大人から子供まであらゆる年齢層が楽しめるイベントが盛りだくさん。また、フェスティバルのハイライトとなるミリタリー・タトゥーでは、エディンバラ城を背景に、花火や軍隊パレードが華々しく繰り広げられる。その幻想的な景色には、小さなお子さんもきっと目を見開いて見入ってしまうはず。特に今年は開催60周年という記念すべき年でもあるので、いつも以上に華やかなスペクタクルを期待できそうだ。
The Royal Edinburgh Military Tattoo
期間: 2010年8月6日(金)〜28日(土)
パフォーマンス開催は、月〜金の21:00と土の19:30および22:30
詳細は www.edintattoo.co.ukを参照。
ケントで世界最小の
公共鉄道に乗る
蒸気機関車や地下鉄を世界で初めて生み出した鉄道発祥の地として、世界中の鉄道ファンの憧れの地となっている英国。煙をもくもくと吐き出しながらゆったりと走る機関車の悠々とした姿にかつて夢中になったことのあるお父さんも、英国で生まれた「機関車トーマス」シリーズの絵本が大好きなお子さんも、揃って楽しめるのが、英国各地を走る保存鉄道。廃線になった鉄道路線を整備して、ボランティアで運行しているこれら保存鉄道の一つが、ケント州にあるロムニー、ハイス &ディムチャーチ鉄道(Romney, Hythe & Dymchurch Railway)。世界最小の公共鉄道として知られるこのミニチュアSLは、ドーバー海峡に沿って走るため、車窓に流れる素晴らしい景色も楽しむことができる。
Romney, Hythe & Dymchurch Railway
Tel: 01797 362353
www.rhdr.org.uk
キュー王立植物園で
親子で気軽に世界遺産体験
豊かな自然に囲まれたロンドン西部に位置する、120ヘクタールもの広大な面積を有する自然植物園。植物展示だけでなく、植物学を学ぶ学校や、科学的調査を行う研究機関など、植物に関連するあらゆる施設が揃っていることが評価され、2003年にはユネスコの世界遺産に登録された。とは言え、一般にこの植物園を訪れるときに小難しくあれこれ考える必要は無用。ガラス張りのパーム・ハウスや、野生動物や野鳥も見られるコンサベーション・エリア、中国式のパゴタや日本式庭園など、展示エリアの多彩さとスケールの大きさには、誰もが思わず息を飲んでしまうだろう。また、水族館や、木でできた遊具が揃ったプレイ・グラウンドなど、小さなお子さんも楽しめるエリアが多いのもうれしいところだ。
Royal Botanical Gardens, Kew
Royal Botanical Gardens, Richmond, Surrey TW9 3AB
Tel: 020 8332 5655
www.kew.org



在留届は提出しましたか?







高野 千春さん 


橋場 志穂子さん


ヴェロニック・ポトル・アンティーさん


メリッサさん


Wさん

A Priori Thé
Cafe des 2 Moulins
Hotel Costes


到着出口から、歩いて50メートルほどの場所に空港バス発着所がある。ここからパリ市内へと移動するエール・フランス・バスが、30分ごとに運行。またユーロスターが発着するパリ北駅まで鉄道が走っている。
パリ市内に到着
パリの隠れ家カフェで一服


























あらすじ 田舎に引越してきたサツキ、メイの姉妹と、不思議な生き物トトロとの交流を描くアニメ映画。バスとネコが一体となった動物「ネコバス」や、「まっくろくろすけ」との異名を持つ黒い生き物といったユニークなキャラクターが人気を集めた。
あらすじ 1位に続いて、スタジオジブリ制作の長編アニメ。小学4年生の女の子、荻野千尋は、八百万の神々が住む不思議な世界へと迷い込んでしまう。そこで「千」と名前を変えて生きることになった千尋は、謎の少年ハクの力を借りながら成長していく。


あらすじ 黒澤明監督による数少ない現代劇。市役所での仕事を無気力にこなす中年男性が、ある日、自分の体が胃がんに侵されていることを知る。絶望のあまり、無断欠勤して酒に溺れるようになるが、やがて仕事に本腰を入れて取り組み始めるようになる。

あらすじ 大ヒットした米映画「荒野の七人」や「スター・ウォーズ」などにも影響を与えたと言われる、まさに世界的に有名な時代劇。麦の収穫の季節を控え、野武士の襲来に怯える百姓たちに雇われた、個性豊かな7人の浪人たちを描く。


あらすじ 黒澤明と並んで、戦後の日本映画を支えた小津安二郎による不朽の名作。広島の尾道に住んでいるある老夫婦が、東京旅行に出掛けた際に、子どもたちと時間を過ごそうとする。しかし、両親の相手をしきれない子どもたち。そこに義理の妹が現れる。

