毎年恒例のロンドン・オープン・ハウスの季節がやってきた。9月15、16日の2日間にわたって計660もの建築物が一般に公開される。興味のある建物を気の向くままに訪ね歩くのも一興だが、限られた時間を有効に使うため、エリア毎、テーマ別に訪れる場所を絞り込むのも一つのやり方。多くの有名建築が集積しているシティやウエストミンスターならば、一日で多くの建築を周ることが可能だし、欲張らず郊外の名建築を時間をかけて訪れるというのも悪くない。今回の特集では、ほんの一例としてモデル・コースを紹介する。(建築家: 藍谷鋼一郎)
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ルネサンスからコンテンポラリーまで
新旧建築様式の対比を楽しむシティ・ルート
金融の中心シティでは、古典建築を範とする石造りの瀟洒な建築の中に、ハイテク建築や全面ガラス張りの現代建築など、新しい時代の息吹が見事に溶け込んでいる。世界をリードし続ける金融界さながら、各々の様式の建築にも潤沢な資本を投入し、名実共に最高のクオリティーを実現している。
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| 9:30 | Bank of England |
| 11:30 | 30 St Mary Axe |
| ランチ | |
| 13:30 | Lloyd's of London |
| タワー・ブリッジを横断 | |
| 15:00 | City Hall |
| 16:00 | More London-Earnt & Young HQ |
| 再開発地域、バトラーズ・ワーフの複合施設内のレストランでディナー | |
パルテノン神殿を模した古典主義建築
Bank of England
「スレッドニードル通りの老婦人」の愛称で親しまれる連合王国の中央銀行、イングランド銀行。バンクの交差点付近に位置し、通りを挟んで向かい側には、高級ブティックやレストランに様変わりした旧王立証券取引所がある。シティの中心に位置する、まさにロンドンを代表する建造物の一つだ。
住所: Threadneedle Street EC2R 8AH
オープン期間: 15日(土)、16日(日)9:30~16:30(最終入場16:00)
最寄駅: Bank、Liverpool Street
ミサイルか、はたまた巨大なキュウリか!?
30 St Mary Axe "Gherkin"
予約制だが、今年も長蛇の列が予想される「ガーキン」。芸術と科学の融合を目指す大建築家、ノーマン・フォスター卿設計の「キュウリの漬物」ガーキンは、今ではすっかりロンドンのランドマークとして定着した。ロンドンを360度眼下に眺めることが出来る最上階の展望フロアーは、カプセル状の無柱空間になっている。
住所: 30 St Mary Axe EC3A 8EP
オープン期間: 15日(土)、16日(日) 8:00~17:00
* 公式ウェブサイトより要予約
最寄駅: Bank、Aldgate、Liverpool Street
英国ハイテク建築の総本山
Lloyd's of London
産業革命と共に、英国が世界に誇るハイテク建築のトップ・スター、リチャード・ロジャース卿の代表作であるロイズ保険本社ビル。配管などの建築設備を外部に露出させた外観は、工場のような印象を与える。パリのポンピドー・センターは、ロジャース卿とハイテク建築の朋友、イタリアのレンゾ・ピアノが共同設計した出世作だ。
住所: One Lime Street EC3M 7HA
オープン期間: 15日(土)10:00~17:00
(先着順。最終入場16:00)
最寄駅: Bank、Monument、Liverpool Street
テムズ河畔に転がるヘルメット
City Hall
巨匠、ノーマン・フォスター卿設計のロンドン市庁舎。賛否両論はあるが、元々は環境を考慮した建築とされている。例えば「同じ容積ならば、直方体より球面にする方が、表面積が少なくなり断熱効果が高い」といった具合に。だが実際には全面ガラス張りのため、空調負荷が高く、光熱費が高くつくといった批判も起こっている。
住所: The Queen's Walk, More London SE1 2AA
オープン期間: 15日(土)、16日(日)9:30~17:30(最終入場17:00)
最寄駅: Tower Hill、London Bridge
美しい景色を眺めながら働く超近代オフィス・ビル
More London -- Ernst & Young HQ
長年にわたり遊閑地だったエリアを床面積の広い近代ビジネス・パークとして再開発した、フォスター設計のガラス張りのオフィス・ビル群。タワー・ブリッジやシティなどの眺望が最高だ。ロンドン・ブリッジ駅から市庁舎まで、敷地内を対角線上に横切るメイン・ストリートが特徴的。
住所: 1 More London Place SE1 2AF
オープン期間: 15日(土)13:00~17:30
(先着順。最終入場16:45)
最寄駅: London Bridge
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ロンドン開発のトレンドは水辺のアメニティー
テムズ河沿いのウォーターフロント・コース
今や時代の潮流とも言えるウォーターフロント開発。タワー・ブリッジ以東のドックランズは、80年以降衰退した埠頭の再開発が活発な地域として世界的に知られる。テムズ河沿いには、デザイン・ミュージアムやお洒落なレストランが軒を並べる再開発地域、バトラーズ・ワーフを始め、倉庫を再生させたオフィス・ビルや集合住宅が目白押しだ。
建築デザインの発信基地を覗いてみよう
Rogers Stirk Harbour + Partners
ハイテク建築の父、リチャード・ロジャース卿の設計事務所。旧石油精製所をアトリエとして改装している。74歳という高齢を迎えるにあたり、後継者へのバトンタッチとして近年事務所の名前が変わったが、今もロジャースは健在。常に新しいデザインを発信し続けるデザインの現場を見ることができるのも、オープン・ハウスの醍醐味だ。
Thames Wharf Studios,
Rainville Road W6 9HA
オープン期間: 15日(土)10:00~16:00
(先着順。最終入場15:45)
最寄駅: Hammersmith
フォスター王国の本拠地
Foster + Partners Studio
前述のフォスター事務所の本社ビル兼集合住宅。テムズ河に面した2層吹き抜けのアトリエや、エントランス部の大階段が興味深い。最上階にあるペントハウスはフォスターの自邸。西隣の建物と比べると、同じ設計者が時代の変遷の中で、全く違ったデザインを追求している様子がよく分かる。
住所: Riverside, 22 Hester Road SW11 4AN
オープン期間: 15日(土)10:00~17:00(最終入場16:45)
最寄駅: Sloane Square、South Kensington、Clapham Junction
コンテナを積み重ねても、建物は出来る!
Trinity Buoy Wharf / Container City
2012年ロンドン・オリンピックの開催地の一つ、リー・バレーの河口にあるコンテナ・シティ。輸送用のコンテナを積み重ね、デザイナーやアーティストのためのスタジオを造っている。人里離れた埠頭という立地上、一見近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、オープン・ハウス中なら堂々と見学することが出来る。
住所: 64 Orchard Place Leamouth, E14 0JW
オープン期間: 15日(土)、16日(日)
10:00~16:00(最終入場15:30)
最寄駅: East India(DLR)、Canning Town(DLR/Rail)
ロンドンを洪水から守る華麗な可動堰
Thames Barrier & Information Centre
テムズ河を航行する船のように優美なフォルムのゲート。普段は川底に隠れている回転式の堰は、一般的に無骨なイメージのある河口堰とは大違いで、英国のインダストリアルな伝統と職人芸を感じさせる構造物だ。隣接するインフォメーション・センターでは、河口堰のメカニズムやテムズ河の生態系などを学ぶことが出来る。
