いよいよ待ちに待った野外フェスティバルのシーズン到来!
毎年、凄まじいほどの人気を誇るグラストンベリー・フェスや
Vフェスティバルのチケットを逃した人も、諦めるのはまだ早い。
5月から8月にかけて、英国各地で実にバラエティーに富んだ
大小のフェスが目白押しだから、この機会に要チェックだ。
とにもかくにも、準備は早いに越したことはない。
英国の短い夏を目一杯楽しむために、
今からさっそく計画を立て始めよう。
(黒澤 里吏)

あの裸体アートを目撃するチャンス!
The Big Chill
8月5日(木)〜8日(日)
アンビエント系フェスとして始まったこのイベントも、15年以上の時を経て、音楽的にはよりクロスボーダーな様相に。毎年、インタラクティブでユニークなイベントが取り入れられており、これが今や同フェスの特徴の一つになりつつある。というわけで今年話題をさらっているのは、米国の写真家、スペンサー・チュニックによるインスタレーション。無数の裸体を被写体とした圧巻の作品群は世界中で高い評価を得ており、この3月にはオーストラリアのシドニーで5000人のボランティアを集めて撮影を行ったばかり。そして今回なんとこの「Big Chill」の会場で、衝撃のアートが生まれる瞬間が披露されるのだ。美しい自然環境下での撮影とあって、アーティスト本人も非常に楽しみにしているそう。
| Eastnor Castle, Deer Park Herefordshire HR8 1RL | |
| 最寄駅 | ナショナル・レイル Great Malvern / Ledbury駅 |
|---|---|
| 出演者 | Massive Attack, M.I.A., Andrew Weatherall, Roots Manuva など |
| 料金 | 通し券 £155、日曜1日券 £70など |
| website | www.bigchill.net/festival |

ロンドン発の新しいダンス・フェス
L.E.D Festival
8月27日(金)〜28日(土)
夏の間、週末ごとに何らかのフェスティバルやイベントが開催される、イースト・ロンドンはハックニーのビクトリア・パーク。8月最後の週末を飾るのは、ロンドンの最新エレクトロニック・ミュージック・シーンが投影されたこの「L.E.D Festival」だ。記念すべき第1回目となる今年、ヘッドライナーを務めるのは、これが今夏唯一のロンドン公演となるフランスの大御所ハウスDJ、デービッド・ゲッタと、今年約10年ぶりに活動を再開したロンドンのエレクトロニカ・デュオ、レフトフィールド。カルバン・ハリスがライブ・セットを披露するほか、エイフェックス・ツイン、ソウルワックス、フレンドリー・ファイアーズといった脂ののったアーティストが脇を固める。
| Victoria Park London | |
| 最寄駅 | 地下鉄 Mile End駅 |
|---|---|
| 出演者 | Leftfield, David Guetta, Goldfrapp, Aphex Twin, Soulwax, Calvin Harrisなど |
| 料金 | 通し券 £70、土曜1日券 £40、 金曜1日券 £37.50など |
| website | www.ledfestival.net |

北の果てで、まったりのんびり
Belladrum Tartan Heart Festival
8月6日(金)〜7日(土)
インバネスから17キロほど西に位置するビューリーという町の近郊で開催される、恐らく英国最北端のフェス。16世紀にこの町を訪れたスコットランドのメアリー女王が「なんと美しい場所でしょう」とフランス語で言ったのが訛って、現在のビューリーという地名が付いたという逸話が残るだけに、一帯の景色の美しさはお墨付きだ。5つのステージでバラエティー豊かな90以上のパフォーマンスが催される予定で、世界的に有名なバンドからローカルなアーティストまで幅広く出演するが、年齢を問わず楽しめる60年代スタイルのメロウなフェスを再現したいという主催者側の思いがあり、全体的にローファイ志向なのが特徴。ユニークなコスチュームを競い合う参加者も多いので、着飾って出掛けるのもいい。防寒対策はもちろん忘れずに。
| Phoineas, By Beauly, Inverness-shire, Highlands Scotland IV4 7BA | |
| 最寄駅 | ナショナル・レイル Beauly駅 |
|---|---|
| 出演者 | Feeder, Amy MacDonald, The Wailers, Candi Station, Levellers, Wolfstone など |
| 料金 | キャンプ込み通し券 £85など |
| website | www.tartanheartfestival.co.uk |