あらすじ カンヌ国際映画祭に出品した「誰も知らない」で主演の柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞したことなどにより、今や世界的な知名度を築いた是枝裕和が手掛けた作品。15年前に亡くなった兄の命日に、実家へと帰省した失業中の男を主人公に据えている。

あらすじ 電車の中で酔っ払いに絡まれた女性を助けた男性が、その女性との交際を始めるまでの紆余曲折を描いたラブストーリー。インターネット掲示板への書き込みを基にして作られたとされており、ほかに小説、ドラマ、漫画など様々な媒体でこの題材が扱われた。(写真右:映画や書籍の原作となった、「電車男」の まとめサイト)

あらすじ 「市」との名を持つ盲目の浪人を、昭和の名俳優、勝新太郎が演じて人気を集めた時代劇シリーズのリメイク。時代劇であるにも関わらず、主人公の市が金髪、碧眼、ジーンズといった出で立ちをしているとした、斬新な演出が評判を呼んだ。


















井上 馨(聞多)
山尾 庸三
井上 勝(野村 弥吉)
伊藤 博文(俊輔)
遠藤 謹助









アンビエント系フェスとして始まったこのイベントも、15年以上の時を経て、音楽的にはよりクロスボーダーな様相に。毎年、インタラクティブでユニークなイベントが取り入れられており、これが今や同フェスの特徴の一つになりつつある。というわけで今年話題をさらっているのは、米国の写真家、スペンサー・チュニックによるインスタレーション。無数の裸体を被写体とした圧巻の作品群は世界中で高い評価を得ており、この3月にはオーストラリアのシドニーで5000人のボランティアを集めて撮影を行ったばかり。そして今回なんとこの「Big Chill」の会場で、衝撃のアートが生まれる瞬間が披露されるのだ。美しい自然環境下での撮影とあって、アーティスト本人も非常に楽しみにしているそう。
夏の間、週末ごとに何らかのフェスティバルやイベントが開催される、イースト・ロンドンはハックニーのビクトリア・パーク。8月最後の週末を飾るのは、ロンドンの最新エレクトロニック・ミュージック・シーンが投影されたこの「L.E.D Festival」だ。記念すべき第1回目となる今年、ヘッドライナーを務めるのは、これが今夏唯一のロンドン公演となるフランスの大御所ハウスDJ、デービッド・ゲッタと、今年約10年ぶりに活動を再開したロンドンのエレクトロニカ・デュオ、レフトフィールド。カルバン・ハリスがライブ・セットを披露するほか、エイフェックス・ツイン、ソウルワックス、フレンドリー・ファイアーズといった脂ののったアーティストが脇を固める。
インバネスから17キロほど西に位置するビューリーという町の近郊で開催される、恐らく英国最北端のフェス。16世紀にこの町を訪れたスコットランドのメアリー女王が「なんと美しい場所でしょう」とフランス語で言ったのが訛って、現在のビューリーという地名が付いたという逸話が残るだけに、一帯の景色の美しさはお墨付きだ。5つのステージでバラエティー豊かな90以上のパフォーマンスが催される予定で、世界的に有名なバンドからローカルなアーティストまで幅広く出演するが、年齢を問わず楽しめる60年代スタイルのメロウなフェスを再現したいという主催者側の思いがあり、全体的にローファイ志向なのが特徴。ユニークなコスチュームを競い合う参加者も多いので、着飾って出掛けるのもいい。防寒対策はもちろん忘れずに。
数多くのシャワー、寝転がることができるほどきれいなトイレ、無用に歩かせない合理的なサイト・レイアウト……と、英国の野外フェスの常識を覆す要素がてんこ盛り。実はこのフェス、個人の誕生日を祝って25人の友人が集まり、プールのあるデッキでBBQパーティーを催したことがきっかけで始まったもの。一般向けのフェスとなった今でも、当初のプライベート・パーティーのホスピタリティーを失わないように努めているというのである。その証拠に敷地内にはシンボルであるプールが備わり、参加者は自由に利用できるという、うれしいサービス付き。毎年、テーマに沿ったセットデザインやアートワークが施されており、仮装する参加者も多い。ちなみに今年のテーマは「スタンドン急行殺人事件(Murder on the Standon Express)」。
レゲエの神様ボブ・マーリーが1978年に開催した伝説のコンサートの30周年を記念して、2008年に開始された英国最大のレゲエ & ダブ・イベント。緑豊かなロンドン近郊のカントリー・パークに、国内外から数多のミュージシャンが集結する。ヒーリング・スポットや討論エリア、レクチャーなども含め、3日間で100以上のアクトが催される予定。各国の料理が味わえるフード・コートやフェア・トレード・ビレッジなど、音楽以外のお楽しみも盛りだくさん。最終日の日曜に催されるカリビアン・カーニバルもお見逃しなく。