住所: 1 Unity Way, Woolwich SE18 5NJ
オープン期間: 15日(土)、16日(日)
10:30~16:30 (最終入場16:00)
最寄駅: North Greenwich、Charlton(Rail)
リチャード・ロジャースとノーマン・フォスター
英国建築を代表する2大建築家と言えばリチャード・ロジャース卿とノーマン・フォスター卿。イタリアのレンゾ・ピアノと共にハイテク建築の御三家と呼ばれている。
ロマネスク様式やゴシック様式など、大聖堂や教会建築に時代の潮流が現れた中世建築様式以降、時代は王族や大富豪などの宮廷建築、つまりルネサンス様式や華麗なバロック様式に比重が移行した。その後も古典建築寵愛の傾向は19世紀頃まで続いたが、産業革命後、鉄という新しい建築材料の出現により、建築デザインは跳躍的に発展することになる。モダニズムの20世紀、近代建築の到来だ。
鉄とガラスとコンクリートというマテリアルを駆使して確立された、これまでとは全く異なるスタイル。しかし工業化の波にもまれ、モダニズムは焦点を失う。単なる四角い箱の建物が世界中に繁殖してしまったのだ。そして各国の建築家たちは、こぞって次の様式を模索し始めた。そんな混沌とした時代にあってガラスや鉄を巧みにデザインしたシャープで機械的な建築が出現する。これがハイテク建築である。
ハイテク建築の御三家はそれぞれ密接に関わりあっている。ロジャースとフォスターは米国イェール大学に学んだ後、チーム4という設計事務所を共同で設立。その後ロジャースは、ピアノとチームを組み、パリのポンピドー・センターの国際コンペを勝ち取った。やがて、3人は各々の設計事務所を開設し、独自の建築スタイルを確立、70歳を迎える今もみな現役で活動中だ。
ロジャースの代表作には、ロイズ・オブ・ロンドンやミレニアム・ドーム(現The O2)があり、フォスターの代表作には、30セント・メリー・アクス、スタンステッド空港などがある。
フォスター卿の代表作の 一つ、スタンステッド空港(右上写真) Photo: www.britainonview.com
ロジャー ス卿とピアノが共同制作 したパリのポンピドー・ センター(下右写真)
Photo: Philippe Migeat, Georges Méguerditchian,
Centre Pompidou
モア・ロンドン・アーキテクチャー
実に様々な建築様式が花開く街、ロンドン。この地では、新しいデザインの潮流を求める現代建築や、ブルータリズムと呼ばれるコンクリートを駆使した暴力的な近代建築、地球環境に優しい省エネ建築など、古典建築も含めて、各時代を代表する建物が当時の最先端の技術・英知を集結した形で実を結んでいる。世界を代表する巨大都市ロンドンの魅力に、さらに迫ってみたい人にはこんな建築物もお勧めだ。
まるでカフェみたいな図書館
Idea Store - Whitechapel
今をときめく建築家、デービッド・アジャニの力作。斬新な色ガラスの組み合わせによるファサードは、灰色のイーストエンドに奇妙な光を照らしている。公共図書館のあり方・使い方についての新しい提案が随所に見られる新しい時代の図書館だ。
住所: 321 Whitechapel Road E1 1BU
オープン期間: 15日(土)9:00~17:00、
16日(日) 11:00~17:00(最終入場16:30)
最寄駅: Whitechapel
再生可能資源を活用したゼロ・エネルギー建築
BedZED
設計者と環境コンサルタントが手を組んだピーボディ・トラスト社による省エネルギー建築。BedZEDとは、「Beddington Zero Energy Development」の略で、エネルギー消費の少ない持続可能なサステイナブル建築の模範作だ。省エネのアイデアが盛り沢山な100戸の住宅と10のオフィス・スペースから成る。
住所: 24 Helios Road, Wallington SM6 7BZ
オープン期間: 15日(土)、16日(日)
10:00~17:00(最終入場16:30、ツアー開始時間11:00~16:00)
*Eメール(
このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
)にて要予約。
希望日時を記載のこと。
最寄駅: Hackbridge(Rail)、Mitcham Junction(Rail)
一風変わった宇宙船のような教室
Classroom of the Future - Ingenium
未来の建築はどうなるか。その一つの解法として、流線的なフォルムや宇宙船のようなカプセル型の建築を造り続けるデザイン・チーム「フューチャー・システムズ」。王立クリケット場にあるロード・メディア・センターなどを手掛けた彼らが設計したこの教室は、子供に夢を与え、想像力を掻き立ててくれる。
住所: Meadlands Primary School, Broughton Avenue TW10 7TS
オープン期間: 15日(土)10:00~13:00(先着順)
最寄駅: Richmond
レンガの街に舞い降りた白亜の異次元空間
Donnybrook Quarter
レンガ造りの建物が立ち並ぶ都市のコンテクストの中に、一際目に付く白亜の集合住宅。街の景観、あるいは調和を乱す異文化の挿入とも取られかねない冒険的、実験的な開発。プライベートな空間とパブリックなストリートの関係性が豊かに表現されている。
住所: Junction of Parnell Road and Old Ford Road E3 2JD
オープン期間: 15日(土)12:00~16:00(最終入場15:30)
最寄駅: Bow Road、Bow Church(DLR)
モダニズム・ブルータリズムの象徴
Trellick Tower, Balfron Tower
作家イアン・フレミングにより映画「007」シリーズで希代の悪役に名前を使われた建築家ゴールドフィンガー。これら2つの建造物は、1950年代に起こったコンクリートの打ち放しのラフな表面、暴力的・威圧的な外観が特徴的なブルータリズム建築の記念碑的建物である。
Trellick Tower
住所: 5 Golborne Road W10 5UT
オープン期間: 16日(日)
10:30~16:30(最終入場16:30)
* オープン・ハウス事務局を通じて要予約。
最寄駅: Westbourne Park
Balfron Tower
住所: St Leonard's Road, Poplar E14 0QT
オープン期間: 15日(土)、16日(日)
10:00~17:00 (先着順。最終入場16:30)
最寄駅: Stratford(DLR、Rail)、Canning Town 、All Saints(Rail)
今や世界の各都市から熱い視線を送られる都市イベント、オープン・ハウス・ロンドン。創設ディレクター、ヴィクトリア女史により考案された「建築文化の啓蒙活動」は、行政や民間、はては多くの市民の支持を得て今回、開設15周年を迎える。写真や映像では伝えきれない空間芸術である建築を、オープン・ハウスという形で支えるオープン・ハウス事務局。華やかな世界を舞台裏で支える事務局のジェニ・ホスキンさんと佐々木博美さんに話をうかがった。
Open House London事務局
毎年9月の週末に開催される都市イベント、オープン・ハウス・ロンドンを始め、講演会や学校でのイベントなどを通し、市民の建築への興味を深めることを目的とした建築教育機関。
Address: Open House, 4th Floor, 297 Euston Road London NW1 3AQ
Tel: 020 7383 2131
www.openhouse.org.uk
Q: オープン・ハウスに選ばれる建物はどうやって決めているのでしょうか。選考基準はあるのですか。
A: 国内外での受賞経験のある、デザインの質の高い建築リストなどを参考に、我々がリストアップを行っています。また英国建築家協会(RIBA)などから、情報提供を受けることもあります。逆に建物の所有者から、一般公開したいという希望を受けることも。その場合は、事務局のスタッフが現地を訪れ、建築の質が基準に達しているか判断します。
Q: 事務局で働くフル・タイムのスタッフは何人くらいいるのですか。また、イベント開催時に出動するスタッフの総数は。