細やかな配慮に思わず感動
Standon Calling
8月6日(金)〜8日(日)
数多くのシャワー、寝転がることができるほどきれいなトイレ、無用に歩かせない合理的なサイト・レイアウト……と、英国の野外フェスの常識を覆す要素がてんこ盛り。実はこのフェス、個人の誕生日を祝って25人の友人が集まり、プールのあるデッキでBBQパーティーを催したことがきっかけで始まったもの。一般向けのフェスとなった今でも、当初のプライベート・パーティーのホスピタリティーを失わないように努めているというのである。その証拠に敷地内にはシンボルであるプールが備わり、参加者は自由に利用できるという、うれしいサービス付き。毎年、テーマに沿ったセットデザインやアートワークが施されており、仮装する参加者も多い。ちなみに今年のテーマは「スタンドン急行殺人事件(Murder on the Standon Express)」。
| Standon Lordship, Hertfordshire SG11 1PR | |
| 最寄駅 | Bishops Stortford駅またはWare駅 |
|---|---|
| 出演者 | Buena Vista Social Club, Liars, Efterklang, Gilles Peterson, These New Puritans など |
| 料金 | 通し券 £95、日曜1日券 £35など |
| website | www.standon-calling.com |

友愛スピリッツを肌で感じる3日間
One Love
8月6日(金)〜8日(日)
レゲエの神様ボブ・マーリーが1978年に開催した伝説のコンサートの30周年を記念して、2008年に開始された英国最大のレゲエ & ダブ・イベント。緑豊かなロンドン近郊のカントリー・パークに、国内外から数多のミュージシャンが集結する。ヒーリング・スポットや討論エリア、レクチャーなども含め、3日間で100以上のアクトが催される予定。各国の料理が味わえるフード・コートやフェア・トレード・ビレッジなど、音楽以外のお楽しみも盛りだくさん。最終日の日曜に催されるカリビアン・カーニバルもお見逃しなく。
| Hainault Forest Country Park, Fox Burrow Road London IG7 4QN | |
| 最寄駅 | 地下鉄 Hainault駅 |
|---|---|
| 出演者 | Luton Fyah, David Rodigan, Luciano, Mickey General, Gappy Ranks, Michael Prophe など |
| 料金 | 通し券 £90、金・土曜1日券各 £40、日曜1日券 £30など |
| website | www.onelovefestival.co.uk |

クラシック+花火=夏の風物詩
Last Night of the Kenwood Proms
8月21日(土)
ロンドン北部のオアシス、ハムステッド・ヒースに隣接して佇むステートリー・ホーム、ケンウッド・ハウスの敷地内では、夏の間、ロックやポップスの野外コンサートが開催される。そんな中、8月末にシーズンのフィナーレとして行われるのが、このクラシック・コンサート「ケンウッド・プロムス」だ。今年は国立交響楽団にウェールズ出身のテノール歌手ウィン・エヴァンスと、「ブリテンズ・ゴット・タレント」で一躍脚光を浴びた弱冠14歳のメゾ・ソプラノ歌手ファリル・スミスをフィーチャー。コンサート終了後は花火も上がり、夏の終わりを華やかに彩ってくれる。
| Kenwood House, Hampstead Lane, Hamsted London NW3 7JR | |
| アクセス | 地下鉄 Archway駅 または Golders Green駅からバス |
|---|---|
| 出演者 | Faryl Smith, Wynne Evans, National Philharmonic Orchestra など |
| 料金 | プレミアム・デッキチェア £80、 スタンダード・デッキチェア£28など |
| website | www.picnicconcerts.com |

