年々盛り上がる金満スポーツ・イベント
今年はマドンナ、イーストウッドにジゼル……
海の向こう米国で毎年、後ずさりしたくなるほど異様な盛り上がりを見せるのが、米NFLリーグ王座決定戦「スーパー・ボウル(スパボ)」。なにしろ、世界のスポーツ・イベントのブランド・ランキング(収益評価)において、夏季オリンピックやサッカーW杯を抜きトップに立つお化けぶり(2010年フォーブス調べ)。「リーマン・ショック」やら「不況」なんてあったのって感じ。
今回、日本の紅白を上回る視聴率40.5パーセントという全米テレビ界歴代最高視聴率を記録したスパボだが、試合の結果はニューヨーク・ジャイアンツが残り1分で逆転勝利。ニュー・イングランド・ペイトリオッツを21-17で下すという劇的な展開に。見せ場のあったメインに負けず劣らず、ハーフ・タイムや試合後のサイド・ディッシュにも話題が多かった。ハーフ・タイム・ショーでは、エルトン・ジョンから「口パク、うまくやってね」のアドバイスを頂戴していたマドンナが、ローマ軍戦士風の男性ダンサーが担ぐ金の御みこし輿に乗って登場。ジバンシーのオートクチュールをとっかえひっかえしながら、ニッキー・ミナージュやLMFAOら「旬とのコラボ」という必殺の定番で盛り上げた……はずだったが、パフォーマーのひとり、女性ラッパーのM.I.A.が、舞台で中指を立てたことがより注目を浴びてしまったとさ。
また、ハーフ・タイムで放映された「クライスラー」のクリント・イーストウッド出演CMが、オバマ政権の自動車業界救済を支持する政治色の強いものだと非難の的に。一方、負けたペイトリオッツ所属トム・ブレイディ選手を夫に持つ世界一稼ぐスーパーモデル、ジゼル・ブンチェンは、試合後、「まったく、あんなにぼこぼこボールを落とすなんて信じられない」とチーム・メイト批判。ファンから大ひんしゅくを買ってしまった。来年もこのバカ騒ぎ(失礼)かと思うと、ハァ↓。