佐々木博美さん
A: ディレクターを含め13人の正社員がいますが、オープン・ハウスのイベントに携わっているのは我々2人だけなのです。加えて10人の契約社員、20人のボランティア・スタッフの協力によって、日々の情報集め、各イベントの運営を行っています。それとは別にオープン・ハウスの開催時には、2日間で約4000~5000人のボランティアの人たちがビジターを安全に誘導する警備係や、実際にお客様を案内するツアー・ガイドを担当してくれます。ボランティアなので無償ですが、開催期間中、公開建築に入場する際に行列をスキップすることが出来るという特典があります。
Q: 運営費はどのように捻出しているのですか。また建物の公開に協力してくれた人たちへの謝礼はどのようになっているのでしょう。
A: 1回のイベントで約25万ポンド(約5840万円)の費用が必要になりますが、ロンドンにある32の自治体(Borough)や、ロンドン交通局(TfL)などの公的機関、建設業者や設計事務所の支援を得て運営されています。この事務所スペースもAllgoodという建材メーカーのスペースを貸してもらっているんですよ。建物を公開してくださる企業や個人の方々にも、無償でご協力頂いています。
Q: 今後のオープン・ハウスの目標を教えてください。

ジェニ・ホスキンさん
A: もともとオープン・ハウスは、一般の人に建築という文化を知ってもらいたい、身近に感じてほしいという啓蒙思想の下に始まった活動です。ですからオープン・ハウスの2日間以外にも、幼稚園や小学校などに出向いて、模型を作ったりする教育活動も行っています。素晴らしい建築を実際に訪れ、空間を体験することは、建築という文化に対する理解を深める上で、かけがえのない経験となります。専門家を育てるためではなく、一般の人たちの建築教育の場を、今後も拡大していきたいと考えています。



在留届は提出しましたか?


