「英国料理はまずい」という定説が流れる中、
「本当においしいものは家庭にある」という声もチラホラ。
そもそも伝統的な英国家庭料理は、その名前や生い立ちに
ユニークなエピソードがあるものが多く、昔の庶民も作ること、
食べることを楽しんでいたのだということが伝わってきます。
家で過ごす時間が長くなる季節、「おいしくて、温かいイギリス」を
自分で作ってみませんか。(武智陽子)
ヨークシャー・プディング&トッド・イン・ザ・ホール
Yorkshire Pudding & Toad in the Hole
「穴の中のヒキガエル」という、何ともおかしな料理名は、大きく焼いたヨークシャー・プディングからはみ出すソーセージの先が、カエルのように見えることから付いたとか。ヨークシャー・プディングとグレービー・ソースは、ロースト・ビーフなど他の肉料理にも合うので、ぜひ作り方を覚えておきたいもの。

丸ごと食卓に出して、
目の前で切り分けるのがお約束。
| 材料(4人分) | |
| ヨークシャー・プディング | |
| 薄力粉(Plain Flour) | 120g |
| 牛乳 | 150ml |
| 水 | 150ml |
| 卵 | 中3個 |
| 塩 | ひとつまみ |
| ミニ・トマト | 5個 |
| フィリング | |
| ソーセージ | 8本 |
| 玉ねぎ | 中1個 |
| マッシュルーム | 5~6個 |
| 乾燥ローズマリーまたはタイム | 小さじ1 |
| フィリング | |
| 赤玉ねぎ | 小1個 |
| にんにく | 1かけ |
| 肉汁(あれば) | 50~100ml |
| 固形スープ・ストック | 1個 |
| 水 | 100ml |
| 赤ワイン | 100ml |
| 片栗粉またはコーンフラワー | 小さじ2 |
ヨークシャー・プディングの生地を作る。薄力粉と塩をボールに入れ、真ん中をくぼませる。ここに卵を1個づつ割り入れ、泡だて器で混ぜる。さらに牛乳と水を合わせたものを少しずつ加え混ぜる。滑らかになったら冷蔵庫で1時間ほど寝かせておく。
その間にフィリングを作る。フライパンに油を熱し、ソーセージとみじん切りにした玉ねぎを炒める。さらにみじん切りにしたマッシュルームも加えて炒め、油(記載外)を塗った耐熱皿に均等に広げる。
写真)ソーセージは再びオーブンで焼くので、軽く中に火が通る程度に炒めればOK
の上に
の生地を流し入れ、ローズマリーまたはタイムをふりかけ、200度に熱したオーブンで約30分、表面がきつね色になるまで焼く。
写真)フィリングは均等に並べて
グレービー・ソースを作る。みじん切りにしたにんにくと赤玉ねぎを油で炒め、赤ワインを加えて煮立たせ、固形スープと水、あれば肉汁を加えて再び煮立たせる。仕上げに同量の水(記載外)で溶いた片栗粉を加え、とろみがついたら出来上がり。ソース入れに入れて食卓に出し、食べる直前に料理にかける。
写真)玉ねぎはよく炒めると甘みが出る
ロースト・ビーフ
Roast Beef
英国家庭料理の定番と言えばロースト・ビーフ。日曜昼に教会の礼拝から家へ戻って家族で食べる「サンデー・ディナー」として知られています。牛脂(=Suet。お肉屋さんで分けてもらえます)を乗せて焼くことでほどよい脂分がまわり、ジューシーに仕上がります。

たこの糸を巻くのは型崩れを防ぐためなので、
小さめの肉なら省略してもOK
| 材料(4〜5人分) | |
| 牛ロースかたまり肉 | 600g |
| たこ糸 | 適宜 |
| 塩・こしょう・ナツメグ | 各少々 |
| にんにく | 3かけ |
| ローリエ | 3枚 |
| クローブ | 6粒 |
| 薄切り牛脂(省略可) | 2~3枚 |
| 玉ねぎ | 1/2個 |
| セロリ | 1本 |
| にんじん | 1本 |
| 付け合せ | |
| ・ヨークシャー・プディング ※トッド・イン・ザ・ホールのレシピを参考に生地を作り、ヨークシャー・プディング型またはタルトレット型などで8~10個程度に小さく焼く。 |
|
| ・茹で野菜 ・ホースラディッシュのすりおろし |
|
| グレービー・ソース | |
| ※トッド・イン・ザ・ホールのレシピを参考に。肉を焼く時に出た肉汁を利用する。また肉を焼く時、下に敷いた野菜を一緒に煮立たせると風味が増す。 | |
室温に2時間程度置いた肉に塩、こしょう、ナツメグをすりこみ、形を整え、縦横2cm程度の間隔でたこ糸を巻く。
糸を切らないよう肉の表面に切り込みを入れ、スライスしたにんにく、ローリエ、クローブをところどころに挟む。
天板に金網を敷き、ザク切りにした玉ねぎ、セロリ、にんじんを敷き、肉を乗せる。肉の上に牛脂をかぶせるように置き、250度に熱したオーブンで7~8分、表面に色が付いたら200度で約40分焼く。途中、天板に落ちた油をすくって、肉の上からかける。
肉が焼けたら牛脂を取り除き、室温で2時間以上味をなじませる。
薄切りにして付け合せと共に皿に盛り、グレービー・ソースを添えて出す。
シェパーズ・パイ
Shepherd's Pie
昔、お金も時間もなかった羊飼い (Shepherd)たちが、身近な材料で考え たごちそう。手のかかるパイ生地の代わ りにマッシュ・ポテトを使ったところが 彼らの知恵。羊肉の代わりに牛肉を使っ たものは「コテージ・パイ」と呼ばれます。