リバティーンズ復活で人気殺到
Reading / Leeds Festival
8月27日(金)〜29日(日)
南はレディング、北はリーズの二都市で、3日間にわたって同時開催される英国最大級のロック・フェスティバル。今年はあのリバティーンズが復活ライブを行うことや、ガンズ・アンド・ローゼズの出演などが話題を呼び、通し券は既に売り切れ。1日券はレディング、リーズともにいまだ販売中なので、見つけたら即ゲットしよう。国内のその他の最大級フェスに比べてエンターテインメント要素が極端に少ないフェスだが、純粋に音楽を味わい尽くしたいロック・ファンには文句なしだろう。
| 最寄駅 | ナショナル・レイル Reading駅 / Leeds駅 |
|---|---|
| 出演者 | Guns n'Roses, Arcade Fire, The Libertines, Blink182, Weezer, The Cribs など |
| 料金 | 1日券各£75など ※通し券は売り切れ |
| website | www.readingfestival.com www.leedsfestival.com |
まだまだある、8月に開催のフェス
大人は禁止!ティーン限定のパーティー
Underage Festival
8月1日(日)/ London
14〜18歳のみ参加できるロック&ポップ・フェス。ハックニーのビクトリア・パークで開催。
www.underagefestivals.com
インディー音楽ファンなら一度は行きたい
Summer Sundae Weekender
8月13日(金)〜15日(日)/ Leicester
レスターの音楽ヴェニュー、デモント・ホール&ガーデンで開催される。 フィーチャーヘッズなどが出演。
www.summersundae.com
これぞ真の意味での日常との隔絶
Green Man Festival
8月20日(金)〜22日(日)/ Wales
本当に「森の人」になりたいならこのフェスへ。フレーミング・リップス などの幻想ロックを聴く絶好の環境。
www.greenman.net
知る人ぞ知る渋めのラインナップ
Limetree Festival
8月27日(金)〜29日(日)/ Yorkshire
フェスの原点に立ち返り、新たな可能性を模索。マッサージが受けられるヒーリング・コーナーなども。
www.limetreefestival.co.uk
豪華DJの競演で踊りまくる週末
South West Four Weekender
8月28日(土)〜29日(日)/ London
ロンドン南部で開催されるレイヴ・パーティー。ファット・ボーイ・スリムをはじめ錚々たる面子が揃う。
www.southwestfour.com
満足度大、世界屈指のダンス・フェス
Creamfields
8月28日(土)〜29日(日)/ Cheshire
2009年にUKフェスティバル・アワードを受賞した、大型ダンス・フェス。全国のクラバーが大集合。
www.creamfields.com



在留届は提出しましたか?