London Fashion Week
知人から電話がかかってきて、50歳以上の女性を対象としたオーディションをするからあなたも応募しなさいって言われたんです。問い合わせ先の電話番号をもらったのでそこに連絡したら、オーディション当日にバスローブを持ってくるように指示されて。その時点で「これは何か変だぞ」って思ったのですが、ものは試しだと思ってとりあえずオーディションに参加することに決めました。
Doveのキャンペーンに続いて、大手デパートのジョン・ルイスも革新的なプロジェクトを始動させた。サイズ・ゼロならぬ、サイズ12のモデルを起用したキャンペーンを発表したのだ。話題を集めることで商業的な成功を実現することに加えて、女性の美をめぐった論議に一石を投じるのが狙い。PR担当のマーク・フォーサイスさんに話を伺った。
「サイズ・ゼロ」問題に対して警鐘を鳴らし続けているのが、「Beat」と呼ばれる摂食障害者を支えるためのチャリティー団体だ。「サイズ・ゼロ」の言葉が一人歩きしていることについて危機感を抱く同団体の代表者、スーザン・リングッドさんに意見を聞いた。


英国が、世界で最も高級で貴重な香水として生み出した傑作が、その名もズバリ、「No.1 Perfume Collection」。その中でも、1番高価なのがこれ、「No.1 Imperial Majesty」(500ml)だ。お値段は、11万5000ポンド(約2760万円)。どうしてそんなに高いかというと、クリスタルの最高峰、バカラのボトルに、5カラットの天然ダイヤモンドがキラリ。香水そのものは、1オンス1200ポンド(約25万8000円)の超贅沢品が16オンス。高すぎてちょっと手が出ない、という方には、お得な「No.1 Perfume」(30ml 1260ポンド)もございますよ! ということで。
使い勝手が良いのはもちろん、インクを詰め替えれば半永久的に使用でき、経済的でもある万年筆。しか しスイスを代表する高級文具メーカー、カランダッシュが発表した「La Modernista Diamonds」は、書き味を試すのもはばかられるほどのお値打ち品。銀のボディーに5072個のダイヤモンドと96個のルビーが埋め込まれ、お値段はなんと16万4000ポンド(約3940万円)。「世界で最も高い万年筆」として、ギネス・ブックにも掲載されている。世界で限定1本のこの万年筆は、現在ハロッズで販売中。手には取れなくとも、ぜひ本物を見てみたい。
カクテル1杯、あなたならいくら払う?せいぜい10ポンドぐらいではないだろうか。ところが、マンチェスターのハーヴェイ・ニコルズで2005年に発表された「Dazzle Cocktail」は、1杯1万5250ポンド(約350万円)! それもそのはず、ストロベリーとライチのシャンパンの中に浮かぶのは、ピンク・クンツァイトという希少な宝石とダイヤモンドがついた指輪なのだから……。ちなみに、このDazzle Cocktailはシリーズで展開。一番高いのは2カラットのピンク・トルマリン・リングが入った2万7000ポンド(約550万円)の1杯で、なんでもセキュリティに守られながら運ばれてくるとか。ロマンティックな気分にひたっている余裕もなさそう?
みなさんすっかりおなじみのロンドン名物、ダブル・デッカー。縦横無尽に走るこのバスの中で、1番長いルートは、「X26」番。ヒースロー空港からイースト・クロイドン(ロンドン南部ゾーン5)まで、34キロの道のりを約80~123分で結んでいる。始発から終点まで乗ったら、ずいぶん得した気分になりそうだ。ちなみに、まさにずばり「No.1」は、どのルートかご存知?トッテナム・コート・ロードからカナダ・ウォーターを結ぶルートがそれ。といっても、1番最初に開通したルート、というわけではない。
英国一どころか、世界一のものがある。ロンドン・チューブはノーザン・ラインにある「ハムステッド駅」だ。何がかといえば、1番深いところにある地下鉄駅。ハムステッド・ビレッジが急な丘の上にあるため、その麓にある駅は深く、地下58.5メートル。ギネス・ブックにも載っている。考えてみるともっと驚くのは、そのオープンが1907年ということ。日本ではまだみんな着物を着ていた明治時代、そんなところまで掘った英国鉄道マンたちの偉業に拍手!(日本で1番深い駅は大江戸線六本木駅42m)
ロンドンの地下鉄って、日本のそれと比べて、どこもかしこもエスカレーターが長いと思わない?中でも1番長いのが、これまたノーザン・ラインにある「エンジェル駅」。世界一とは言えないけど、西ヨーロッパ最長のその記録は、長さ60メートル。たしかに下から見ると、頂上が見えないほどの長さ!昨年には、ここをスキー板を履いて滑り降りるという無謀な挑戦をして、地下鉄員や警察からかなりの処罰を受けた輩もいるのだとか。アルペンを思い出させるような佇まい、さすがは英国一の長さだ。
英国が世界に誇る「1番」と言えば、こちらもおなじみの「ロンドン・アイ」。1999年に完成した観覧車で、頂点までの高さは135メートルと世界最大!だったはずが、2007年3月、中国にそれを超える160メートルの巨大観覧車が完成、トップの座を奪われた。しかし、英国内ではしばらく1番でいられることは間違いないだろう。また、ロンドン・アイの1 つのカプセルの定員は25人で、これはいまだに世界一!
建築規制が厳しく、「高いビル」なんて存在しなかったヨーロッパ。そこへ1966年、当時の英国人たちの度肝を抜く高さでそびえ立ったのが、117メートルの「Centre Point」。その後15年間、他の追随を許さぬ高さで不動の地位を誇っていた。しかし時代は移り変わり、1980年にはさらに高い183メートルの「NatWest Tower」(現・Tower 42)が完成。そして、1990年には、ついに200メートルの大台を超えた「One Canada Square」が登場。235メートルの高さを誇り、今のところこれが英国一の高いビル。しかし21世紀も迎えた今、2012年にはオリンピック開催を控えていることもあって、ロンドンではスカイスクレイパーの建設ラッシュが起こっている。中でも、2012年完成予定の「Shard London Bridge」は、310メートルの高さで堂々の1番になる予定だ。
たいと
英語
ジョン・グレン
ギネスブック
ルイス・フィリペ
君が代
500円玉
一般に流通しているなかで、世界一額面の高い紙幣が、シンガポールの「10,000ドル札」。 日本円にしてなんと、 これ1枚で75万円超!うっかり落としたり、スラれたりしたら大変!(※2005年時点)
オンラインで申請 4~6週間で審査結果が
鮭の日
ピーナッツの日
電池の日
靴下の日
サッカーの日
下駄の日
配線器具の日
リメンバランス・デー