マッシュ・ポテトに粉チーズを混ぜても美味。
| 材料(4人分) | |
| フィリング | |
| ラムひき肉 | 500g |
| 玉ねぎ | 小1個 |
| にんにく | 1かけ |
| トマト | 中2個 |
| 薄力粉(Plain Flour) | 小さじ2~3 |
| ナツメグ | 少々 |
| ウスター・ソース | 大さじ1 |
| 冷凍グリーンピース | 80g |
| マッシュルーム | 5~6個 |
| 塩・こしょう | 少々 |
| 固形スープ・ストック | 1個 |
| 水 | 1カップ |
| ワイン | 100ml |
| マッシュ・ポテト | |
| じゃがいも | 500g |
| 牛乳または生クリーム | 大さじ3 |
| バター | 大さじ2 |
| 塩・こしょう | 少々 |
| 粉チーズ | 少々 |
鍋に油を熱し、みじん切りにした玉ねぎとにんにくを炒める。
玉ねぎが透明になったらひき肉を加え、ほぐすように炒める。
さらにナツメグ、薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒める。
水、固形スープ、ワイン、一口大に切ったトマト、ウスター・ソースを加え、焦げつかないよう時々かき混ぜながら、弱火で「水分がやや残っている状態」まで煮詰める。火を止める2~3分前に、グリーンピースとみじん切りにしたマッシュルームを加え、塩・こしょうで味を調える。
マッシュ・ポテトを作る。じゃかいもの皮をむき、適当な大きさに切ってゆでて水気を切り、バター、牛乳、粉チーズを混ぜながら、熱いうちにつぶす。塩・こしょうで味を調える。
を深めの耐熱容器に入れ、
の表面を均一にならして入れ(絞り出し袋で模様を付けるようにしても良い)、220度のオーブンで約20分、表面にややこげ色が付くまで焼く。
バブル&スクィーク
Bubble & Squeak
Bubble(グツグツ)& Squeak(キーキー)というこれまたおかしな名前は、この料理を作る時の音から来ているのだとか。ロースト料理を作った翌日、残り野菜と肉から出た油を使って作る、いかにもこの国らしい合理的で経済的な「英国版お好み焼き」です。

野菜が多くてタネがまとまりにくい時は、
つなぎに卵を入れてもOK。
| 材料(4人分) | |
| じゃがいも | 600~800g |
| キャベツ | 150~200g |
| その他、残り物のゆで野菜、ロースト野菜など。ベーコンを入れても良い。 | |
| 塩・こしょう | 少々 |
| 肉を焼いた時に出た油 (なければ普通のサラダ・オイル) |
適量 |
じゃがいもは皮をむいて適当な大きさに切り、ゆでて水を切ってからフォークなどでつぶして、粗めのマッシュ・ポテトを作る。
キャベツはゆでて水を切り、他の野菜と共に細かく刻み
に混ぜ、塩・こしょうで味を調える。
フライパンに油を熱し、タネをお好み焼きのように形づくって両面をこんがり焼く。
アップル・クランブル&カスタード・クリーム
Apple Crumble & Custard Cream
フルーツやスポンジ・ケーキにカスタード・クリームをたっぷり添え「ワン・ランク上のおやつ」にするのは英国人の得意技ですが、何といってもこの濃厚なクリーム、甘酸っぱいリンゴとサクサクのクランブルとの相性がピカ一。リンゴをあらかじめ煮ておく方法もありますが、いきなり焼いてしまう手抜き版の方が、むしろ歯ざわりが残って美味しいかもしれません。


カスタードの代わりにアイスクリームや
生クリームを添えても。
| 材料(直径18cmの丸型1個分) | |
| フィリング | |
| りんご (クッキング・アップル) |
3~4個 (450g) |
| グラニュー糖 | 大さじ1 |
| レモン汁 | 大さじ1 |
| シナモン | 少々 (好みで) |
| クランブル | |
| 薄力粉 | 120g |
| グラニュー糖またはブラウン・シュガー | 60g | バター | 120g |
| カスタード・クリーム | |
| 卵黄 | 中2個 |
| 牛乳 | 200ml |
| 薄力粉 | 大さじ1 |
| コーンフラワー | 大さじ1 |
| グラニュー糖 | 50g |
| バター | 15g |
| バニラ・エッセンス | 少々 |