「英国の庭」と呼ばれるケント州の、のどかな田園地帯に広がる約1.6平方キロの敷地で開催される「Hop Farm Festival」は、ミーン・フィドラーをはじめ、数々のヴェニューや音楽フェスを作り上げてきたプロモーター、ヴィンス・パワーが主催。ノー・スポンサー、ノー・ブランド、ノーVIPをコンセプトとして掲げ、誰もが平等に楽しめる、よりウッドストック的な、基本に立ち返ったフェスを目指す。ボブ・ディランからピート・ドハティまで、60年代に若者だった人から、現代のフォーク&アコースティック・ファンまでが満足できる、数より質と言わんばかりの厳選のラインナップも目を引く。ライブ・パフォーマンスは土曜に集中しているが、金曜から日曜までキャンプが可能だ(キャンプ代として一人£25が別途必要)。
2001年のグラストンベリー・フェスティバルで、アンダーグラウンドなエレクトロニック・ミュージックを紹介する目的で開催されたステージに端を発し、後にフェスとして独立した「Glade Festival」。7年目を迎える今も、そのエッジーなセンスはもちろん健在だ。昨年、会場をイングランド南東部ウィンチェスターに移し、より自由でロウな野外パーティーのバイブを実現。チケット完売のビッグ・イベントになりつつも、コアな雰囲気を保っているのが人気の理由だろう。10以上のステージ&テントで国内外の注目アーティストがライブ&DJを繰り広げるほか、エレクトロニック・ミュージックとクロスオーバーするインスタレーションやパフォーマンス・アートなどを紹介するコーナーも充実している。
ケント州カンタベリーで開催される「Lounge on the Farm」は、地域の温もりを感じるフェスだ。フード&ドリンク・エリアにそのこだわりは顕著に表れており、出店しているのは地元の人気レストランばかり。食材はすべてケント州およびイースト・サセックス州のサプライヤーから仕入れたものを用いるという徹底ぶりである。さらに特筆すべきは、コアな音楽ファンの心を掴む絶妙なラインナップ。インディー・ロックからジャズ、ポップ、ファンク、エレクトロニカ、ローファイ、パンク、ワールド・ミュージックまで、多岐にわたるジャンルから、今そしてこれから注目のアーティストを厳選していて、昨年のUKフェスティバル・アワードでベスト・ラインナップ賞を受賞したのもうなずける。バーレスク&ボードヴィル・ショーなども同時開催。
毎年9月にワイト島で開催されるアワード受賞のフェスティバル「Bestival」の姉妹版として、2008年に英国南西部のドーセットで開始された 「Camp Bestival」。世界遺産指定の美しいジュラシック・コーストを背景とした広大なルルワース城公園が、しばし夢のワンダーランドに変貌する。音楽ステージや各種アート&クラフト・プロジェクトのテント、森のシアターなど、より多彩な趣向を凝らした家族向けのアプローチが特徴。キッズ・エリアも充実しているほか、今年からベビーシッター・サービスも導入、子を持つ親への配慮は万全だ。今年の目玉は何と言っても、250年の伝統を誇る「Zippo's Festival Circus」の登場。手に汗握るアクロバティックな豪華パフォーマンスを披露し、フェスティバル・ムードを盛り上げる。
2006年の初回開催以来、着々と人気を高めているフェスで、英国東部サフォークの緑が生い茂る公園内の湖畔に、毎年約2万5000人の観客を集める。豊かな自然の趣を生かしたセッティングが魅力の一つで、ステージ間の移動がハイキングのように感じられること請け合いだ。さらに音楽のみならず、コメディー、シアター、映画、文学、ダンスまで、さまざまなアートやカルチャーを深く広く楽しめるのもいい。今年からベビーシッター・サービスの「キッズ・クラブ」を開始、より家族みんながフェスを満喫できる配慮がなされている。
今年4月に、米国ニューヨークでも開催されて話題を呼んだ「Track Festival」。利潤を追求せずに、スポンサーに頼らずとも地に足のついた運営を行うためのDIY精神を貫き、今年で13年目を迎える独立系地域密着型フェスの先駆けである。既に商業化していたグラストンベリー・フェスに反旗を翻す形で誕生した同フェスは、ウッドストックの自由さと村祭りのような温もり溢れるローカル感を湛えながらも、そのエッジーな音楽テイストがラインナップに見て取れる。ちなみに2008年からスタートした5月開催の「Wood Festival」は、同フェスの弟版。
もとは4人の友人同士で企画して始めたプライベート・パーティーが、たちまち話題となって規模を拡大。毎年、参加者の想像力と創造性を引き出すテーマがもたらされるというユニークな趣向で、2005年と2008年の二度にわたって「ベスト・スモール・フェスティバル賞」を受賞している。今年のテーマは「ファクト」と「フィクション」。湖や川もある広大な敷地内に、現実と虚構が交錯する仕掛けがふんだんに施される。これに音楽、パフォーマンス、ゲームなどが盛りだくさんに加わるという、まさに大人による、大人のためのテーマ・パーク・パーティーといった趣。
世界遺産に指定されているロンドン南東部グリニッジのOld Royal Naval Collegeの芝地で開催される、ジャズとビールの祭典。心地よいジャズの音色とともにほろ酔い気分に浸れる、まさに二度おいしい平和的な雰囲気漂うフェスだ。
美しい自然と変化に富んだ景観を持ち、ビクトリア時代に避暑地として栄えた、英国南部ハンプシャー州の対岸に浮かぶリゾート・アイランド、ワイト島。島の名を冠したこのフェスティバルは1968年に第1回目が開催され、3回目となる70年にはあのジミ・ヘンドリックスが出演して65万人の観客を動員、伝説として語り継がれる米国の野外フェス「ウッドストック」を超える世界最大の音楽祭として知られた。ほかにもドアーズ、マイルス・デイヴィス、ザ・フー、ムーディー・ブルースなど錚々たるバンドが出演を果たしたが、当時の風潮から入場料を払わない客が続出して赤字となったため、この年をもって閉鎖となる。そんな伝説のフェスが復活したのは、2002年のこと。以来、毎年恒例となり、国内外の人気アーティストが集結している。12回目となる今年は、ポール・マッカートニー、ジェイ・Zなどのビッグネームをはじめ、50以上のバンドやアーティストが登場。
ネス湖(Loch Ness)に引っ掛けたネーミングが明快で覚えやすい「RockNess」は、その名が示す通り、伝説の怪獣ネッシーで知られる湖を目の前にした絶好のロケーションで、世界一の美観を誇るフェスとの評判だ。2006年にスタートしたばかりの若いフェスだが、毎年規模を拡大する盛況ぶりを見せている。ダンス系からオルタナティブ・ロックまでカバーする、程よくポップなラインナップで、今年は初年度に登場して会場を大いに盛り上げたDJファットボーイ・スリムが再出演。また、コメディー・ショーケースが新たに加わる予定だ。
カーディフに次ぐウェールズ第二の都市、スウォンジーの湾岸沿いにあるシングルトン・パークに世界各地の人気DJが一堂に会し、毎年2万人のクラバーたちが集結する英国南西部最大のレイヴ・パーティー。メインのミュージック・ステージのほか4つのダンス・アリーナが備わり、40以上のDJが次々に登場する。今年は英国を代表するトランスDJグループ、アバブ&ビヨンドや、同じくトランス系のジャッジ・ジュールス、またスウェーデンのハウスDJ、スティーブ・アンジェロなどが目玉。敷地内には遊園地も設置され、お祭り気分満点だ。
UKフェスティバル・アワードで例年、ベスト家族フェスに選出されている、ファミリー・フレンドリーなフェス。ワールド & ルーツ・ミュージックからダンス系まで音楽のジャンルも多岐にわたり、各国の文化を丸ごと体感できるのがウリだ。期間中は敷地内に設けられた数々のヴェニューやテントで100以上のショーやイベント、クラフト・ショップが開催され、なかでもイングリッシュ・ナショナル・バレエ団とのコラボレーションによるワークショップや、英国の児童作家ロナルド・ダールのミュージアムが催すアクティビティーが耳目を集めている。
ロンドン中心部ストランド近くにあるプライベート・クラブで4月22日(水)、宮本亜門演出のミュージカル「ファンタスティックス」のキャストおよび製作チームとパブリシティー関係者の懇談会が開かれた。