いまだに古めかしい儀式を行なうのはなぜ?
フリーメイソンの起源

コベント・ガーデンの駅を出て東に歩いていくと、すぐにグランド・ロッジの建物が目に入った。期待と不安を抱えながら建物に近づいていくと、ちゃんと博物館の案内が出ていた。そして、建物に恐る恐る足を踏み入れる。左側から突然声がかかったので振り返ると、そこには老紳士が。ここで博物館に行きたいことを伝えて、受付名簿にサイン。建物内の博物館の場所と、30分後に無料のガイド・ツアーが実施されることを教えてくれる。どことなく語り口も穏やかで、さすがは友愛を信条とするフリーメイソンだと感心する。
ツアー開始を待つ間、博物館の展示を見る。ここには、フリーメイソンの衣装を始めとする様々なコレクションが展示されている。ガイド・ツアーが始まる時間になって、ガイドの老紳士が現れる。ちなみに、ガイド・ツアーは1時間おきにあるようで、この老紳士も「今日3回目で疲れたよ」と冗談交じりに言う。ガイド・ツアーの参加者は意外にも多くて総勢10名。その国籍は米国人の老夫婦が2組4名、ニュージーランドの若者が2人、スペインからの女性が2人、アジア系の女性が1人、そして筆者である。
まずは、簡単なフリーメイソンの概略の説明から始まった。この老紳士はガイド担当だけあって、話もユーモアにあふれていて参加者を楽しませてくれる。いよいよ建物の内部に入ると、最初の部屋には歴代のグランド・ロッジにおけるグランド・マスターの肖像画が。そこには現在のグランド・マスターであるケント公の顔もあった。
続いて両脇にたくさんの部屋が並んだ幅の広い廊下を通ると、床も壁もきれいに磨かれていることに気付く。さすがフリーメイソン、細部まで手入れが行き届いているな、と妙に感心しつつ歩いていくと、Grand Templeと呼ばれるフリーメイソンの儀式が行われる大ホールの前に辿り着く。ここの天井にはフリーメイソンのシンボルを使った装飾が描かれていることを発見。Grand Templeの入口となっている大きなドアに施された彫刻の説明を終えた老紳士ガイドが、ついにそのドアを開ける・・・・・・。

5月17日発行の本誌では、

英国の「知の権威」が語る捕鯨問題 ①
捕鯨活動が最も活発に行われた18世紀には、当時英国の主要港であった英国北部の都市ハルとロンドンが2大拠点となっていました。この2地点から年間何百という単位で捕鯨船が出航し、大きく分けて2カ所に向けて旅立っていったのです。1つはグリーンランドや、カナダ沖のデービス海峡といった北方の海。もう1つは南方の海で、太平洋や南米の海岸部、そしてハワイと日本の中間点となる海域でも捕鯨を行っていました。

英国の「知の権威」が語る捕鯨問題 ②






ゴードン・ブラウン首相(56)

ジャッキー・スミス内務相(44)
アリスター・ダーリング財務相(53)
デービッド・ミリバンド外務相(42)
エド・ボールズ児童・学校・家族相(40)
ダグラス・アレキサンダー国際開発相(39)
ジェームズ・パーネル 文化・メディア・スポーツ相(37)
ジョン・ デナム 革新・大学・ 職業技術相(54)
ショーン・ウッドウォード 北アイルランド相(49)
ハリエット・ハーマン下院院内総務(57)
ヘーゼル・ ブリアーズ コミュニティー・地方自治相(51)



5月末から自然史博物館で始まったこのスペシャル・エキシビションは、入場者全員が南極探検隊の一員となって、いろんなチャレンジをこなしていくというもの。-10℃というレアな世界を体験できたり、実際に南極探検で使われていた道具を見学したり、知っているようで知らない極地に関するクイズやゲームに挑戦したり、始めから終わりまで興味津津!テレビや映画でしか見たことのない南極の世界、果たして何人がサバイバルできるのでしょうか!?
凍ったバナナで釘も打てる
かわいいあの子の離乳食は? 
寒い&怖いは当たり前……?

乗りこなせれば天下無敵!
ここで展示されているのは、実際に南極で使われていたスノー・モービル。しっかりしたシートで、乗り心地バツグンです。運転に特別な免許はいらないそうなので、この機会にコツを覚えてしまっても良いのでは?ちなみに、深く積もった新雪の中を運転するのが一番難しいそう。
リサーチ・ステーションでは、体験隊が実際にどんな部屋で生活し、仕事をするのかが学べます。お店も、テレビも、車も、病院もない、地球で最も孤独な大陸、南極。若き隊員見習いたちは、ここで無事に1年を過ごせるのでしょうか? 
実際に英国陸軍で支給される非常食をもとにつくられたサバイバル・パック。アルミニウムの袋は、直接火にかけることもできる。中身は栄養価の高いエナジ ー・フード、コーヒー・セットなど
アデリー・ペンギンの白と黒を強調したかったのだろうけど……。大胆な発色のこの飴は、クロスグリのフレーバー。もちろん舌や唇にも着色するので、舐める時は気をつけて
ロンドン中心部からさほど遠くない場所に、本格的な遊園地があるのはご存知ですか?500エーカーもの広大な敷地に、25以上もの乗り物やアトラクションがぎっしり詰まったソープ・パーク。ここでは、絶叫系アトラクションを制覇しなくては気がすまない「上級者」や、恐いもの見たさでマイペースに楽しみたい「中級者」、そして小さなキッズたち「初級者」が、皆それぞれ満足できること間違いなし。日ごろのストレスや「なぜ夏が来なかったんだ……」という憤りを、アウトドアで思う存分発散しちゃいましょう!
ほぼ90度!を時速130キロで急降下!