クランブルを作る。ボウルに薄力粉を振るい入れ、砂糖とバターを加え、手で混ぜてポロポロのそぼろ状態にする。
写真)手で擦るように混ぜるのがコツ
りんごは皮をむき、4等分して芯を取り、さらに薄くスライスする。
型にサラダ油かバター(記載外)を薄く塗り、
を並べ、レモン汁と砂糖、シナモンを振りかける。
写真)シナモン、砂糖、レモン汁は均等に振りかける
に
を均等に乗せ、180度に温めたオーブンで約30分、表面がきつね色になるまで焼く。
カスタード・クリームを作る。小鍋に牛乳と、分量の半分の砂糖を入れて火にかけ、沸騰直前まで温めて火を止め、粗熱をとる。
ボウルに卵黄を入れて泡だて器でほぐし、残りの砂糖を加え混ぜる。さらに粉類を振るいながら加え混ぜる。
を、
のボウルに少しずつ加え混ぜる。一度に多量に加えると卵黄が固まるので注意。
写真)絶えずかき混ぜることでなめらかなクリームに
牛乳を温めた鍋に、
をこし器でこしながら戻し、木べらで絶えずかき混ぜながら、とろみがつくまで弱火で煮る。火からおろしてバター、バニラ・エッセンスを加える。
焼き上がったアップル・クランブルに、クリームを添えて供す。
メイズ・オブ・オナー
Maids of Honour
ヘンリー8世らが好んだ宮廷菓子として知られていますが、お城のメイドさんたちが晩餐の後に残ったこのお菓子を争って食べたことからその名が付いたそうで、実は庶民好みの味なのかも。昔ながらのレシピでこのお菓子を作っているお店は今ではロンドンに1軒しかありませんが、家庭用にアレンジされたものもポピュラーになりました。