稽古を始めてまだ数日だけど、(英国と日本の)ギャップを、良い意味で感じている。演出家としてのミヤモトは、役者に自由を与えてくれるタイプ。理屈を長々と述べるのではなく、シンプルかつ明確に演出指示を出してくれるやり方が、個人的にはすごく好きだね。
2003年、宮本氏が日本版「ファンタスティックス」の演出を手掛けた際に舞台美術を担当し、高い評価を受けた松井さん。2010年、ロンドン版でも引き続き、舞台美術を手掛けることになった松井さんに、現時点におけるチームの状況をうかがった。



















今回の総選挙の争点は、何といっても公共財政である。3月末発表の2010年度予算によると、2009年度の財政赤字は1670億ポンド(約23兆3800億円)と推算され、国内総生産(GDP)の11.8%にまで膨れ上がっている。これについて保守党は、財政赤字を放置しておくと、国の財政政策の信用性が失われ、景気回復が妨げられる結果につながると主張。政権を取った暁には、2010年度より早速、公共支出を削減し、次の総選挙実施(恐らく5年後)までに、構造的財政赤字の大部分を削減するとの方針を明らかにしている。
もちろん、財政赤字削減を達成する手段には、公共支出削減のほか、増税、行政業務の効率化による経費削減などもある。政府は、そうした手段の一つとして、昨年までに、国民保険(NI)の保険料を2011年4月から1%引き上げるとの計画を明らかにしていた。しかし今年3月末、保守党がこのNI引き上げの影響を一部緩和する案を発表。すると、保守党案の財源の信憑性や、政府の計画の景気回復への影響などを巡り、産業界も巻き込んで主要政党間で議論が沸騰。選挙戦の序盤はこのニュースで埋め尽くされ、今回の選挙の最大の争点が公共財政や税制であることを改めて実感させた。
今回の総選挙は、労働党の勝利が予想されていながら、最終的には保守党が4期目を達成した1992年以来、最も予測が難しいと言われている。支持率調査では、ブラウン首相の指導力の欠如や議員経費問題などが影響して2008年春頃から保守党が2けたのリードを維持し、同党の政権奪回が確実視されていた。しかし、2009年末頃から両党の差が縮小し始め、現在は結果の予測が不可能な状態になっている。そのため、起こり得る可能性として考えられているのが、労働党、保守党のどちらかが最大政党となっても、過半数の議席を獲得できず、自由民主党と連立政権を組むことである。労働党は今回、総選挙に勝利した場合、下院議員選挙の投票方法を現在の小選挙区制から「優先順位付連記投票方式」に変更する案について住民投票を行う方針を明らかにしているが、これは、かねてから小選挙区制に反対している自由民主党の考えに寄り添い、連立内閣への参加を誘うジェスチャーであると解釈されている。ちなみに自由民主党のヒューン内務担当スポークスマンは先日、ブラウン首相が党首を続けるのであれば、連立の可能性は薄いといった趣旨の発言を行っている。