バンジ-&逆バンジ-に挑む 


⑦ Ribena Rumba Rapids
⑧ Mr. Monkey's Banana Ride
⑨ Sea Snakes And Ladders
世界中で愛される人気キャラクター、機関車トーマスとその仲間たち。チビッコなら誰もが、あの青い列車に乗って、シュッポ、シュッポと風を切って走るシーンを心の中に抱いているはず。そんな子供たちのイマジネーションを実際に叶えてくれるのが、このイベント。英国各地のヘリテージ・レールウェイに、サー・トーマス・ハットやファット・コントローラーをはじめ、おなじみの機関車たちが勢ぞろい。トーマスとディーゼルのレースやさまざまなアトラクションが繰り広げられるほか、もちろん、実際に乗り込むのもOK! 本物の蒸気機関車に乗れるなんて、大人もワクワクの新鮮な感動に出会えるはずですよ。
ブロックと言えばレゴ! 何百個、何千個、何万個もの小さなブロックを組み立てて、実にさまざまなモノを造りだしてしまうあのレゴ・ワールドは、お見事!うちの子も、こんな無限の想像力があったらなぁ……。それなら実物に触れるのが一番ということで、ここレゴランドで1日たっぷり遊びましょう。まず、目を見張るのが、約4000万個のレゴを使って再現されたロンドン。ビッグ・ベンもロンドン・アイも実によくできていて、思わずじーーっと見入ってしまう完成度の高さです。ほかにも、レゴでできた電動自動車やローラー・コースターなど「乗って楽しむレゴ」あり、レゴのスタッフの指導に沿って「作って楽し むレゴ」ありの充実ぶりです!
普段は都会の雑踏の中を走らせているマイカーに乗って、そのまま、さまざまな動物たちが暮らすサファリ・パークへ!窓の外、背の高~いキリンに手を振ったかと思いきや、ふと気づけば、あわやライオンが大接近!?はたまた、クマやオオカミが走ってついてきたりして、まさに野生の王国にワープしたかのような感動を味わえます。飼育スタッフの話を聞いたり、実際に動物たちと触れ合ったりできるほか、鳥のフライング・ショーなどさまざまなアトラクションもお楽しみ。また、このサファリ、実はWoburn Abbeyという美しいカントリー・ハウスの付属施設で、他にもゴルフ場や豪華なアコモデーションなども。せっかくなら、泊りがけで出かけたい一大スポットです。
普数あるプラネタリウムの中でも、グリニッジ天文台で繰り広げられるそれは、世界でも随一!最新のデジタル・レーザーでドームいっぱいに映し出される満点の星空は、本物を凌ぐ迫力で、思わずため息ものの美しさ。そこへ現役の天文学者が星の誕生からその死まで、ドラマティックなストーリーの語り部となって、宇宙探検の旅へ連れて行ってくれます。さらに、メイン・プログラムの後には、さまざまな疑問・質問に分かりやすく答えてくれるというおまけつき。キッズの知的好奇心が満たされるのはもちろん、大人にとっても、小さな悩みなんて吹き飛ぶほどの壮大な世界に夢がふくらみそう。
映画に出てくるクールなスパイを見ては、私もスパイになりたい!な~んて憧れてた子はいない?はい、なってくださいスパイに!というのが、サイエンス・ミュージアムで行われているこのエキシビション。まずはスパイ・メーカーに雇われ、暗号の解読法や変装の仕方、嘘の見極め方など、スパイに必須のスキルを修得。そして、本格的なスパイ道具を持たされ、闇の組織の実態を暴くために、いざ出陣!しかし、敵もなかなか手強くて、最新のセキュリティ・ガードをはじめ、あの手この手でスパイの侵入を防ごうとする……。さあ、あなたは無事ミッションを成し遂げ、ファイナル・ステージまで進めるか!?
ガーデンハットやサングラス、プリントTシャツなどのオリジナル・ウェアを作ったり、顔にペインティングをしておちゃめな昆虫に変身したり、顔はガードして 蜂の巣を見学したり、併設のガーデンで採れたハーブでパンやビスケットを焼いたり……。夏休みのキッズたちに、とっておきのお楽しみとなりそうなのが、ここGEFFRYE MUSEUMで開かれている「サマー・ホリデー・アクティビティ」。下は3歳から上は15歳まで、年齢別に考えられたワークショップは、実にさまざま。なかでもアート・クラフト系は充実で、世界でたったひとつのモノをつくれ ば、夏休みの課題にもぴったり。
爽やかな風に吹かれて、パッカ、パッカ、パッカ……。大人でも一度は挑戦してみたいと思う、上品で優雅な乗馬。でもご存知ですか?実はこれ、普段は使わない筋肉を使うので、見た目よりも意外にハードでいい運動になるんです。今年の夏は、天気もパッとしなくて気分も晴れないという人たち、親子そろって挑戦してみませんか?しかも、ロンドンのど真ん中、ハイド・パークでトライできるというのだから、お手軽さも満点。未経験でも、スタッフの丁寧なレッスン(有料)があるので大丈夫。無邪気で純粋なキッズたちは、大人より案外すんなり乗りこなしそうですね。
ロンドンのテムズ河東部から、エセックス、フォートフォードシャーまで50キロ以上にも延びる広大な公園が、ここリー・バリー・パーク。豊かな自然の中、魚 釣りやボートなど、水辺のアクティビティが充実。また、敷地内の散策に出かけたいなら、便利なレンタサイクルがおすすめです。都心の真ん中とは違う新鮮な 空気に、大人の方が気分すっきり癒されそう。また、グリルの貸し出しもあるので、食材を準備していけば、緑に囲まれた公園の中でバーベキューを楽しむこと も可能。大自然の中、思い切り体を動かして、おいしいものを食べて遊べば、親子のコミュニケーションもぐっと深まりそうですね。
1989年7月、BPは陸軍省より、第二次ボーア戦争最中のアフリカに赴く命令を告げられる。豊富な金の鉱脈を巡って南アフリカのトランスバール共和国と争ったこの戦争でBPは、「マフェキングの包囲戦」と呼ばれる戦いに参加。8000人以上の敵軍に、200日以上にわたって包囲されるという事態に見舞われた。

