ボンジュール、ヌーヴォ・プレジドン ゴーシュ・キャビア?
権力を手にした男はセクシー。当選前までは、アクの強い「歩く風刺画」、サルコジ(57)(with顔のいじりすぎで整形お化けピート・バーンズ路線が懸念される、産後太りが戻らない元スーパーモデル妻、カーラ・ブルーニ)と比べ、影の薄かった社会党のフランソワ・オランド(57)。それが大統領に選ばれた途端、ガラリと印象が変わった。
当選一発目の勝利演説で、以前に市長を務めていたコレーズ県チュールのカテドラル広場へと車で向かったオランド氏。当然、でっかい高級車で登場するだろうと思っていたら、ルノーのちっちゃい大衆車に乗って現れた。好印象の裏切り。セクシーかも!? 肝心の演説も、格調高かったと概ね好評。「共和国の子供の誰も、放っておかれたり見捨てられたり、追いやられたり差別されたりすることはありません」のくだりにジーンだ。「米国に変化がやってきた」と演説したオバマ米大統領誕生時のコーフンを思い出す。彼のように議会に妥協しまくりにならなければいいが。
早々、メディアから、カンヌに別荘3軒を持っていることをヤリ玉に挙げられ、英国でいう「シャンパン・ソーシャリスト」の意、「ゴーシュ・キャビア(裕福な社会主義者)」と書き立てられたオランド。父は極右思想の医者、母はソーシャル・ワーカーの中流家庭出身。2007年、同年に大統領選に出馬したセゴレーヌ・ロワイヤルと34年間の事実婚関係を解消し(2人の間には4人の子がいる)、現在はジャーナリストのバレリー・トリルベレールをパートナーに持つ。両者とも知的美女で、女性の趣味はいいようだ。
フランス国内のリーダーシップのみならず、今後、債務危機EUを舞台に、ドイツのメルケル首相との2枚看板で主役を演じる新進俳優が、果たして千両役者となるか!?