フィリングを入れ過ぎると
焼いた時あふれるので注意。
| 材料(タルトレット型10個分) | |
| 市販のパイ生地 | 225g |
| ラズベリーまたはアプリコット・ジャム | 適量 |
| カッテージ・チーズ (できれば裏ごししてあるもの。なければこし器などでこしておく) |
225g |
| 全卵 | 1個 |
| レモンの皮のすりおろし | 1個分 |
| グラニュー糖 | 70g |
| カラント | 50g |
| アーモンド粉 | 15g |
| バター | 15g |
| ブランデーまたはラム酒 (好みで) |
少々 |
ボウルにパイ生地とジャム以外の材料をすべて入れ、よく混ぜる。
パイ生地を3mm位の厚さに伸ばし、サラダ油(記載外)を薄く塗ったタルトレット型に敷き詰める。
の上にジャムを薄く塗り、
を6~7分目ぐらいまで入れ、200度のオーブンで約20分、表面がきつね色になるまで焼く。
地方ごとに伝わる料理にも、面白い由来と、地元の人の生活の知恵がたくさん詰まっている。
代表的な郷土料理の故郷を訪ねてみよう。
ランカシャー・ホットポット Lancashire Hotpot
(ランカシャー)
ホットポットとは、身近な具を何でもかんでも入れた「ごった煮」のこと。ランカシャー地方のそれは、地元産のラム肉や羊の内臓、玉ねぎ、にんじんを材料ごとに層になるように入れ、スライスしたじゃがいもで表面を覆ってスープを注ぎ、オーブンに入れて低温で1日中「焼煮」にするスタイルが伝統。古くから綿工業や羊毛工業が盛んで誰もが家族ぐるみで忙しかったこの地方で、材料を切ったらあとはオーブンに放り込むだけ、しかも一皿でボリュームたっぷり、大量に作れるから大家族でもOKのホットポットがよく作られたのはうなずける。英国のご長寿テレビ・ドラマ「コロネーション・ストリート」にもたびたび登場する料理だ。
アイリッシュ・シチュー Irish Stew
(アイルランド)
アイルランド語で「Stobhach Gaelach」。スコットランドのハギスと同じく、地場の食材を利用しようと、具にはたっぷりのマトンまたはラム肉とじゃがいも、ターニップ、パースニップなどの根菜が使われ、スープもこれまた羊の首の骨やすねなどからとる。地酒のギネス・スタウトが隠し味に使われることも。ブリテン本島の、羊の少ない土地に移住したアイルランド人が、羊肉の代わりに牛肉や鶏肉を使って故郷の料理を作り始めたことから、今では材料にかかわらず、アイルランド人が作ったシチュー料理なら何でも「アイリッシュ・シチュー」と呼ぶ傾向も。
ハギス Haggis
(スコットランド)
スコットランドの名物料理と言えば誰もが思い浮かべる「ハギス」(他に思い浮かべるものがない?)。羊の肉と内臓、血、脂にオートミールと野菜、スパイスを加え羊の胃袋に詰めたソーセージ状のもの。スコットランドの主要な栄養源であった羊を余すところなく食べ尽くそうということで考え出された経済的な料理だが、現代では家庭で一から手作りされることは少なく、缶詰が出回っている。スコッチ・ウイスキーをかけて食べることも。ちなみにスコットランドには「ハギス」と呼ばれる伝説上の動物もいて、食べ物のハギスはその特殊な味とグロテスクな形から「ハギスの肉だ」と信じている子供も多いとか。
ベークウェル・タルト Bakewell Pudding
(ベークウェル・ダービーシャー)
ベークウェル・プディングとも呼ばれるこの有名なカスタードのタルトは「失敗」から誕生した。19世紀中頃、ある貴族がベークウェルの町のホテルでイチゴのタルトを注文したところ、コックがケーキに混ぜるはずの卵液を、間違えてタルト生地に塗ったジャムの上から注いでしまった。ところが貴族はそれをすっかり気に入り、それが町じゅうに広まっていつの間にか名物となってしまったというわけ。この失敗には「いや、本当はカスタードの上にジャムを乗せるはずが逆になってしまったのだ」など諸説あるが、いずれにしても偶然が生み出した傑作であることは確かなようだ。
ウェルシュ・レアビット Welsh Rarebit
(ウエールズ)
「Rarebit=Rabbit」、つまり「ウエールズのうさぎ」。なのだが、うさぎの肉は使われていない。薄切り食パンに、チーズ、マスタード、エール・ビールまたはリンゴ酒、スパイスなどを混ぜて作ったソースをたっぷりと盛り、トーストにしたもの。なんでもこの複雑なソースがうさぎの肉にそっくりな味で、肉が買えなかった貧しい庶民がうさぎを連想しながら食べた、という説や、うさぎ狩りに出かけて獲物がかからなかった日のディナーに食べた、という説がある。地元では、ウエールズ語で単に「Stobhach Gaelach」(焼いたチーズ)と呼ばれることも。
コーニッシュ・パスティ Cornish Pasty
(コーンウォール)
Cornish(=コーンウォール地方の)の名の通り、この地方出身のコーニッシュ・パスティは、炭鉱で働く人たちのお昼ごはんとして19世紀初頭に生まれた。小さく切った肉と野菜がたっぷり入ったパイ料理だ。通常のパイより脂分が少なくベトつかないこと、そしてこれまた通常のパイのように大きく作って切り分けるのでなく、具をパイ皮で完全に包んで1食分ずつ独立した形になっているのは、お昼休みもなかなか現場から外に出られない炭鉱夫たちが、ポケットに入れて持ち運べるよう工夫されたからだそう。現在ではその手軽さとボリュームから全国的にポピュラーになり、コーニッシュ・パスティ専門のチェーン店も各地に点在している。
行事と料理の深ーい関係
日本で節分に海苔巻き、端午の節句には柏餅を食べるように、英国にも行事と食べ物にはつながりがある。例えば「Shrove Tuesday」(懺悔の火曜。今年は2月28日)。キリスト教ではその翌日(Ash Wednesday=聖灰の水曜)から栄養のある食事を慎む習慣があり、火曜日に家にある卵や牛乳、バターなどを整理するためパンケーキを焼いたのが始まりで、今では「パンケーキ・デー」としてポピュラーに。
イースターの定番である、十字架模様の付いた菓子パン、ホット・クロス・バンズは14世紀、この祝日に食べるものがない貧しい人々のために、ある神父が焼いて配ったもの。
クリスマス・プディングは元々、十二日節(1月6日)に豆を1粒入れて作り、その豆に当たった者が次回のクリスマスのリーダー役を引き受けたといういわれがあり、今でもプディングの中にコインなどを焼き込み、当たった者が幸せになれるというゲーム的要素を受け継いでいる。
やっぱりまずいの? 英国料理
元々料理に味を付ける概念がなかったのと、食べ物をくたくたに煮てしまう習慣から、まずいということで定着してしまった英国料理。逆に言えば、きちんと味付けし、煮過ぎに注意すれば問題ないわけで、人々の味覚も発達した現代では、美味しいものがいくらでも食べられるようになった。とはいえ、古代ゲルマン人の料理法に基づいているとされる英国料理。大昔より与えられてきた「まずい国」の不名誉は、そう簡単に覆せるものではない。自虐的で皮肉屋の英国人は、今日でも自国の食べ物に関するジョークを自ら飛ばしまくっている。
「フランスに行ったらフランス料理、イタリアに行ったらイタリア料理を食べろ。英国では中華料理を食べろ」、「世界3大“薄い本”は、ドイツのジョーク集、イタリアの戦勝記、英国の料理全集」、「大英帝国が栄えたのは、自国の料理のまずさに英国人が世界へ逃げ出したためである」などなど。
「英国料理全集」は世界一薄いかもしれないけれど、「英国料理ジョーク集」は、相当厚い本になりそうだ(実際存在するらしい)。



在留届は提出しましたか?





Prince Charles Cinema
Book Market Festival Pier
BBC Television Centre


まずは、観劇前のディナーへ。奮発しているように見えても実は、事前にイン ターネットで調べて予約した、シアターとのパッケージ・ディスカウント・ディナ ー!この日は、舞台「ブルー・マン・グループ」のチケットとマックスウェル・レストランのパッケージを選択。通常なら劇場のチケットだけで£25かかるが、2コースのディナーを付けて1人£19.95~£22.5という格安価格。
Blue Man Group 



まずはポートベロー・マーケットに向かう。アンティークで有名なこの界隈は、ファッションの町でもある。野菜や果物の露天を過ぎ、ラドブローク・グローブ駅の高架下まで来れば、洋服やアクセサリーなど様々な店が出ている。






最も取っ付きやすい本と言えば、絵本。しかしながら、大人になってから「本当の絵本」を読むのはちょっと恥ずかしい……。そんな人には、子供向けに出版されているペーパーバックをおすすめ。ただし子供向けと言っても、文章にボリュームがあったり、言い回しが古く分かり難いものもあるのでよく吟味して。
風刺やブラック・ユーモアに満ちた短編小説や、児童文学で有名なウェールズ出身の作家。第二次大戦では英国空軍のパイロットとして従軍したが、乗っていた飛行機がリビアで墜落し重症を負う。その後、アフリカで聞いた不思議な話やパイロット時代の経験を元に小説を書くようになった。