BPは、子供たちを4組のグループに分け、8日間にわたって共同生活を送らせた。キャンプ活動の内容は、テントの張り方や地図の使い方の講習、野生生物の観察、救助法や愛国心の勉強など。それらすべての学習には「体験重視」という方針が貫かれていた。ボーイスカウト運動について述べる際、「すべての子供たちに、彼らの方法でいいから自分で火を起こさせろ。失敗したことが分かったら、今度は正しい方法を教えて、もう1回試させるんだ」と再三にわたって語ったように、BPは子供たちが自分たちで失敗を体験することが重要だと考えていた。そして失敗の中にこそ教育の本質があるというのが、彼の思想であったのだ。
1908年になると、BPは後に聖書、コーラン、毛沢東語録に続く20世紀のベストセラーとなる「Scouting for Boys」という名の本を出版する。6部構成のこの本においては、まずボーイスカウトの心得とでも言うべきものが、騎士道、アフリカ民族の風習など多彩な例を挙げながら説明されている。そして意外にも日本に関する記述も多い。日本の武士道、柔術の思想を称えながら、寒風摩擦の効用などを説いている。文章中では日本人を「Jap」と呼んでいるところに時代を感じる。

エディンバラを訪れた多くの人が知らないうちに通り過ぎている、グレーフライアーズ・カークヤード(Greyfriars Kirkyard)のすぐそばに立つ犬の銅像。グレーフライアーズ・ボビーと呼ばれるこの犬は、実はエディンバラ版の「忠犬ハチ公」なのである。
エディンバラの街の喧騒に疲れたら、ちょっと足を伸ばしてウォーキングに出かけるのはどうだろう。そこでお勧めなのがウォーター・オブ・リース・ウォークウェイと呼ばれる川沿いの遊歩道。エディンバラを経由して海まで続いている長い道になっている。今回取り上げるのは、エディンバラ市街からスコットランド国立近代美術館とディーン・ギャラリーへと向かうルートだ。 ウォーキングはニュー・タウンの北西から始めるのが良いだろう。この遊歩道に足を踏み入れると、石造りの街並みが続くエディンバラ市街とはうって変わり、自然の息吹が感じられる。そして上流に向かって進んでいくと、川沿いに立ち並ぶ古い建物群が視界に入ってくる。ここはディーン・ビレッジ(Dean Village)と呼ばれる、穀物製粉の村として800年以上も続いた由緒ある歴史的な集落。絵のように美しい光景は、格好の写真撮影スポットだ。さらに川のせせらぎを聞きながらのんびり先へと歩いていくと、スコットランド国立近代美術館にたどり着く。川沿いのウォーキングはここで終了。
ハート・オブ・ミドロジアンは、ロイヤル・マイルにあるセント・ジャイルズ教会(St GilesCathedral)の西側のドアのそばにある舗道に施されたハート型のモザイク模様。この場所にはかつてTolbooth of Edinburghと呼ばれる建物があった。ここはかつてエディンバラの政治の中心であった一方で、牢獄もあり、公開処刑が行われたいわくつき場所でもある。
エディンバラというと英国を代表する古都だけに、どうしてもホリールード宮殿やエディンバラ城といった歴史的なスポットに足が向きがちになるのはやむを得ないところ。しかし今、エディンバラは大きく変わりつつある。その変化の一番の象徴として挙げられるのが、スコットランド議事堂だ。この建物は、1997年にスコットランド自治の象徴として議会の開設が認められたことにより建設されることになった。そういう意味では、スコットランドの人々にとって最も重要な建物といえるのではないだろうか。
エレファント・ハウスは、エディンバラにあるカフェ。このカフェを特に有名にしたのは、ハリー・ポッターの作者として知られるJ・K・ローリングが、シリーズの第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」の原稿をこのカフェで書いたと言われているからである。
映画「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台の一つともなったロスリン・チャペル(Rosslyn Chapel)。500年以上にも及ぶ歴史を持つこのチャペルは、他の教会とは全く異なる雰囲気を醸し出している。バラ十字団のシンボルであるバラと十字架で装飾されたこのチャペルで、特筆すべきは、内外に施された彫刻である。キリスト教から異教に至るまで、その彫刻の精巧さ、多様さは見るものを圧倒する。
1861年11月24日、ロイヤル・マイルに面していた築250年の長屋が突然崩れた。その長屋に住んでいた35人の住人が死んでしまうという悲劇だった。ところが、建物の残骸を片付けていたところに崩壊した建物の間から、少年の叫び声が聞こえた。「Heave awa' chaps, I'm no'dead yet".」彼は無事に救出され、崩壊した場所にあたるペイズリー・クロース(Paisley Close)には少年の胸像と言葉が残された。
シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイルがエディンバラ出身で、エディンバラ大学で医学を学んだことはよく知られるところ。さて、ロンドンのベーカー・ストリートと同様に、ここエディンバラにもシャーロック・ホームズの銅像が建っている。実はその銅像の建っている場所は、ドイルの出生地のすぐそば。近くには「コナン・ドイル」と名づけられたパブもあり、地元出身の名士を称えている。
例えば、エディンバラ城は、3億年以上前に火山の爆発によってできた丘の上に建てられている。またロイヤル・マイルから見える、標高250メートルのアーサーズ・シート(Arthur's Seat)と呼ばれるこの丘もかつては火山だった。
ツアー観光客が知らない、エディンバラの奥深さを紹介してきた今回の特集。でも夏のエディンバラといったら、誰もが知っているエディンバラ国際フェスティバルはやっぱり外せない。フェスティバルが開催されている期間には、人口が約2倍に膨れ上がるとか。今年も世界中から一流のアーティストがこの街に大集結。約3週間にわたってオペラ、ダンス、クラシック・ミュージックそして演劇などの様々なイベントが目白押しだ。
オーガニックを選ぶ理由
オーガニックを選ばない理由
1946年に創設された英国で最も古い認証団体。EUの規定を上回る独自の厳しい基準を設定しており、国内のオーガニック製品のおよそ80%を管理している。公認チャリティー団体として、個人の寄付や団体の負担金で賄われており、オーガニック農法への転換のサポートや、農場検査、学校給食の見直しプログラムを考案するなど、オーガニックの普及に大きく貢献している。

