放送禁止ジェスチャーした2人の共通点とは……
言葉要らずの悪態法、すなわち手の甲を相手に向け中指を立てる「ファッ●・オフ」サイン……。古代ギリシア時代からあったという侮蔑表現だが、現代においても欧米では最大級の禁じ手。なのに、先月立て続けに、この「放送禁止ジェスチャー」を生放送でやっちゃったお二方がいる。
まずは、スリランカ系、英国育ちの女性ラッパー、M.I.A.、36歳。40パーセント以上の視聴率を稼いだ米番組「スーパーボウル」でのハーフ・タイム・ショーで、マドンナと共演、ラップ・ソロのパートでカメラに向かって思いっきり中指を立てた。別に怒りを込めてしたわけではなく、本人としては「ドヤっ!」のつもりだったのだろうが、後にNBC放送局は視聴者に深謝。とばっちりをうけたマドンナはラジオ番組の電話出演で、「後で知ってびっくり。まるでティーンエージャーね」と相当おかんむりだった。やれやれ。
16日後、今度は歌手アデル(23)が、「ブリット・アワード」授賞式生放送中に、天高く中指をおッ立てた。進行役が局側の指示で、受賞スピーチ最中の彼女に「待った」をかけ、再結成ブラーのライブに移そうとしたものだから、「切っちゃうわけね?」と、くだんのジェスチャー。天下のアデル様に「強制カット」の仕打ちとは恐れ知らずな。結果、彼女はファンに謝罪し、主催者・局側はアデルに謝罪するという痛み分け。お陰で視聴率は過去7年間で最高を記録したそうな。
ほかにもジョニー・デップやシャーリーズ・セロン、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク、ニコール・リッチーら、パパラッチに向かって中指立て、それを撮られたセレブはゴマンといるが、今回のは「放送事故」のケース。よりにもよって、ロンドン育ちの女性アーティストが共通点とは……。「暴動」を起こした英国の「社会問題」につながるとは深読みしすぎか。