ヤング・アダルトという出版分野が確立している英国では、大人でも十分楽しめるティーン向け文学作品を見つけるのは簡単。ここでは、数あるヤング・アダルト文学の中でも、英国人にも人気のある作家とその代表作品などを紹介します。
日本では「知る人ぞ知る」といった存在だが、英国では彼の本が出版されると必ずベストセラーになるぐらい非常に著名なファンタジー作家。英国で子供時代を過ごした人なら、1度ぐらいは彼の本を手に取ったことがあるはず。特に1987年から続いている大人向けファンタジー、ディスクワールド・シリーズが有名。





いよいよ上級。ここまでくると、本屋で好きな本を選んで読めるレベル。小説の他にも、論評やノン・フィクションなどバラエティーも豊富になって、読書がますます楽しくなりそう。たくさんあってどれが良いのか分からないという人のために、英国人の大人が読む一般書の中から、比較的読みやすいものや英国文化への理解が深まる作品を紹介します。
教師、ジャーナリストといった職を経て、1992 年にサッカー・チームのアーセナル狂の男性を描いた「Fever Pitch(ぼくのプレミア・ライフ)」で 作家デビューしたニック・ホーンビー。その処女作はニック・ホーンビーの自叙伝と言われる通り、 自身もかなりのフットボール狂(ちなみに後の「High Fidelity」に至っては、音楽オタクの一面を披露する)。この「Fever Pitch」はミリオン・セラーとなり、ブックメーカー(賭け元)のウィリアム・ヒルがスポーツをテーマとした優れた文学に贈るウィリアム・ヒル・スポーツ・ブック・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。












「風が強い日は、家全体が揺れます」
左)ご近所に住むオペラ歌手のラッセルさん。「妻と離婚してしばらくしてから、このカナルの上で住むようになりました。歌の練習をしても、周りから文句を言われないのがいいですね」。 

亜也子さんが住んでいるボートは、基本的には住宅専用なのでほぼ常時停泊している。しかしエンジンさえかければ、水上を移動することはいつでも可能。
それぞれのナロー・ボートにはしっかりと住所がある。その宛先に送れば、川岸に設置された郵便受けにちゃんと手紙が届くのだ。
川岸に設置されたホースを通じて、水道の蛇口からナロー・ボートの船底にある貯水タンクに注入。船内では浄水システムも整っている。
キッチンでの料理には、川岸に常備しているガス・ボンベから定期的に吸入して利用。部屋の暖房は、昔ながらの石炭ストーブを利用する。
ボートの入り口に設置された扉には、頑丈な鍵をかけることができる。すぐ側に外界があるので、戸締りは重要。
実はボートが停泊している川岸へ入るまでの道にも大きな扉があり、カナルの住人たちはこの扉にも鍵をかけている。
ロンドン中心を流れるリージェンツ・カナルに臨む博物館。ここでは、かつて英国経済の基盤となっていたカナルに関する歴史や文化を振り返る展示を見ることができる。
荷物運搬のルート整備を目的とした人工川であるカナルには、水位調節のためのロック(閘門)と呼ばれるポイントがいくつか設けられている。このロックの建設によって、段差のあるポイントにも水の通路を敷くことができるようになったのだ。ポイントを通過するにあたって通常は船やボートの乗組員が自分でロックを開閉するが、複雑な仕組みになっていたり、管理が必要なポイントではロック・キーパーが開閉を行う。また今回取材したライムハウス・マリーナでは、大型船を受け入れる係留所も兼務している。



ロックを開く




世界最大のストリート・マーケット
Still Too Few
Lyn Munro
エンジェルにある隠れ家的マーケット

インテリア関係者御用達の常設マーケット
Beth
Dodo
左)店で最も人気があるという、ギネスの大判ポスター。650ポンド
20世紀を代表する女性陶器デザイナー

ロンドン北部イズリントンの「カムデン・パッセージ」 に、旦那様のマイクさんとお店を構える寿子・ウイードンさん。この道30年近くのキャリアをもつ寿子さんに、ロンドンのアンティークについて話を聞いた。
この時期のアンティークは優雅なデザインのものが多く、明るく華やかな雰囲気。加えてビクトリアンは過去の素晴らしいデザインをコピーしている時代で、デザイン的にも優れたものを輩出しています。例えば、クィーン・アン・スタイルを取り入れたカブリオレ・レッグ(猫足)の椅子などは女性的で繊細です。食器類なども、素朴で重厚なジョージアンに比べ、ビクトリアンには手が込んだ装飾が施されています。
「スージーのコンセプトは『日常使いの食器』。そこに彼女の魅力があると思う。同年代の人気作家クラリス・クリフの作品は、芸術的に素晴らしいとはいえ、色使いもビビッドでインパクトが強い。一方スージーの作品は、1930年代にデザインされたとはいえ、現代のライフ・スタイルにもしっくり溶け込む、タイムレスなフォルムを持っている。またティー・ポットなどは、紅茶が注ぎこぼれないように、独特のデザインが施されているんだ」。