ロンドン北部のオアシス、ハムステッド・ヒースに隣接して佇むステートリー・ホーム、ケンウッド・ハウスの敷地内では、夏の間、ロックやポップスの野外コンサートが開催される。そんな中、8月末にシーズンのフィナーレとして行われるのが、このクラシック・コンサート「ケンウッド・プロムス」だ。今年は国立交響楽団にウェールズ出身のテノール歌手ウィン・エヴァンスと、「ブリテンズ・ゴット・タレント」で一躍脚光を浴びた弱冠14歳のメゾ・ソプラノ歌手ファリル・スミスをフィーチャー。コンサート終了後は花火も上がり、夏の終わりを華やかに彩ってくれる。
南はレディング、北はリーズの二都市で、3日間にわたって同時開催される英国最大級のロック・フェスティバル。今年はあのリバティーンズが復活ライブを行うことや、ガンズ・アンド・ローゼズの出演などが話題を呼び、通し券は既に売り切れ。1日券はレディング、リーズともにいまだ販売中なので、見つけたら即ゲットしよう。国内のその他の最大級フェスに比べてエンターテインメント要素が極端に少ないフェスだが、純粋に音楽を味わい尽くしたいロック・ファンには文句なしだろう。
「英国の庭」と呼ばれるケント州の、のどかな田園地帯に広がる約1.6平方キロの敷地で開催される「Hop Farm Festival」は、ミーン・フィドラーをはじめ、数々のヴェニューや音楽フェスを作り上げてきたプロモーター、ヴィンス・パワーが主催。ノー・スポンサー、ノー・ブランド、ノーVIPをコンセプトとして掲げ、誰もが平等に楽しめる、よりウッドストック的な、基本に立ち返ったフェスを目指す。ボブ・ディランからピート・ドハティまで、60年代に若者だった人から、現代のフォーク&アコースティック・ファンまでが満足できる、数より質と言わんばかりの厳選のラインナップも目を引く。ライブ・パフォーマンスは土曜に集中しているが、金曜から日曜までキャンプが可能だ(キャンプ代として一人£25が別途必要)。
2001年のグラストンベリー・フェスティバルで、アンダーグラウンドなエレクトロニック・ミュージックを紹介する目的で開催されたステージに端を発し、後にフェスとして独立した「Glade Festival」。7年目を迎える今も、そのエッジーなセンスはもちろん健在だ。昨年、会場をイングランド南東部ウィンチェスターに移し、より自由でロウな野外パーティーのバイブを実現。チケット完売のビッグ・イベントになりつつも、コアな雰囲気を保っているのが人気の理由だろう。10以上のステージ&テントで国内外の注目アーティストがライブ&DJを繰り広げるほか、エレクトロニック・ミュージックとクロスオーバーするインスタレーションやパフォーマンス・アートなどを紹介するコーナーも充実している。
ケント州カンタベリーで開催される「Lounge on the Farm」は、地域の温もりを感じるフェスだ。フード&ドリンク・エリアにそのこだわりは顕著に表れており、出店しているのは地元の人気レストランばかり。食材はすべてケント州およびイースト・サセックス州のサプライヤーから仕入れたものを用いるという徹底ぶりである。さらに特筆すべきは、コアな音楽ファンの心を掴む絶妙なラインナップ。インディー・ロックからジャズ、ポップ、ファンク、エレクトロニカ、ローファイ、パンク、ワールド・ミュージックまで、多岐にわたるジャンルから、今そしてこれから注目のアーティストを厳選していて、昨年のUKフェスティバル・アワードでベスト・ラインナップ賞を受賞したのもうなずける。バーレスク&ボードヴィル・ショーなども同時開催。
毎年9月にワイト島で開催されるアワード受賞のフェスティバル「Bestival」の姉妹版として、2008年に英国南西部のドーセットで開始された 「Camp Bestival」。世界遺産指定の美しいジュラシック・コーストを背景とした広大なルルワース城公園が、しばし夢のワンダーランドに変貌する。音楽ステージや各種アート&クラフト・プロジェクトのテント、森のシアターなど、より多彩な趣向を凝らした家族向けのアプローチが特徴。キッズ・エリアも充実しているほか、今年からベビーシッター・サービスも導入、子を持つ親への配慮は万全だ。今年の目玉は何と言っても、250年の伝統を誇る「Zippo's Festival Circus」の登場。手に汗握るアクロバティックな豪華パフォーマンスを披露し、フェスティバル・ムードを盛り上げる。