2008年の政界復帰以来、「実質的な首相」と言われるほど重要な政策ブレーンとして活躍している。今回の選挙戦でも、かつて2度も閣僚辞任に追い込まれながらカムバックした執念と、「暗闇の王子」との異名を取ったこともある策略家ぶりで、愛する労働党を崖っぷちから救うべく奮闘している。なお、上院議員なので自分の選挙はなし。
サラ・ブラウン(46)
キャメロン党首と同じく富裕家庭出身で、同党首とお坊ちゃまコンビを組む。若さゆえか、他政党の古参政治家から軽んじられることもあり、国民保険に関する政策を発表した際は、自由民主党議員から「学生が考えたような案」と小馬鹿にされていた。労働党の選挙キャンペーンでは、歌手の名にひっかけて「ボーイ・ジョージ」と呼ばれている。
サマンサ・キャメロン(38)
テレビのニュース番組や下院での発言で、好々爺(こうこうや)的ルックスに似合わない洞察力に溢れたコメントの数々を放ち、圧倒的な存在感を見せつけている。キャリア・ウーマンの妻が選挙戦に同行してくれないクレッグ党首の傍らに常に寄り添い、「女房役」として大活躍中。労働党と自民党が連立政権を組んだ場合、閣僚入りする見込みについては否定している。
ミリアム・ゴンザレス・デュランテス(42)






コーンウォールと言えば、印象的なのが最西端のランズ・エンドではないだろうか。切り立った崖に差す夕日や、透き通った海の美しさはさすがの一言だが、コーンウォールの良さはそれだけではない。サーファーから食通、家族連れから一人旅まで、多くの人を惹きつけてやまないコーンウォール。
コーンウォールでは、サイクリング、ダイビング、乗馬など様々なアクティビティーが楽しめるが、お勧めは何といってもウォーキングだ。














フランスの神秘スポットを調べようとすると、頻繁に「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」という言葉を目にする。これは、イスラエル、バチカン市国と並ぶキリスト教徒の聖地とされているスペイン北西部に位置する街サンティアゴ・デ・コンポステラへ続く、長い、長い道のこと。地名の「サンティアゴ」はイエス・キリストの12使徒のひとりであり、スペインの守護聖人であるヤコブを、そして「コンポステラ」は「星の広場」を意味するという。主に、首都パリから始まる「トゥールの道」、聖マリー=マドレーヌ大聖堂が建つヴェズレーを起点とする「サン・レオナールの道」、サント=フォワ教会がそびえ立つコンクを通る「ル・ピュイの道」、「バラ色の都市」と呼ばれるトゥールーズを通過する「サン・ジルの道」。これら4つの巡礼路から、さらに枝分かれするように、いくつもの細い道が続く。そして、それらの道の一部区間または途中にある教会などが、神秘スポットとなっていることが多いのだ。1000年以上も昔から利用され、今でも10万人以上の巡礼者たちが通り過ぎていくというこの巡礼路は、スペイン領内にあるものが1993年に、フランス領内のものが1998年に、それぞれ世界遺産に登録された。