ジョン・F・ケネディ米大統領の実弟、ロバート(ボビー)・F・ケネディの暗殺事件を題材にした人間ドラマ。 人気俳優のエミリオ・エステベスが監督業に初チャレンジした作品だ。アンソニー・ホプキンスやイライジャ・ウッド、ヘレン・ハントやデミ・ムーアなど、映画界を代表する俳優たちが堂々たる存在感を見せつけている。
トム・ペロッタの同名人気小説を映画化したサスペンス・ドラマ。ケイト・ウィンスレットとジェニファー・コネリーという英米を代表する実力派女優が競演しているのが見物。監督は「イン・ザ・ベッドルーム」で知られるトッド・フィールド。
「ノッティング・ヒルの恋人」の監督ロジャー・ミッシェルが、再びロンドンを舞台に手掛けたヒューマン・ドラマ。モーリスとイアンは、旧友であり、共にうだつのあがらない古参の俳優。平穏な2人の日常は、イアンの姪ジェシーの出現により一変する。イアンの世話をするため、イングランド北部から出てきたジェシーだが、家事がまるでできない。気の短いイアンは、そんな彼女に腹を立ててしまう。一方で温厚なモーリスは、共に芸術に触れることで、人生について何かを教えようとする。しかし晩年を迎え、まだ自身の人生の意味さえわかっていないことに気付き……。
「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー賞監督賞を受賞、英国を代表する監督の1人であるアンソニー・ミンゲラの最新作は、ロンドンの街を舞台にしたスタイリッシュな犯罪ドラマとなった。元々は脚本家としてスタートしたミンゲラ監督が、久々に脚本を担当していることでも注目されている。主演は、英国の人気俳優、ジュード・ロウ。
ベストセラー作家、エリック・シュローサーの小説「ファストフードが世界を食いつくす」を、ベテラン監督、リチャード・リンクレイターが映画化したドラマ。原作のシュローサーは、リンクレイター監督とともに脚本も担当している。
本の世界と現実世界が入り混じる、ユニークなコメディー。優秀な税務署員のハロルドは、ある朝、自分の行動の一部始終を語っている女性の声を耳にする。同じ頃、小説家のカレンは執筆中の作品に頭を悩ませていた。「エンディングで主人公ハロルドをどう殺そうか?」。突然、自分が小説の中の登場人物だと理解したハロルドは、生き延びるため、カレンにエンディングを変えさせようと試みる。
孤独な男女が出会ったことから巻き起こる、ミステリアスなドラマ。警備会社で働くジャッキーの仕事は、ひたすらモニターを観察すること。人気のないグラスゴーの地所を毎日見守っているジャッキーにとって、そこに何かが映ることはありえないように思えた。そんなある日、モニターに1人の男が映り込む。その後もたびたび姿を現すこの男に、ジャッキーは次第に興味を持ち始めるが……。
「Uzak/ウザク」で03年カンヌ国際映画祭グランプリを獲得したトルコ人監督、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン最新作。自身が主演も務めた本作は、今年度のカンヌ国際映画祭では惜しくも受賞は逃したものの、批評家から絶賛を浴びた。
米国、メキシコ、モロッコ、そして日本を舞台に展開していくそれぞれのストーリーが、やがて1つの結末に向かって収束していく壮大な人間ドラマ。ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットら世界的俳優らとともに、役所広司と菊地凛子が日本のシーンでの出演を果たしている。





















「ブレードランナー」や「アキラ」的世界と言えばわかる人も多いはず。鉄骨とガラスの外観は、パリのポンピドー・センター(総合文化センター)も手がけた建築家リチャード・ロジャーズのデザイン。 過剰とも言える配管が、見る者に畏怖感を与える。これが世界屈指の保険組合ロイズのオフィスなのだ。1901年に建設され、100年後の2000年に改修工事が始まり、現在の姿に再生された。その際、オリジナルの内装や構造はそのままに、最新の建築技術を加味することが試みられたと言う。RIBA*アワードを受賞。グランド・フロアと11階 のギャラリーを公開する。
こんな壮大な風景を毎日見ていたら、小さな悩みなんて吹き飛んでしまって、自由自在に生きていけるかも、と思わず想像してしまうのは、ここがロンドン市長舎だからかも。テムズのたもとにたたずむ巻貝みたいなフォームそのままに、中には螺旋らせん階段が最上階まで延びている。このユニークなデザインは、大英博物館のグレート・コートも手がけた現代建築の巨匠、ノーマン・フォスターならでは。2002年度フォスター・アンド・パートナー賞受賞。螺旋階段や会議場などが公開される。16日の10:30~13:00に子供向けイベントあり。
大学や大学院というと、長い歴史を彷彿とさせるいかめしい建物が多い中、ロンドン・メトロポリタン大学は、かなりいけてる。なにしろ、「オリオン座」というコンセプトのもと、ビクトリア&アルバート美術館の螺旋階段の設計やデザインを手がけたダニエル・リベスキンドの「作品」だから。外壁はステンレスのパネルで覆われ、幾何学的な窓は光が室内にたっぷり届くように設計されている。2004年度RIBAアワードほか、受賞多数。今回は講義室、バルコニー、共有フロア、グラウンド・フロアなどが公開される。
大家族のために、都会でどこまでプライバシーと開放的な空間を創造・維持できるかという課題に、極限まで挑戦した現代建築の「天才的回答」のひとつとも言える作品。四方を建物で囲まれ、細い路地を通らなければ玄関にたどり着けない構造は、東京の住宅事情を連想させるが、ここはお金持ちが多く暮らすノッティング・ヒルだ。随所に現代建築の粋とアイデアが盛り込まれたその造りは、いつの日か東京に家を建てる時の参考になるかも。2006年度RIBAアワード、2005年度ジャンニ・ボツフォード建築賞受賞。
建築は依頼主の趣味に左右されることが多いけれど、では建築家が自分自身のスタジオを作ったらどうなるのか。ホプキンスは、まずは1993年にオフィス・キャンパスを、ぺテラと呼ばれる壁の装飾を活かした第2ビルと共に拡張。さらに1995年にガラスのレセプション・ルームを追加して、現在のスタジオに作り上げた。パイプやガラスを多用したデザインは、光があふれる彼の作品の特徴でもある近代的なフォルムの代表作。それぞれの建物は渡り廊下でつながっているので、「拡張の過程」を自分の目で確認し発見できる。
公共の建物なら普通に入れるが、個人の家にお邪魔する機会はなかなかないだけに、ツリー・ハウスはぜひ訪れてみたい。敷地を占領する古木にインスピレーションを得て設計されたこの家は、結果的に光があふれる場所となり、自然との共存というコンセプトを家中の至るところで発見することができる。この気持ち良い共生を体感すれば、 従来の家中心の建築方法に疑問がわき、ちょっとは頭が柔らかくなり、もしかしたら環境問題や新しい生き方に、おのずと目が開かれるかもしれない。