2006年の初回開催以来、着々と人気を高めているフェスで、英国東部サフォークの緑が生い茂る公園内の湖畔に、毎年約2万5000人の観客を集める。豊かな自然の趣を生かしたセッティングが魅力の一つで、ステージ間の移動がハイキングのように感じられること請け合いだ。さらに音楽のみならず、コメディー、シアター、映画、文学、ダンスまで、さまざまなアートやカルチャーを深く広く楽しめるのもいい。今年からベビーシッター・サービスの「キッズ・クラブ」を開始、より家族みんながフェスを満喫できる配慮がなされている。
今年4月に、米国ニューヨークでも開催されて話題を呼んだ「Track Festival」。利潤を追求せずに、スポンサーに頼らずとも地に足のついた運営を行うためのDIY精神を貫き、今年で13年目を迎える独立系地域密着型フェスの先駆けである。既に商業化していたグラストンベリー・フェスに反旗を翻す形で誕生した同フェスは、ウッドストックの自由さと村祭りのような温もり溢れるローカル感を湛えながらも、そのエッジーな音楽テイストがラインナップに見て取れる。ちなみに2008年からスタートした5月開催の「Wood Festival」は、同フェスの弟版。
もとは4人の友人同士で企画して始めたプライベート・パーティーが、たちまち話題となって規模を拡大。毎年、参加者の想像力と創造性を引き出すテーマがもたらされるというユニークな趣向で、2005年と2008年の二度にわたって「ベスト・スモール・フェスティバル賞」を受賞している。今年のテーマは「ファクト」と「フィクション」。湖や川もある広大な敷地内に、現実と虚構が交錯する仕掛けがふんだんに施される。これに音楽、パフォーマンス、ゲームなどが盛りだくさんに加わるという、まさに大人による、大人のためのテーマ・パーク・パーティーといった趣。
世界遺産に指定されているロンドン南東部グリニッジのOld Royal Naval Collegeの芝地で開催される、ジャズとビールの祭典。心地よいジャズの音色とともにほろ酔い気分に浸れる、まさに二度おいしい平和的な雰囲気漂うフェスだ。
美しい自然と変化に富んだ景観を持ち、ビクトリア時代に避暑地として栄えた、英国南部ハンプシャー州の対岸に浮かぶリゾート・アイランド、ワイト島。島の名を冠したこのフェスティバルは1968年に第1回目が開催され、3回目となる70年にはあのジミ・ヘンドリックスが出演して65万人の観客を動員、伝説として語り継がれる米国の野外フェス「ウッドストック」を超える世界最大の音楽祭として知られた。ほかにもドアーズ、マイルス・デイヴィス、ザ・フー、ムーディー・ブルースなど錚々たるバンドが出演を果たしたが、当時の風潮から入場料を払わない客が続出して赤字となったため、この年をもって閉鎖となる。そんな伝説のフェスが復活したのは、2002年のこと。以来、毎年恒例となり、国内外の人気アーティストが集結している。12回目となる今年は、ポール・マッカートニー、ジェイ・Zなどのビッグネームをはじめ、50以上のバンドやアーティストが登場。
ネス湖(Loch Ness)に引っ掛けたネーミングが明快で覚えやすい「RockNess」は、その名が示す通り、伝説の怪獣ネッシーで知られる湖を目の前にした絶好のロケーションで、世界一の美観を誇るフェスとの評判だ。2006年にスタートしたばかりの若いフェスだが、毎年規模を拡大する盛況ぶりを見せている。ダンス系からオルタナティブ・ロックまでカバーする、程よくポップなラインナップで、今年は初年度に登場して会場を大いに盛り上げたDJファットボーイ・スリムが再出演。また、コメディー・ショーケースが新たに加わる予定だ。
カーディフに次ぐウェールズ第二の都市、スウォンジーの湾岸沿いにあるシングルトン・パークに世界各地の人気DJが一堂に会し、毎年2万人のクラバーたちが集結する英国南西部最大のレイヴ・パーティー。メインのミュージック・ステージのほか4つのダンス・アリーナが備わり、40以上のDJが次々に登場する。今年は英国を代表するトランスDJグループ、アバブ&ビヨンドや、同じくトランス系のジャッジ・ジュールス、またスウェーデンのハウスDJ、スティーブ・アンジェロなどが目玉。敷地内には遊園地も設置され、お祭り気分満点だ。
UKフェスティバル・アワードで例年、ベスト家族フェスに選出されている、ファミリー・フレンドリーなフェス。ワールド & ルーツ・ミュージックからダンス系まで音楽のジャンルも多岐にわたり、各国の文化を丸ごと体感できるのがウリだ。期間中は敷地内に設けられた数々のヴェニューやテントで100以上のショーやイベント、クラフト・ショップが開催され、なかでもイングリッシュ・ナショナル・バレエ団とのコラボレーションによるワークショップや、英国の児童作家ロナルド・ダールのミュージアムが催すアクティビティーが耳目を集めている。