英国を始め欧米では、オーガニックの概念が普及していて、体や環境に良いものを求めていますが、日本では、オーガニックに対する知識がまだまだ浅く、全体的に品質よりも価格が重視される傾向がありますね。個人主義と集団主義の違いもあるのかもしれません。欧米人は良いと思えば1人でも始めるけれど、日本人はみんながやらないと、なかなか始めないところがありますから。
私は、いつの日か一般の食卓にオーガニック食品が当然のように並べば良いなと思っているんです。需要が増えれば、オーガニック農場も拡大しますし、子孫に美しい自然環境を残すことにつながりますからね
英国では、80年代後半の狂牛病(BSE)、さらには2001年の口蹄病の流行により、食の安全性に対する関心が一気に高まった。2006年の売上高は前年比30%の成長。値段よりも質を重視する消費者の最近の傾向を受け、年々オーガニック専門店が増えている。
英国人歌手スティングの邸宅「Lake House」の約60エーカー(24万平方メートル)の敷地では、オーガニック野菜や果物の栽培のみならず、豚や魚などを飼育し、チーズや蜂蜜も作られているという。約半年は、家族6人が自給自足で生活できるほどだとか。スティング夫妻は、農薬が自然環境に悪影響を及ぼしていること、またその毒性が消費者にほとんど知らされていないことを懸念してオーガニックに興味を持ち始めたという。妻のトルーディー・スタイラーさんは「Cooking from Lake HouseOrganic Farm」という本を出して、自らのオーガニック生活と様々なレシピを紹介している。

1981年に当社が、英国初のオーガニック成分を配合したコスメ商品を販売し始めました。まだその時代は、オーガニックという言葉ほとんど知られておらず、周囲の反応は薄かったですね。1992年に、ソイル・アソシエーションが初めてオーガニックの認定基準を設けましたが、対象となったのはエッセンシャル・オイル(精油)のみ。その後、2002年にようやくクリームなどのコスメも対象とした基準が作られ、商品が認証されると一気に知られるようになりました。他社に関しては、ここ5年以内くらいにできた新しい会社が多いです。
合成の化学薬品には発ガン性物質が含まれているものもあり、実際に見た目には分からない有害性があります。化学調味料と人工添加物だらけの食事と無農薬で作られた安全な食事、どちらを選ぶかということと同じだと思うんです。また、1つ1つのコスメに関しては実験が行われていても、複数を同時に使用した時に人体にどのような影響がでるかは、分かっていないのです。
オーガニック・コスメのお店は、女性客が大半を占めるが、よくよく見てみると、シェイビング・クリームやビタミンを配合した石けんなど所狭しと男性コスメもしっかり並んでいる。何でも、最初は彼女や奥さんに連れられて来店する男性が多いようだが、そのうち1人でも買いに来る人が結構いるそう。ハリウッド・スターたちの間でもオーガニック・コスメは愛用されていて、ジョニー・デップやロビー・ウィリアムズなどがニールズ・ヤードレメディーズのお得意様だとか。

綿花栽培は多くの途上国で、人々の重要な収入源となっています。しかし、一般の綿花の栽培には、大量の農薬が使われ、そのため年々土壌が弱ってしまうんです。収穫量を減らさないためには、さらに多くの農薬を購入せねばならず、そのせいで借金地獄に陥いり、地域によっては多数の自殺者が出ているのです。オーガニック農法を促すことは、そういった人々を救えると同時に、水質汚染なども防いで環境保全にも役立ちます。
日本には、ものを粗末にすることに罪悪感を抱く「もったいない」という概念が根付いていますし、健康や環境に良いライフ・スタイルに移行しつつありますね。一方英国では、この数年、特に環境問題への意識が強く、企業はそうした問題への配慮なくしてビジネスを行うのが難しいほどです。
一般のコットン栽培には、大量の農薬が必要とされると言われているが、それでは農薬を使わず、代わりにどのような手法によってオーガニック・コットンが作られるのか左記の図で比較してみた。
少し前まで、パジャマや肌着、ベビー服と商品があまり選べなかったオーガニック・コットンだが、有名デザイナーとのコラボレーションで発売されたTシャツなどが話題を集め、一般に知られるようになった。例えば、ピープル・ツリーでは、東京、原宿とロンドンのオックスフォード・ストリートにあるTOPSHOPなどで、機能性だけでなくデザインも優れた商品を展開するなど、オーガニック・コットンは新しいファッション・トレンドになりつつある。