会員制のヨット・クラブと聞くと、それだけで敷居が高い。いかにもお金持ちが集いそうな、いかめしくて立派な建物を連想しがちだけど、現代アートの粋を集めたようなアルミニウムと木材でできたこのクラブは、かなりアートしている。ここから眺めるテムズはまさに絶景。桟橋と河や河岸とのコントラストも斬新、きっと新しい発見があるはず。今回はメインのクラブ・ハウスへの入場が可能で、メンバーと話せるチャンスあり。それにしてもヨットのオーナー達って、甲板でもクラブでもこんな良い思いしているんですね。
ミレニアム記念としてテムズ河岸に登場したロンドン・アイ。すっかり新名所として定着したその「輪」は世界最大級で高さは135メートル。普通の観覧車と違って、1つのカプセルに数十人が乗れて天井も壁も透明。さらにはカプセル内を自由に歩けるのも楽しい。昼間も良いけど、煌めくロンドンの夜景はとってもロマンチック。カプセルを丸ごと借り切って、プロポーズするのが大人気というのも確かにうなづける。RIBAアワードはもとより、1999年度にはマークス・バーフィールド建築賞も受賞している。
ハイド・パークの一角にあるウェリントン・アーチは、バッキンガム宮殿の門であり、ロンドンのランドマークとしても親しまれている。つい先ごろ修復が終了したばかりでもあるこの文化遺産は、建築家デシマス・バートンによって1830年に制作され、1882年に現在の場所に移された。リフトでバルコニーに登ると、ハイド・パークや国会議事堂が一望でき、その素晴らしさは登った人にしかわからないと言われる。頂上の彫刻はヨーロッパで最大の大きさ。アーチ内部にあるかつてのロンドン最小の警察署が公開される。
ピクルスに似ているからと「ガーキン(ピクルス用の若いキュウリ)」の愛称で著名なこのビル。一度見たら忘れられない姿に、一度入ってみたいと思った人は多いはず。総ガラス張りで40階建ての「キュウリ」が世界屈指の金融街にそびえる姿は、やっぱり異様。今回公開されるのはロビーと最上階。ガラスのドーム天井からはまぶしいほどに太陽光線が差し込み、雲が真近に流れていく。そんな場所からガラス・フレーム越しに見下ろす360度の下界は、いったいどんな眺め?2004年度RIBAアワード、 2003年フォスター・アンド・パートナー賞を受賞。
テムズ河に沿って発展したロンドンは、水力発電が発達したため、電気には不自由してこなかったと言われる。長らく人々の文化生活を支えてきたのが、1869年に建設された8角形のタワーを持つ初期の水力発電所のひとつである、ライムハウス蓄電タワーだ。今回公開される螺旋階段を登ってたどり着くオープン・バルコニーからは、カナリー・ドックと後方に広がる壮大な風景が楽しめる。37年前のロンドンと、どこが変わらず、どこが新しいかを、パズルを解くように、風に吹かれながら考えつつ眺めるのも一興だ。
これがイングランドとウエールズの最高法廷?とため息をつくほど美しいビクトリア・ゴシック建築の傑作は、弁護士から建築家に転身したジョージ・エドモンド・ストリートの設計に基づき1882年に完成したが、彼自身は完成を見届ける前に他界した。総部屋数1000、回廊が全長5.6キロという壮大さは、ちょっと類がないほどのスケール。裁判所なんて一生ご縁がないほうがいい、なあんて思っている人でも、建築を見るという理由があれば、堂々と入れるかも。メイン・ホールと限定された法廷数室などが公開される。
英国の田舎を車で走っていて、ダーク・カラーの木材と白い漆喰が美しい幾何学模様を描く家を発見し、入ってみたいなあと思ったことありませんか。文化遺産でもあるこの家にはかつて劇作家ウィリアム・ギルバートが住んでいたことがあり、建築家リチャード・ノーマン・ショーの「古き良き英国スタイルの田舎の家」の代表作の一つとしても知られている。英国らしい美しい庭も文化財に指定されており、池に映る建物と花々は、まるで絵のような世界。あの長寿連続ドラマ、イーストエンダーズのロケ地でもあります。
クラシックの巨匠とロックの神様……、ちょっと奇妙なこの取り合わせを一挙に体験してみませんか。目の前に立つのはバロック音楽の巨匠ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが1723~59年に没するまで住んだ家。そしてそのすぐそばには60年代後半、ギターに火をつけるなどの過激なパフォーマンスで一世を風靡し、「ギターの神様」と呼ばれたロック・ミュージシャン、ジミ・ヘンドリックスが1968年から1年間暮らしたフラットが立っている。両方の建物を訪れて、異なる2つの偉大な音楽の才能が、時空を超えて同じ場所に引き寄せられた空気を、肌で感じてみてほしい。
公共図書館での無料配布





学生時代は政治活動には無関心で、自治会にも政治グループにも加わらなかった模様。学生時代の彼はそれよりも音楽活動を熱心に行っていたことで知られている。長髪を振り乱し、自身のバンド「The Ugly Rumours(醜い噂)」で演奏していたというから驚きだ。
学部時代の化学とはまったく異なる文科系の修士号も持っているという勉強熱心な彼女。ブレアとは対照的に、学生時代からオックスフォード大学保守党協会の会長を務めるなど、政治活動に熱心だったという。
人を食ったようなとぼけた表情がトレードマークのコメディアン、ローワン・アトキンソンも実はオックスフォード出身のインテリ。日本でも大人気の「ミスター・ビーン」の構想は在学中、何とたったの48時間ほどでつくり上げられたものなのだとか。
ちなみに卒業時の成績はセカンド(正確には2.2)。皇太子の成績までオープンになってしまうのはさすが英国。在学時にはドラマ・ソサエティに参加し、レビューやソロでの演技をたびたび披露、実は演劇関係に興味があったらしい。
女優としてだけでなく、脚本でアカデミー賞を獲得するなど、才色兼備ぶりを発揮しているエマ・トンプソン。在学中にはフットライト・コメディ・クラブの副代表を務めていた。1980年には、ケンブリッジ大学初の女性のみの舞台に、(共同)制作・演出、そして役者として参加している。
ブラックホール研究の第一人者として知られるホーキング博士。実は彼、オックスフォード(ユニバーシティー・カレッジ)とケンブリッジ(トリニティ・ホール)の両大学で学んでいた。学部時代はオックスフォード、博士課程はケンブリッジ。現在はケンブリッジ大学でルーカス教授職(数学教授)に就いている。
Michael Jeffersonさん
Ashminder Kaurさん
Marie Taborさん
Dominic Youngさん
Kate Steadさん

寄宿制である、というのも典型的なパブリック・スクールの特徴の1つ。下級生はユース・ホステルのような6人部屋を共有し、学年が進むと2人部屋、上級生になると個室が与えられる、といったパターンが多い。このため朝昼夜の食事の時間、放課後の観劇やコンサート鑑賞まで、ともかくグループ活動三昧となる。寮内での喧嘩も日常茶飯事だそうで、生徒たちはこういった修羅場を経て自分の意見を主張することと共にチームワークの大切さを学んでいくという。








15世紀にヘンリー6世によって設立された超有名校。これまでに19名の英国首相を輩出している。貴族の子弟が多く通い、エリートの象徴として君臨している。
イートンのライバル校と目されるロンドン北西部の男子校。「ハロ ー・ハット」と呼ばれる水夫がかぶるような制服帽子が有名。北京やバンコクにも分校を持つ。
イングランド南部ハンプシャー州に位置する男子校。同地区の主教を務めていた「ワイカムのウィリアム」初代校長のモットー「礼儀作法が人間を造る」が校訓。
ウエストミンスター寺院の真横に位置する名門共学校。カソリック教会付属の教育機関として生まれ、宗教戦争を生き延びたという長い歴史を持つ。
スポーツの「ラグビー」発祥の地として知られる共学校。サッカーの試合中に思わずボールを手で持ちゴールに駆け込んだエリス少年の伝説は余りに有名。
チューダー朝のイングランド王、エドワード6世とエリザベス女王1世が設立に関わった歴史を持つイングランド中西部の男子校。数年後に共学化を予定している。
ロンドン南西部郊外バーンズにて、テムズ河を見晴らす校舎を持つ男子校。ロンドンの観光名所でもあるセント・ポール大聖堂付属の公立学校として生まれた。
ロンドン郊外サリー州に位置する。授業料と寮費合わせて年間2万3955ポンド(約479万円)という、英国で最も高価な学校。近代サッカー発祥の地との説もある。
ロンドン郊外ノースウッド地区の男子校。かつてはロンドンの金融街シティに位置していため、同地区で大流行したペストからの被害を乗り越えてきた歴史を持つ。






